邦楽ジャーナル 編集部のときどき日記
邦楽ジャーナルのHPは http://www.hogaku.com/  からどうぞ!
「邦楽ジャーナル」は下記を手掛けています。
1.日本の古典音楽、民俗芸能、和楽器を使ったジャズ、ポップス、
 ロックなどを扱った月刊情報誌 「邦楽ジャーナル」の発行
2.楽譜・単行本などの発行
3.CDや関連書籍などの通信販売「純邦楽CDショップHOW」の運営
4.ワークショップやイベントの企画・制作
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写真家ヒダキトモコさんが講演と撮影実演

弊誌の表紙写真やグラビア写真でおなじみの、写真家ヒダキトモコさんが2017年2月23日に講演と撮影実演をなさるというので、見学に馳せ参じました。
パシフィコ横浜で開催のCP(CAMERA & PHOTO IMAGING SHOW 2017)の一環です。

 

写真家ヒダキトモコさんの撮影実演、モデルは「KAO=S(カオス)」の川渕かおりさん(剣舞)とJackさん(津軽三味線)

 

ご自身の作品、沢井一恵さんの写真を解説するヒダキトモコさん

 

 

3月号の邦楽ジャーナルは、マンガ家アミューさんの作品、高校の箏曲部を描いた「この音とまれ!」の絵が表紙を飾っていますが、次号は再び人物写真の予定です。(州)

 

 

いよいよ明後日 9月12日 三味線聴き比べ

「地歌三味線の響き 江戸時代からの変遷 柳川、野川、九州系三味線聴き比べ」
三味線聴き比べチラシ表

いよいよ明後日 9/12(土)にせまりました。
邦楽ジャーナル主催公演、地歌三味線の聴き比べ、

柳川・野川・九州系を一度に生で聴き比べできる、
さらには、現在の乾張りと水張りの音色の違いも生で味わえる、

大変希少な公演です。
ぜひ会場で生の音色をお楽しみ下さい。

明日9月11日17:00まで下記にて予約受付中です。
(それ以降は会場受付で当日券をご利用願います)

03-3360-1325 
how@hogaku.com

2015年9月12日(土)14:00 紀尾井小ホール
「地歌三味線の響き 江戸時代からの変遷 柳川、野川、九州系三味線聴き比べ」
一般4000円 学生2000円

めったに聴けない組み合わせ
この機会をぜひお聴きのがしないよう、ご案内致します。

出演
[対談]長谷川慎・野川美穂子(聞き手)
[演奏]梅辻理恵(柳川三味線)/岡村慎太郎(野川三味線)/藤井泰和(九州三味線)
曲目
柳川三味線『帯屋』 野川三味線『早舟』 九州系三味線『筆のあと』
京風手事物『茶音頭』は3通りの組合せで
(柳川三味線と長磯箏/野川三味線と五八箏/九州系三味線と現在の生田流箏)
全席自由 一般4000円 学生2000円
お問合せ 邦楽ジャーナル TEL 03-3360-1325
助成 公益財団法人新日鉄住金文化財団
後援 公益財団法人日本伝統文化振興財団

大きなチラシは下記に

http://www.hogaku.com/index.html#150912

タモリ倶楽部ご視聴感謝

多くの皆様にさる4/17深夜の「タモリ倶楽部」ご視聴いただき感謝しております。
ご覧になって邦楽へのご興味を増していただけたなら嬉しいです。
ご感想やご質問などコメントをお寄せいただけたら幸いです。

2015年4月17日の『タモリ倶楽部』
『J-POPは載ってません 潜入!「邦楽ジャーナル」編集部』

タモリ倶楽部

http://www.hogaku.com/oshirase/20150417tamori.html

保育園児と尺八の出会い

保育園児と尺八の出会い

2014年11月4日公演をレポート

 2歳から5歳の保育園児向けに声楽、尺八、ピアノのトリオが演奏会を行いました。これは東京都狛江市の「音楽の街-狛江」という音楽普及推進活動の一環。


声楽は山本智子さん、尺八は戸川藍山さん、ピアノは渡辺文子さん

子供たちも歌えるような童謡などのほか、
一曲はオペラ歌手らしい高い声を響かせる『踊り明かそう』も。

オペラ的大音響の美声に子供たちは驚きつつも、とっても楽しそうに声を上げて笑いました。ちょっと予想外の反応、それも決してふざけているのではなく「わー、何これ、すごーい」と言う代わりに大きな笑い声を思わず発してしまったといった感じです。ですから目はらんらんと演者たちを見つめ、中には思わず頭上で大拍手する子や、のりのりで身体をスイングさせながら聴いている子たちもいます。


