仁星の宿命を背負うシュウには、百人の人質を見捨てることなどできなかった。
憤るシュウに対し、サウザーは非情の一撃を加える。
南斗鳳凰拳による手刀攻撃でシュウの足の筋を切ったのである。
足技が命ともいえる南斗白鷺拳である。
シュウは人質を助けるために南斗白鷺拳を捨てたのである。
しかし、非情の帝王サウザーはそれだけでは許さない。
百人の人質以外の人々を皆殺しにするよう部下に指示したのである。
聖碑まで引きずられてゆくシュウは、涙を流して魂の叫び声をあげる。
「ケンシロウ~!!」
仁星にも最期の時が迫っていた。
憤るシュウ
「ここまでだシュウ!!」
「きさまひとりの力では人を助けることはできんのだ!!」
「聞け!わが魂の叫びを!!ケンシロウ~!!」
(「北斗の拳」原作より抜粋)