レッスン動画
必ずレッスン動画を見てから!
こんにちは!
令和5年度保育士試験の実技(音楽表現)課題曲、レッスン動画をようやく公開しました。
私のアレンジは「超初心者向け」=すなわち初心者を超える初心者向け(笑)
・・・ですので、一見、すごーく簡単です。
いえ、実際に簡単です。
でも、ただ単に見よう見まねで、表面的になんとなーく同じように弾いただけでは、合格は難しいと思います。
この動画の演奏で受験する場合は、必ずレッスン動画を一度は「きちんと」見て、この記事を最後まで読み、よく理解したうえで利用してください。
そうすると、独学でもかなり合格に近づくと思います!
歌の試験です
ちょっとビックリさせるために、やや大げさに書きますが、決してハズレではありません。
保育士試験は「弾き歌い」の試験です。
すなわち、「歌ってください。自分で伴奏しながら。」という試験です。
楽器はピアノ・ギター・アコーディオン、いずれかで、と言われています。
ですから、「ピアノの試験」ではありませんよね?
それに、「伴奏だけの試験」でもありません。
もし、伴奏の能力をテストするのなら、歌は別の人が歌い、受験者は伴奏のみ演奏することになります。
そうではなく、「自分で歌ってください」「伴奏を弾きながら」という試験なのですから、やはりメインは「歌唱」です。
ピアノばかりを練習して、試験当日までほとんど歌の練習をせずにぶっつけ本番では、合格は難しいと思います。
保育士として必要な歌唱力
でも、求められている歌唱力は、あくまでも「保育士として必要な」レベルです。
保育園幼稚園は、子どもと保育者の「生活の場」です。
そう考えると、ステージで発表するような歌唱は求められておりません。
あくまでも日常生活レベル、一般教養レベルでの、「自然な歌唱」を求められています。
声楽家がステージでリサイタルをするような歌唱では、これまた高評価にはならないでしょう。
自然な発声、自然な表情、自然な表現力、がよいと思います。
自然な発声ってなあに?
というと、あなたの持っているそのままの声です。
声優やアイドルの真似をしたり、作り込まないこと!
自然な表情とは?
子どもたちと保育園で一緒に歌って、楽しく平和に過ごしている日常の表情、つまり普段のにこやかな優しい表情です。
自然な表現力とは?
歌詞の内容、楽曲全体の雰囲気にあった表現です。歌詞を読んでみましょう。やぎさんゆうびん/幸せなら手をたたこうの歌詞に合った表現です。
不安と緊張でいっぱい、穴があったら入りたい、ああ早く終わればいいのに…こんな表情は、この作品の内容には合っていませんよね?笑
この「自然な」の中には、当然、正しい音程、正しいリズム、一定のテンポ(速度)で、明瞭な発音・・・、というようなことは含まれますよね。
音楽ですから、「音楽的であること」はもちろん求められます。
演奏とは
つまり演奏とは、実技=パフォーマンスです。
いまのあなたの心情(不安、緊張、いやだ、やりたくない)を表すものではありません。
まずここまで読んだあなたは、このことを知ってよかったですね!
これでかなり合格に近づきました!!
合格おめでとうございます!! ←超前向き
ということは
つまり、採点委員の前では、不安や緊張は胸にしまって、保育所で子どもたちと一緒に歌っているような演技を求められているということです。
保育所で30名の園児と一緒に歌うテンションで(たとえ狭い試験室でも、園児がいなくても、広い保育室で園児たちと過ごしていることを想定して)、朗らかに、優しげに、楽しそうに歌う、という演技が求められているのです。
この「朗らかに、優しげに、楽しそうに」という言葉は、いま私の中から咄嗟(とっさ)に出てきた言葉なので、皆さんそれぞれに、歌の世界や保育室の情景を思い浮かべて、「こんな雰囲気かなぁ」と考えてみることが、とっても大切です!
これは保育士試験。保育所保育指針、保育内容「表現」のねらい及び内容に関連した実技試験なのです。
そう考えると、ピアノ上級者向けの高難度の伴奏を、プロ顔負けの演奏で、「ドヤッ」と弾いたところで、必ずしも高評価にならないということが、おわかりいただけると思います。
試験のねらいはそこじゃない、ということです。
実力より1ランク下の伴奏を選ぶ
高難度のピアノ伴奏は、歌うことがとても難しくなります。
伴奏のレベルが高いほどピアノへの集中力が必要となり、歌に意識を持っていくことが難しくなりますよね?
教員の私でもそうです。
すると、「ピアノがメイン、ときどき隙間から歌が聴こえるような聴こえないような」という演奏になってしまい、評価はとても下がります。
ですので、皆さんそれぞれのピアノ演奏力の1ランク下の伴奏を選ぶことを心からお勧めします。
歌をメインに演奏することができて、緊張していてもなるべく弾き直さずにスムーズに演奏できるレベルの伴奏を選ぶことが、なるべく高評価を得るコツです。
人によって、演奏できるレベルがちがうので、伴奏譜は指定されていないわけです。
最低でもこのくらい弾けるように、という基準は設けていないわけです。
ですから、ピアノ経験がゼロでも、高評価のチャンスがあります。
難しい伴奏に挑戦して、緊張でガタガタボロボロ、つっかえてばかりで先に進まない・・・こんな演奏よりも、シンプルな伴奏で、緊張していても笑顔で歌がよく聴こえ、スムーズに進む演奏のほうが、断然高評価です。
「難しい伴奏に挑戦したチャレンジ精神」は評価されません。笑
当日の演奏の結果が全てです!
こうしたことを理解して準備すると、方向性を誤ることも防げると思います。
準備の方向性を間違えないことが、最重要です。
試験にはねらいがあります。
これは保育士試験。音大の入試でもなく、歌手になるオーディションでもありません。
ねらいを正しく理解して、的確に準備し、合格しましょう!!
合格おめでとう!!! ←気が早い
思い込みが大事!!! ←これはホント
それではがんばってくださいねー
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