7月17日18日連続2回講座
日本刀鑑賞講座「十一代兼定をもっと知ろう!」
初日終了いたしました~
準備風景
講演風景
研師の経験からくる本には載っていないお話がたくさん伺えました。
例えば、十一代兼定は2月日と8月日に銘を切ることが多いのですが、それまでは単に「水が良いから」という理解でした。でも、その時期の水の何が良いのかというと、温度なんだそうです。
刃文の土付けをして焼きを入れた刀を水に入れますが、その時の水の温度も少なからず出来に影響するそうで、適切な時期は春や秋などにあたり、真夏には行われないそうです。鍛治場も暑いですし…(当時の旧暦2月は春、8月は現在の9月ごろ、初秋にあたります)
「あ~~~、だから兼定の銘はこの季節に集中しているのね」と納得。
また、「十一代の頃に柾目を焼いていたのは、江戸、水戸、会津あたり。
江戸は荒々しい肌、水戸はいたってまっすぐな柾目、会津は詰んだ(細かい)柾目です」なんて、なかなか肌の特徴をその時代で切って考えることってないので、皆さん「ほおお」とともに、メモメモ
などなど。
やはり、現場で体験している職人の方のお話は説得力がありますね。
もちろん、初めて刀を鑑賞する方の「肌ってどこですか?」「これが柾目なんでしょうか?」なんて素朴な疑問にも丁寧にお答え下さり、皆さん目が輝いていました~
本日、参加された方の大多数が初めて刀を手にして鑑賞しました。
年を重ねるごとに、「初めての体験」って少なくなってくると思います
でもね、今日はご参加の皆様が初めて自らの手のなかに日本刀を感じた
日本刀に出会った記念日。
これからの人生、もっと日本刀を、十一代兼定を身近に感じられるはず
ご参加、ありがとうございます^^
明日ご参加の皆様も、どうぞ宜しくお願い致します。
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