先日古写真研究家の先生より
非常に興味深いご意見を伺いましたのでご紹介しようと思います。
現在残されている歳三さんの肖像写真ですが、
全身が写っているものと、膝上からが写っているものと
どちらも同じ服装をしていますね。
それで、この首元の部分、
私は白いマフラーを首にあしらっているもの
とずっと思い込んでおりました。
「歳三コンテスト」なるものに出場される方々も
現在まで歳三役を演じられた役者さんたちも
皆さん、ほぼ全員が首にマフラー(スカーフ)を巻いていたような気も…
しかし、写真を拡大してよく分析すると、
どうもこれはステンカラーの襟だということでした。
ステンカラーとは取り外しのきく襟のことで、
「ステンカラーコート」を思い浮かべていただければ
どんな襟か想像しやすいかと思います。
カラーが大きすぎて前が重なっているのと
左襟の内側にハンカチのような布が
入っているようにも見えるそうです。
あ、皆さん。
いま左側の写真をまじまじと
眺めておられるのではないでしょうか?
いつも眺めている写真も、様々な方のご意見を伺うことで
違った角度でとらえることができますね。
よくわかっているつもりの日常接している写真や遺品にも
新しい発見といいますか、再認識がたくさん隠れているものと思います。
これからも、アンテナを広く持ち
日々精進していきたいと思います