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もう1本は、北欧映画のご紹介!

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』などの美術アシスタントとして活躍、本作が初長編作品となるヨナス・アレクサンダー・アーンビー監督作『獣は月夜に夢を見る』が4月16日に公開されます。

本作は、カンヌ国際映画祭批評家週間で上映され、各国の映画祭で賞賛を浴びた作品。マッツ・ミケルセンの兄で国際的にも活躍しているラース・ミケルセンも「長編デビュー作とはとても信じられない」と舌を巻く、北欧の新たな才能、アーンビー監督による話題作です。




海岸沿いの小さな村で父と病気の母と暮らす主人公のマリー。母の病気が気になりますが、父でさえ何も教えてくれず、村の人々からの懐疑的な視線に違和感を感じていました。

ある日マリーは職場で出会ったダニエルに恋をします。ちょうど同じ頃から、身体に異変を感じ始めるマリー。自分の身体と母の病気には、村の人々が恐れる哀しい秘密が隠されていたのです。

美しい映像に、一人一人存在感のあるキャスト。自分のイメージしている王道の北欧ミステリーかと構えていたら、見事にひっくり返されました。

北欧映画というと、その美しい映像の中に、儚さや切なさや、行き場のない悲しみや怒りが静かに綴られていくという印象が強いのですが、ラストは驚きと迫力に圧倒されまくり。序盤の静けさとの落差も手伝って、恐怖感倍増。



この作品はキャストがまた魅力的。難しい役どころの主演マリーを演じたソニア・ズーはなんと、アーンビー監督が見出した新人。母役は、『しあわせな孤独』のソニア・リクター、父役にはTVシリーズ「THE KILLING/キリング」のラース・ミケルセンというベテラン俳優陣。ダニエル役にはベルリン国際映画祭シューティング・スター賞を受賞したヤーコブ・オフテブロと、北欧の才能らによる演技も見どころです。


今月12日まで開催されていた北欧映画祭「トーキョーノーザンライツフェスティバル2016」で上映された、ノーベル文学賞受賞作家クヌート・ハムスンの自伝的小説を映画化した『ヴィクトリア』にもヤーコブ・オフテブロが出演していました。(この作品も見たかったです。恋敵役はビル・スカルスガルド!)

ストーリー、キャスト、映像美。隅々まで見どころ満載。

『獣は月夜に夢を見る』は、4月16日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー!

【ストーリー】
閉ざされた村で、父と病気の母と暮らすマリー。父は母の病のことは何も教えてくれない。 村の住人は車椅子の母を恐れ、マリーには懐疑的な眼差しをぶつけてくるが、彼女はそれがどういう理由から来るものなのか知らなかった。ある日、マリーは職場で出会ったダニエルに恋をする。孤独を抱える二人は徐々に惹かれ合うが、時を同じくしてマリーは身体に奇妙な変化を感じ始める。その感覚は強まり、次第にコントロールできなくなっていく。身体の異変と母の病気について調べ始めるマリーだったが、そこには決して抗えない哀しい秘密が隠されていた…。全てが明らかになった時、愛し合う二人が下した決断とは―。



獣は月夜に夢を見る
原題:When Animals Dream
監督・脚本・原案:ヨナス・アレクサンダー・アーンビー
主演:ソニア・ズー、ラース・ミケルセン(「キリング」TVシリーズ)、ソニア・リクター(『しあわせな孤独』『特捜部Q 檻の中の女』)、ヤーコブ・オフテブロ(『コン・ティキ』)
2014年/デンマーク、フランス/92分
配給:クロックワークス
(C) 2014 Alphaville Pictures Copenhagen ApS


2016年4月16日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー

北欧区記事:http://www.hokuwalk.com/News/page/page_id/012016022500015001