土方歳三資料館日記 (Toshizo Hijikata Museum Blog)

土方歳三の生家跡に設けられた資料館にて運営に携わる子孫の綴る日記。

「土方歳三資料館図録」発売中!
図録表紙

「箱館戦争を歩く!」発売中(詳細は表紙をクリック!)
$土方歳三資料館日記-表紙箱館戦争を歩く!

☆Facebook 

https://ja-jp.facebook.com/toshizoofficial/

☆Twitter (タイムリーに情報発信しています。是非ご覧下さい☆)

https://twitter.com/toshizoofficial

☆Instagram (生家や遺品の古写真、史料の写真など土方家特別アルバムとして続々掲載中☆)

https://www.instagram.com/toshizoofficial/

テーマ:
貴重なお話を伺ったあと、昼食を経て、
川越の本丸御殿をご案内いただきました。
本丸御殿



そして、喜多院へ。

こちらは、江戸城から移築された家光公ご誕生の間や、五百羅漢など見所が満載なのですが、
まず、三大東照宮と称される「仙波東照宮」を一目見ましょうと境内奥に進みました。


東照宮につづく階段
東照宮への階段


そうしたら、曾孫様が
「あらら?今日は扉が開いている!?
いつもは門の外から眺めるだけなのに!」
とおっしゃるのです。

開かれた葵のご紋


葵のご紋の門が開かれ、東照宮もご開帳されていました。
東照宮を正面から

東照大権現
ご開帳された東照宮内部

私たちがその奥のどろぼう橋を見て帰ってくると、5分後にはご開帳が終了していました。

よくよく考えると、5月18日は家康公の月命日。
それで扉が開かれていたのです。




5月18日は、歳三が平村(現八王子市)の東照宮を参拝したと記録が残されている日。

もしかしたら歳三さん、市造さんが一緒に参拝したかったのかなと思わせるような、
不思議なタイミングでの東照宮参拝となりました。





碧血会会員に寄贈された「戦死者人名録」
戦死者人名録表紙


士分、町人の部があり、町人の部には「市蔵」の記載があるものの、
渡辺市造本人かどうかは判りません。
市造の記載


150年近くたって、新たにこんなご縁があるとは思ってもみませんでした。
資料館をやっていて良かったと、心の底から思いました。


歳三さん、箱館でも、石田散薬のことやふるさとの話題を、市造さんなら「あうんの呼吸」で理解してくれたことでしょうね。きっとそんなときはほっとしたことでしょうね。

渡辺市造さん、幕府瓦解後の大変な時を必死に乗り越え、生きながらえて下さってありがとう。そしてご子孫の皆様、会いに来て下さって、歳三さんを「命の恩人」といって下さってありがとうございます。

「新選組の歴史の中では、先祖は全く埋もれている状態だから、もしかしたら、もうそろそろ俺の事を忘れないで語ってほしいと本人が願っているから今回こういうご縁が繋がったのかもしれません。」と曾孫様がお話しされていました。


これから渡辺七左衛門、市造について、新たに顕彰がなされ、また研究をされる方もいらっしゃるかもしれません。でも、当時の大変な事情のなか表沙汰に出来ないままご子孫が大切に守り伝えたことを尊重して、埋もれてしまった史実を思いやりを持って掘り起こしていただいたら、と思います。

(今回のことを資料館日記に書かせていただくことは、ご子孫様にはご快諾をいただきましたが、私の方で今後ご負担がかかってはと思い、お名前や墓所の所在地などは明記しないことにいたしました。ご理解下さいませ。)

ブログランキング
アップ
クリックして応援して下さればうれしいです。キラキラキラキラ

#土方歳三 #土方歳三資料館 #新選組 #箱館戦争


AD
いいね!(131)  |  コメント(12)  |  リブログ(0)

テーマ:
お話を伺ったあと、お仏壇にも手を合わせさせていただきました。

生涯その存在を隠すように写真を一枚も撮らなかった市造さん。


でも息子さんお孫さんのお写真は遺されていました。

市造さんの息子さん・玉蔵さん。
玉蔵様



お孫さんの光太郎さんが17歳の頃のお姿。
光太郎様17歳

「ウチは代々面持ちが似ているから、本人の写真はないけれど、
歳三さんに仕えていた頃の市造もこんな感じだったんじゃないかと思うのよ。」
と曾孫様が見せて下さったお写真。


こんな若い頃、遠く離れた地で戦っていたんだなと想像すると
言葉に詰まりました。



ご子孫の皆様と、一緒に。
現在川越でも有名な「大玉や」という老舗お煎餅店を営まれています。
本当に、現在80歳の曾孫様まで、代々面持ちが似ておられます。
今回は、石田散薬のお得意先だったことも有り、石田散薬の村順帳調査を長年続けて下さっているI様もご同行下さいました。
大玉屋さん前で

