土方歳三資料館日記 (Toshizo Hijikata Museum Blog)

土方歳三の生家跡に設けられた資料館にて運営に携わる子孫の綴る日記。

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歳三さん佩刀の兼定拵えの鐔。

 

この鐔には笄櫃(こうがいひつ)、小柄櫃(こづかひつ)があり、それがふさがれた状態で伝えられています。

 

これは、いつ塞がれたのだろう?

歳三さんが使っていたときはどんな状態だったのか?

 

が気になり、三代にわたってお世話になっている苅田刀剣店の研師・苅田先生に色々と教えていただきました。

 

 

 

まず、

 

笄櫃は写真右側の穴で、笄とは髪の毛を掻いたり整えたりする身だしなみの為の道具で、割笄という箸のように二つに分かれるものもあります。

 

小柄櫃は写真左側の穴で、小柄は木を削ったり、紙を切ったりするための道具です。

 

たまに、馬針(ばしん)が入ることもあります。

馬針は、肥後拵えなどに多くみられ、長距離を移動する際に馬の足が鬱血して走りにくくなった際に、この針を刺して血を抜いて、また走り続けるために用いました。弓で戦った時代には、弓を引きすぎて疲労でぱんぱんになった二の腕にこの針を刺して血を抜いて戦いを続けたこともあったそうです。

 

(写真は苅田刀剣店所蔵の馬針)

 

この穴は、通常拵えの完成時に、対となる小柄や笄がなければ塞いでおくそうです。

そして、あとで気に入った小柄や笄を入れたくなったらすぐに穴を抜いて、そこに差し込んで使うとのこと。

そのためにすぐに抜けるように、松ヤニを両側から赤銅で挟んではめ込んでいます(こうして完全に詰めきらずに松ヤニを挟むことで、ぽんぽんと叩けばすぽんと抜けるそうです)

 

念のため、鐔の保存の為や、穴を埋めた方が戦いに有利とかそういう理由があるのかとお伺いしましたが、そういうことは慣習にないそうで、後年にわざわざ穴を埋める可能性はないそうです。

 

ですから、歳三さんは当時、この兼定を使い始めた頃から、

キラキラ現在私たちが目にしているこの鐔の状態と同じままキラキラ使い続けていたと推察されます。

 

歳三さんは、

「何か良い小柄笄があればな。気に入ったものに出会ったら、差し入れて使いたいなあ。」

なんて思っていたかもしれませんねウインク

 

 

なお、

「色味は当時はもっと違ったのでは?明るいさびのない色味だったのでは?」

というご質問を頂くことがあります。

 

鐔はその鉄あじが良し悪しを左右する大切な特徴となるため、製作する際に玉鋼を鍛え完成すると、色あげといって一反さびさせて、薬を調合してさびを殺して落ち着かせるそうです。その調合薬は各々独自の門外不出、つまり企業秘密キラキラ

また、その際に鍛えの良いものには良いさびがつくんだとか。

ですから、鐔の鉄味は完成時にほぼ決まってしまっているとのことでした。

 


 

 

ちなみに何度か書いていますが、

 

この鐔の意匠は七夕図。

 

7月7日に梶の葉におりた玉露で墨を摩り、五色の短冊に願い事を書いて笹につるして祈ると願いが叶う、という伝承にちなんだものです。

 

 

 

刀の世界は、奥が深いですねキラキラ

 

 

 

土方歳三佩刀の和泉守兼定拵えや鐔は、現在土方歳三資料館にて常設展示されていますので、是非開館日に本物をご鑑賞いただければと存じます。

 

 

アクセス、開館日、兼定刀身限定展示期間などの情報は→土方歳三資料館公式サイト

1月開館日は15日(日)、22日(日)12〜16時 の2日間となります。

 

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■土方歳三資料館Instagram  toshizoofficialで検索ウインク

 

 

 

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土方歳三資料館、

今年も色々な事がありました。

 

大晦日の今日、ちょっと写真で振り返ってみましたキラキラ

 

毎年、歳三さんの命日に併せて行っている刀身公開。

資料館開館当初は、5月第3日曜日の開館日一日のみでしたが、

ご来館者の増加とご要望をうけて、

近年は4,5月2ヶ月間に公開されています。

 

posuta-

 

 

土方家で250年近くにわたり家秘相伝で精製された家伝薬「石田散薬」の復元体験。

毎年春に一度行われており、「江戸時代の民間薬製造体験ができる、しかもそれが歳三さんの作って行商したお薬」とあって、多くの方に楽しんで頂いています。

 

posuta-

 

 

 

2製造所

 

 

21薬袋おり教室

17つくるよ2

 

一年がかりでご準備下さっている共催の

日野宿本陣文書検討会有志の皆様キラキラ

 

9日野宿本陣検討会の皆様

 

今年の刀身公開に併せて行われた

「日本刀鑑賞講座〜十一代兼定をもっと知ろう!」

秋の刀身公開時にも開催され、受講の皆様に

日本刀を直接手に取っていただきながら十一代兼定に関して知識を深めて頂くことが出来ました。こちらの講座は好評で、秋の刀身公開の際にも開催されました。

 

ポスター

 

