2016 SUPER FORMULA 第6戦SUGO 決勝結果 | 昨日の記憶

昨日の記憶

管理人はヤクルトファンのモータースポーツバカ。基本的に引きこもり体質ではあるものの、愛機アドレス110でふらっと遠出することもしばしば。

信じられない物を見た。日本レース史に残るレースをリアルタイムで見ることができたことに感謝したい。


 PPを獲得した関口がホールショットを決めT1に飛び込んでいく。後方では3番手スタートの中嶋一貴が野尻を抜き2位に浮上。オリベイラはバンドーンを抜き5位から4位に上がった。関口が1周目からリードを広げる一方で2位一貴が突如スローダウンし8位に後退してしまう。この直後、7位のロッテラーがいち早く動いた。先行車に抑えられるのを嫌ってピットイン。給油のみで出て行き、クリーンな場所から追い上げを図る。この動きに中段のグループが反応し、18周を終えたの時点でピットインを済ませたグループは中嶋大祐を先頭にオリベイラ、ロッテラー、バンドーン、ロシター、小暮…となっていた。


 そんななか、19周目に10位を走るオリベイラがSPコーナーでコースアウト、そしてスタック。SCが導入された。このタイミングで上位陣が一斉にピットイン。しかし、2位の野尻に13秒のギャップを築いていた首位・関口だけはコントロールラインを超えてしまっていたためピットに入ることができなかった。結果関口はSCに捕まり、首位から実質的な最下位に転落してしまった。


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SCに捕まり頭を抱える関口。レース再開後、怒涛の追い上げを見せる。


 誰もが終わった、と思ったが関口はここから魅せてくれた。23周目にレースが再開されると関口は飛ばしに飛ばし、ファステストラップを連発しながら2位の中嶋大祐に1周1秒以上のギャップを築いていった。32周目には11秒。40周目には18秒。50周目には3位の野尻に40秒の差を付け2位に戻ることも可能な位置に戻ってきていた。しかし、関口が目指すのはトップのみ。燃料がなくなるギリギリまで引っ張りつつギャップを広げ続け、55周目にはついに2位中嶋大祐との差が35秒になった。この55周目終わりに関口がピットイン。8.0秒のスプラッシュののち、コースに戻った関口の前には誰も居ない。関口は残りの13周でも大祐以下を寄せ付けず、圧倒的な速さを見せつけてトップチェッカーを受けた。関口雄飛、今季2勝目。そして最終戦を前にランキング首位に立った。


 初表彰を獲得した中嶋大祐は、SCで野尻以下の2~8位までの集団がピットインしたタイミングで既にピット作業を終えており、これらがコースに戻ってきたタイミングで実質の首位に立った。「無敵」の彼さえ居なければ初優勝だったが……。野尻はこのタイミングで2位から3位に後退した。以下ロッテラー、一貴、バンドーン、小林が続いていた。今季これまでポイントを獲得していない小林は再スタートの際に1コーナーでオーバーラン。入賞圏外から脱落し、その後最下位に落ちている。


superformula2016sugo sekiguchi yuhi  superformula2016sugo yuhi sekiguchi superformula2016sugo小林可夢偉

星野一義監督が思わず放送禁止用語を口にしてしまうほどの力走、素晴らしかった。


 リザルトだけを見れば関口のポール・トゥ・ウインであるが、その内容は「最後尾からの奇跡の大逆転優勝」である。これを成し遂げたのがSFデビュイヤーの選手なのだから尚の事感慨深い。星野監督や解説の土屋武士さんも仰っていたけど本当に言葉が出ない。凄いとかし言えない。


【2016年 全日本スーパーフォーミュラ選手権 第6戦 スポーツランドSUGO 決勝暫定結果】

Pos pwr Nr. Driver Team Gap
1 toyota 20

日章旗、日の丸 関口雄飛

ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 1:22'26.480
2 HONDA 64 日章旗、日の丸 中嶋大祐 NAKAJIMA RACING +14.278
3 HONDA 40 日章旗、日の丸 野尻智紀 DOCOMO TEAM DANDELION RACING +18.885
4 toyota 37 日章旗、日の丸 中嶋一貴 VANTELIN TEAM TOM'S +19.331
5 toyota 36 ドイツ国旗 A.ロッテラー VANTELIN TEAM TOM'S +20.255
6 HONDA 41 ベルギー国旗 S.バンドーン DOCOMO TEAM DANDELION RACING +23.101
7 HONDA 34 日章旗、日の丸 小暮卓史

DRAGO CORSE

+23.990
8 toyota 030

イギリス国旗、ユニオンジャック J.ロシター

KONDO RACING

+27.401

_9位以下_

9.バゲット、10.ブラー、11.塚越、12.カーティケヤン、13.伊沢、14.山本、15.国本、16.石浦、17.小林

_リタイア_

オリベイラ、中山

周回数:68周

搭載エンジン:Toyota - RI4A / Honda - HR-414E

気温:27℃|路面:34℃|晴れ/ドライ
superformula2016sugo決勝結果  superformula2016sugo point standing


Memo (Laps)
カーティケヤン10グリッド降格。
Grid #20-40-37-64-41-19-18-3 // 36-1-65-10-34-8-4-2-11-7-16
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L01 PP関口スタート良し。一貴がP2野尻をパス。オリベイラがP5バンドーンをパス。ロッテラーがP8中山をパス。石浦はP10→14.
L06 p2一貴がスローダウン。4~6秒遅く8位まで後退。#20-40-64-19-41...
L07 p7ロッテラーbox.
L08 一貴のペースが戻る。
L10 p1関口→野尻+9.792
L11 p4オリベイラ、p9-10バゲット、塚越box.
L14 p3大祐box. pit済み組トップのオリベイラの前で復帰。
L15 p3バンドーンbox. 大祐、JP、ロッテラーの後ろへ。
L18 #20-40-37--8-1-4-16-2 /以下pit済/ #64-19-36-41-3-34-65-10-7-11
L19 SC*1 p10オリベイラがSPでスピン・スタック。
L20 p2-8が一斉box. p1関口は入れなかった。大祐が実質の首位に。p2野尻が大祐の後ろp3へ、p3一貴がロッテラーの後ろp5で戻る。
L23 Green. #20-64-40-36-37-41-8-3... p7小林がT1でオーバーシュート。11位に後退。
L26 T1で小暮がp7ロシターをパス。
L27 奇跡の大逆転に向け関口がFL連発。
L32 p1関口→大祐+11.490
L35 p4ロッテラーがSPではみ出し一貴に抜かれる。#20-64-40-37-36-41...
L50 p1関口→p3野尻+40秒。野尻の前での復帰が濃厚。
L53 p1関口→p2大祐+34.257 奇跡の大逆転勝利が見えてきた。
L55 p1関口box. p2大祐は+35.455
L56 関口が前!! SCによる実質最後尾から首位に戻ってきた。
L57 関口→p2大祐+5.950
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関口まさかまさかの逆転V


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しまった。真面目に書きすぎた。しかも長い。あせる