ププルクの丘
シエロとシルフィの住む森の中
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シルフィ
ふんふーん♫
今日のお仕事は
薪ストーブにくべる木を探すの。
ちょうどいい小枝は
スープ鍋の棒にしましょ。
黒こげになっちゃって
新しいのが欲しいのよね…。
♫ププルク
ボンヌシャンス
この森に幸運を♫
気持ちがいい朝！
お花を摘んで行こうかしら？
そしたら
少しはお部屋を掃除する気になるかしら…
あれ？
誰だっけ？
あれは…確か…。
ププルクの丘に住むなんて、物好き…
私達の他には…
あの子しかいないわ！
そうだ！
トフィ！
あの子はトフィ…
変わり者の…
トフィ！
トフィキャンディだよね？
こんにちは！
お久しぶり！
お元気？
あ…
あなたは…えーと
そう、シエロのとこの
お手伝い妖精？
シルフィだったかしら？
シルフィ
うん、そう。
シルフィです。
こんにちは。
トフィ、お出かけですか？
トフィキャンディ
そうだよ。
今からお使いに行くんだ。
キャンディのお砂糖。
ザラザラの氷砂糖。
それから
モーンガータの夜に取れたミルク
朝露のミントの葉っぱ
キャンディの材料を買いに行くの。
あぁ…
夜の闇横丁に？
あそこはたくさん売ってるもの。
いい材料が見つかるといいですね！
トフィの魔法のキャンディ
欲しい子、たくさんいるもの。
トフィキャンディ
まぁね。
でも、いい子にしかあげないわ。
最近生意気な魔法使いが多くって
いやになるもん。
あなたこそ、どこに行くの？
お手伝い妖精は
屋敷の主の元にいなければならないんじゃ？
あなたのお屋敷の主人は
確か…シエロシエラ！
シエロは元気？
シエロはめったに人には会いたがらないもの。
私も同じ森に住んでいるけれど
見たことないわ！
シルフィ
ふふっ…
シエロはめんどくさがりなんです。
人とも会いたくないし
話したくない。
本当は服を着てるのも嫌なくらいなの。
だから、お風呂とお洗濯の時は大変なの！
トフィキャンディ
変わり者の主人！
シエロシエラ…。
おまけに何千年も生きている。
もうおじいちゃんなのに
いつまでも変わらない美しい若者。
その永遠の命と、魔術の力を手に入れようとする者が来るわ。
そういえば
あなたの主人を探して来た人がいたわ。
人…じゃないか…。
魔物の仲間かしら？
シエロは今度は一体何をさせられるのかしら？
強い魔力と錬金術師であるって大変ね。
お気の毒さま！
シルフィ
…魔物？
もしかして、赤と青のマントの人たち？
トフィキャンディ
あら、あたりよ。
彼らについて何か知ってるの？
可愛い顔をした少年だったわ。
シルフィ
トフィキャンディ…
よかったら教えてくれない？
トフィキャンディ
ん？
まぁいいわよ。こっちにおいで。
シルフィ
ありがとうございます！
あ、待って、トフィ！
でも…あの男のコ達…
一体何しに来るんだろう…
To be continue！
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