じゅんび2 

 

午前の部

 

7月には産経新聞社で司馬遼太郎先生追悼20周年の特集記事が組まれました。

司馬先生が当家を訪れて「燃えよ剣」が書かれて、新選組や土方歳三が新たな視点から再認識されるようになり…。

時を経て、司馬先生を顕彰するこの企画にご協力できてとても光栄でしたキラキラ

 

お仏壇前

 

片岡さんと

 

 

9月は、芹澤鴨さんの法要に参列させて頂いたことも

私にとっては忘れられない事となりました。

色々な思いを抱えて参列しても良いものか悩みましたが、

八木家の皆様はじめ壬生の縁の方々に温かく迎え入れていただき、

お焼香させて頂きました。

 

 

 

 

そして、9月末には函館の新選組の旧屯所・称名寺にて、新選組ファンミーティングが行われました。

戊辰戦争以来初めて、近藤勇、井上源三郎、永倉新八、土方歳三の子孫が縁の場所に集まり、史料展示や天然理心流奉納演武やトークが行われるという記念すべき企画でした。

 

 

また、そこで、ヒジカタ君とご縁を頂いたことも嬉しかったですキラキラ

 

 

 

今年の秋は、初めての試みで刀身公開を行いました。

「空いているので、春の刀身公開よりもゆっくりと見ることが出来てよかった」

とお声をかけて頂き、「頑張って良かったね照れ」とスタッフと喜んだのを覚えています。

 

 

11月には、日帰り大人の遠足も開催しちゃいました爆  笑

「上野戦争・彰義隊をあるく」

同内容で行った2日間とも、良いお天気に恵まれ、

楽しい遠足でしたキラキラ

同じ事に興味がある同士で史跡を巡ると、ワクワクしますねキラキラ

 

上野ツアーチラシ

 

 

12月には、永年土方家を見守ってきてくれたお稲荷様の修復も行いました。

 

 

 

一年間、ここには載せきれなかった事も含めて、振り返ると沢山の出来事が有りました。

沢山の出会いやご縁もあり、これも歳三さんが結んでくれたものだと思うと、歳三さんの遺したものの大きさを想いますキラキラ

 

そして何より土方歳三資料館は、周りの多くの方に支えて頂いて運営している資料館です。いつも感謝の気持ちを忘れずにいたいと思います。

 

個人運営のささやかな資料館ですが、

来年も歳三さんを慕って下さる皆様と一緒に

新選組や土方歳三に想いを馳せることの出来る

アットホームな空間を共有していきたいと思っていますキラキラ

 

 

少し来年のお知らせを流れ星

2017年は、ひの新選組まつりの2日間のみ、

ヒジカタ君ショップが土方歳三資料館横にオープンしますビックリマークビックリマークビックリマークビックリマークビックリマーク

もちろんヒジカタ君も生家にビックリマークビックリマークビックリマークビックリマークビックリマーク

工房アルティスタさんと一緒に企画させて頂いているオリジナル記念品も春までに少しづつお知らせできると思いますキラキラ

楽しみにしていて下さいねウインクキラキラ

 

 

 

2017年もどうぞよろしく御願い致しますウインクウインクウインク

 

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以前箱館ツアーに参加された方が有志で集まっている同窓会に

参加させて頂きました☆

 

今回は大好きな「嶋村」での忘年会爆  笑

嘉永三年創業で、江戸城にも仕出しを行っていたお店です。

 

土曜日だけ「幕末会席」といって当時のレシピを再現したお料理を頂けるんです。

 

献立はこんな感じ。

レシピが非常にインパクトフルなうずら椀。

鯛の兜煮は甘めの味付けで美味しい

宝楽蒸し玉子ラブラブは甘めの茶碗蒸しといったお味で上のショウガと絶妙の相性キラキラ大好きな一品です。

そしてきんぷら。

その昔お城に献上するのに、趣向を凝らして黄身で衣を付けて「金色のてんぷら=きんぷら」と名付けたそうですキラキラ

 

今回、14人が参加の会となりました。

4年前の箱館ツアーご参加者が40人だったことを考えると、スゴイ出席率です。

 

しかも、北九州、広島、神戸、大阪、長野、茨城…などなど各地から皆さん集まって…キラキラ嶋村の前は皆で板橋宿界隈を史跡散策されたんだそうです。

好きなことが一緒だと、ご縁が永く続くんですね。

 

皆さん、

「来年は京都で集まりたいね〜。」

「忍者ショーがあるところ知ってるビックリマーク

「賛成ビックリマーク昼の部は太秦行っちゃう!?

爆  笑爆  笑爆  笑

と大盛り上がりしていました。

 

楽しい会に参加させて頂き、

ありがとうございましたキラキラ

 

☆おまけ☆

 

今回、最初にくじを引いて、くじに書かれている漢字の席に座りました。

 

席札をひっくり返すと…

 

「豊玉発句集の句が…びっくり

 

 

 

私は、歳三さんがたった一句だけ詠んだ恋の歌でしたウインク

 

今回の幹事さんの心憎い趣向キラキラ

これ資料館で入館の時にしたら楽しいね〜なんて盛り上がりました爆  笑

 

 

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