北斗神拳は一子相伝の最強の拳法といわれている。
その理由のひとつが、北斗神拳奥義「水影心」である。
この「水影心」は、一度戦った相手の拳を自分の分身とできる奥義である。
相手の拳を使えるということは、相手の拳を見切れるということでもある。
つまり、北斗神拳に二度の敗北はないのである。
シュウとの戦いにおいて、ケンシロウはこの奥義を初めて繰り出した。
このときのケンシロウは、ユダの「伝衝裂波」らしき技で目の見えないシュウを追い詰め、間合いのつかめなくなったシュウに背後から一撃を加えた。
ケンシロウはユダと直接戦ったわけではないが、レイとの戦いに立ち会っており、矛盾はない。
レイとともにケンシロウの魂も戦っていたのかもしれない。
北斗神拳奥義「水影心」で南斗聖拳を繰り出すケンシロウ
防戦一方となる盲目のシュウ
ケンシロウに背後をとられ、一撃を受けるシュウ
「ならばきこう おまえの技にはなぜ殺気がないんだ」
(「北斗の拳」原作より抜粋)