箱館戦争ゆかりの地を訪ねて(参) | 土方歳三資料館日記 (Hijikata Toshizo Museum Blog)

土方歳三資料館日記 (Hijikata Toshizo Museum Blog)

土方歳三の生家跡に設けられた資料館にて運営に携わる子孫の綴る日記。

皆様、コメント沢山ありがとうございま~すニコニコ
ひとつひとつとってもうれしく読ませて頂いていますラブラブ

内容てんこ盛りの旅だったので、なかなか進みませんが…あせる

さて、続き、いってみよ~星



二股を出て、峠下へと向かいます。

ここは箱館戦争勃発の地。
車でないとなかなかアクセスが難しい場所ですが、
箱館戦争を語るなら、ここは外せません。

案内板(クリックで拡大します)

土方歳三資料館日記-峠下案内板

その奥には、平山先生はじめとする戦死者の墓域。

土方歳三資料館日記-峠下墓域



少し移動すると、当時を思わせるような切り通しや庚申塚。
ここも必見のポイントです。

土方歳三資料館日記-峠下切り通し

峠下をあとにすると、一路鷲の木へ…。

1日目はあちこち移動しなければならなかったので、
鷲の木にたどり着く迄に日が落ちるんでは…と予想されましたが、

実は今回すごく鷲の木に期待をしていたので、
「悪天候でも暗くならないで~天使
と人知れず祈っていたのは私です。


蝦夷地上陸は旧暦10月20日。
という事はちょうど新暦の12月初旬にあたり、
今回本当に歳三さんがみた鷲の木の空気を感じられるんではないかと思っていたので…。


駒ヶ岳を右手に車を走らせ…車車車



間に合いました~DASH!


碑が新しくなり、案内看板も立てられた鷲の木。

土方歳三資料館日記-鷲の木1


後ろは少し曇っているけれど、駒ヶ岳。

土方歳三資料館日記-鷲の木2


鷲の木の案内看板。(クリックで拡大)

ここを読むと簡単ではなかった鷲の木上陸の光景が目に浮かんできます。
「(前略)上陸時の鷲の木は、積雪30㎝、北西の強風で波は荒れ(タバ風)暴風雨であったといわれる。(後略)」

土方歳三資料館日記-鷲の木案内板

当日風も強くて寒かったし、雪もちらつく気温で、
もう当時の天候を体感しているようでしたあせる


ここから大鳥軍は峠下を経由してを五稜郭目指して進軍。
歳三軍は川汲を越える遠回りルートで進軍と二手に分かれますが、

進軍時も大変厳しい道のりだったそうで、
歳三とともに進軍した額兵隊の星恂太郎は

「足に袋なく、頭に笠なく、満身濡れざるところなく」

と凍傷と飢餓と隣り合わせの行軍だったと書き残しています。


そして、大鳥軍の先発隊であった人見勝太郎らが、峠下で官軍と銃撃戦となり、
箱館戦争が開戦したのでした。

(ちなみに峠下では、横田先生が
「史料によると、だいたいあそこらへんから
最初の新政府軍の一発があったそうです。」
と指差してその場所迄教えて下さいました。)



ここが、まさにその鷲の木の上陸地点。
小さなボートに移乗して上陸してきた脱走軍兵士達が
蝦夷地最初の一歩を踏んだ場所です。

土方歳三資料館日記-まさに上陸地点


そして、この坂。
今は線路で寸断されてしまっていますが、旧道の名残なんです。

ここを歳三さん初め皆登ったときはどんな気持ちだったのでしょうね。

土方歳三資料館日記-旧道の坂

坂を登った上は、現在は鷲の木史跡公園として整備されており、
上陸時や箱館戦争初期での戦死者を祀った慰霊碑、上陸の記念碑などが建っています。

土方歳三資料館日記-鷲の木史跡公園の碑

これは、上陸地点近くにある台場あと。


榎本軍は、新政府軍が上陸してくるのなら、
比較的波の穏やかな鷲の木方面からではないかと予測し、
早い段階で各地にこのような防御設備を設けています。

土方歳三資料館日記-鷲の木台場跡

全然諦めてなんかいない、前向きな脱走軍の心意気が感じられました。




今回の鷲の木は、天候や時期も重なっていた事もあり、
当時の様子を身近に感じる事が出来ましたキラキラキラキラキラキラ



寒かったけれど、しっかり鷲の木の光景を目に焼き付けて、
さあ宿泊地の江差へ出発!!

土方歳三資料館日記-鷲の木の空


その四へ続きます…雪の結晶

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おまけ★
道中、もっと目に焼き付いたものが…!!!!

土方歳三資料館日記-もりの看板

よく見て目
トウモロコシ、ジャガイモ、トマト、カボチャに、もり名産メロン。

「新しいものに挑む」「食を守る」
「両方」やらなくっちゃあならないってのが
「農業」のつらいところだな。
覚悟はいいか?オレ達はできてる。

もりのお野菜やメロンって産地直送便で頂いた事があるのですが、
ホント美味しいんですよね。
いや~、こんな熱い青年部の皆さんがいらっしゃるんですね~♪

もう、すっかり「もり」ファンになってしまいましたヨにひひ