おせんべい

大玉やさんは、時の鐘の目と鼻の先。
(時の鐘は現在修復工事中です)
時の鐘

川越の町並みは、行政の取り組みもあって小江戸の風情を遺すもので、
角から、市造さんが顔を出しそう…。
川越の町並み

その録に続きます
ブログランキング
アップ
クリックして応援して下さればうれしいです。キラキラキラキラ

#土方歳三 #土方歳三資料館 #新選組 #箱館戦争
AD
いいね!(72)  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:
渡辺市造を、古賀茂作編の講談社刊「新選組全隊士録」で引きますと

渡辺市造

とあります。
現在刊行されている他の本での解説はこれが大元だと思います。そして脱退時期の根拠は横倉甚五郎の手記に基づいています。「両長召抱え」とは、一番隊…などの隊に属さず、近藤土方直属だったということで、市村鉄之助も同じ立場でした。

そして、「箱館に渡ってはいない」と否定するには、つじつまの合わない記録もあります。

島田魁は、京都より会津迠人数の両長召抱人で、市村鉄之助や井上大助などと名を連ね、脱走の三角印が付されているが、横倉甚五郎は、京師にて暇としている。しかし、不思議なことだが、間宮魁「箱館脱走人名」に土方附属として、市村鉄之助、玉置良三につづいて渡辺市蔵と箱館渡航の一員としている。(新選組のすべて  1971年新人物往来社 より)

時間が無く、上記の原史料にあたっていないので、原本を見ないと現段階では正確なことはいえませんが…。

父・七左衛門の入隊の記録はいくつかの史料をあたりましたが、見つかりません。父は慶応元年死亡とあるので、もしかしたら新選組入隊と同時に渡辺家での戸籍上は死亡としたのかもしれません。


これらが、すぐに判る情報なのですが…。


私は渡辺家が三鷹である事から、
何か土方家と関係があったかもしれないと
石田散薬の村順帳を精査してみました。




ありました。

1


「連雀 三 山岸屋萬助」
4


渡辺家は下連雀。代々世襲名は萬助です。醤油醸造業を営んでいたということで、山岸屋は屋号ではないでしょうか。




これからは、私の憶測となりますが…


土方家石田散薬の得意先であり、当時池田屋事件で名をはせた新選組へ、渡辺七左衛門は土方歳三をつてに入隊した。
何らかの都合で入隊記録には記されないまま戦死する。そのとき既に同行していたか、後日の慶応3年入隊者募集の際かは判らないが、七左衛門の長男・市造も新選組入隊する。長男は入隊させないというポリシーがあったが、歳三は父七左衛門の死に関連して、若い市造を直接面倒見るつもりで「両長召抱」として加入させる。
石田散薬の行商を通して面識のあった渡辺家のものであれば、近藤・土方共に郷里の話題も共有でき、間諜の多かった当時安心して世話役としてそばに置くことが出来た。
鳥羽伏見の前に、怪我をした近藤または沖田の付添役として離隊させるも、市造は今更郷里に帰ることも出来ずに、再びどこかで合流し会津箱館と同行する。が、父子共に失うことになる郷里の旧家である渡辺家の立場を慮り、名簿には極力載せていない。
箱館戦争が最終局面を迎えたと感じた歳三さんが、16,7歳の二人を生きながらえるようにと、イギリス船に乗せた。歳三さんは大垣出身の市村が敵に捕まらず、横浜で下船してから生き延び、土地勘のない中日野へたどり着くには、多摩出身の市造が助けになると思い、生存確率が高くなる二人での帰還を実現させた。

市造は、鉄之助と甲州道中まで同行し、「この道をまっすぐ行ったら日野宿に着く。左側に副長の親戚宅があるから、身を寄せるといいよ。」と教えてあげたのではないかと思います。

市造自身は、もう実家に帰れないと判っていて、そのまま人が多く身を潜めやすい大都市川越を目指したのではないでしょうか。

渡辺家が醤油醸造業を営んでいたとすると、石田散薬得意先で所沢に同業の得意先が数件有りますから、もしかしたらつてを頼って行ったのかもしれません。鉄之助さんには親戚をかくまってくれるだろうからと紹介し、市造さんには石田散薬の得意先で心当たりの家を「頼って行きなさい」と紹介したかもしれません。




もう、今では、想像するしかないです。



でも、歳三さんだったらそうしたんじゃないかなと思います。
本来なら長男を参加させたくなかった。せめて若い二人を帰したい。徳川脱士について本当のことを語り継いでほしい。そんな気持ちになったのではないでしょうか。

そして二人は船の中で歳三さんの訃報に接し、手を取り合って帰ってきたのではないでしょうか。

いつ捕らえられるか、という不安の中で生きながらえ、生涯お互いがもう一方の存在について口をつぐんだのは自然なことだと思います。



その伍に続きます。
ブログランキング
アップ
クリックして応援して下さればうれしいです。キラキラキラキラ

#土方歳三 #土方歳三資料館 #新選組 #箱館戦争






AD
いいね!(63)  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

AD

Amebaおすすめキーワード

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

ランキング

  • 総合
  • 新登場
  • 急上昇
  • トレンド

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。