「尺八のことを知ってみようコーナー」

尺八という名前や、竹でできていることなどを教わった子供たち
「この楽器は?」 という戸川さんの呼びかけに
「尺八!!」 と元気な声


プログラムは


尺八にさわってもいいよ


小さくても女の子、お姫様のようなネックレスに興味津々


触ってもいいよといわれ、即座に指孔に指をつっこむ子も

この日の出演者のみなさんは、2014年11月15日にも
同じく「音楽の街-狛江」の活動で下記公演にご出演予定です。
オペラと能の名場面をコンパクトに楽しんで1000円とは実に太っ腹な企画ですね。


「こまえ文化フェスティバル」能もオペラも東西古典(クラシック)の愉しみ

  2014年11月15日(土)15時開演
  新宿から小田急線で約20分 狛江駅前 エコルマホール 03-3430-4106

・ピアノ連弾~1台4手の妙技 オペラ「セヴィリアの理髪師」より序曲 
・オペラ「ラ・ボエーム」より
・「須磨の嵐」(作曲:山登万和)
  千葉真佐輝(箏)
  樋口千清代(箏)
  山下名緒野(三絃)
  戸川藍山(尺八)    
・半能「敦盛」
  シテ・中村昌弘(金春流)
  ワキ・福王和幸(福王流)
  笛・栗林祐輔(森田流)
  小鼓・住駒充彦(幸流)
  大鼓・大倉栄太郎(大倉流)
  地頭・山井綱雄(金春流)

音を見る45 五十鈴川と宮城道雄記念碑

毎回、音色にかかわる言葉を書いています。こんな言葉を書いて!というリクエストも歓迎です。



お伊勢参り第2弾は 五十鈴川宮城道雄記念碑



伊勢の内宮参拝の前に写真のように五十鈴川御手洗場(いすずがわみたらし)で心身を清めます。きれいな水でお魚も沢山居ました。

 

内宮からおはらい町を抜けた先に宮城道雄記念碑があります。









「五十鈴川」は「春の海」等でも知られる宮城道雄の作曲作品。
収録CD各種を邦楽ジャーナル通信販売「HOW」でも取扱っています。
http://hj-how.com/SHOP/list.php?Search=五十鈴川

宮城道雄が初めて伊勢参拝したのが昭和9年、そのときの様子が随筆「伊勢神宮」に記されています。おなじく宮城道雄の随筆「五十鈴川」に、神宮の神楽殿からの御所望で『五十鈴川』『祭りの太鼓』の2曲を新たに作曲し、23年4月18日に奉納初演することになったことが書かれており、「五十鈴の川は、音もないほど静かに流れていた。その水で手を浄めると、冷たく清らかな感じがした。」とも書いています。

作曲の経緯から、現在も『五十鈴川』(約6分半)と『祭りの太鼓』(約4分半)は2曲続けて演奏されることが多いようです。

地歌箏曲研究家の中井猛氏が、次のように宮城道雄の話を書いています。
-----
"自分は今、伊勢神宮の神様の前で、箏を奏していると思ふと、夢のような心持であった。"と、随筆に書いておりますが、別の折に「とても緊張して終戦後の勉強不足を神様に叱られているような気がした」とも話しておりました。
-----

歌枕ではありませんが、曲の舞台となった場に実際に立ってみると、曲への想像が膨らんでくるような気が致します。

各地の郵便局に独自の風景印の消印がありますが、五十鈴川郵便局のは、お社、五十鈴川、宇治橋、勾玉をデザインした絵柄です。


おまけ

マンホールのデザインまでお伊勢さんらしくかわいいです。


なんとご当地限定ラベルのビール

書&文章
心に届く手書き毛筆 田坂州代

音を見る44 大々神楽

毎回、音色にかかわる言葉を書いています。こんな言葉を書いて!というリクエストも歓迎です。



伊勢の内宮の神楽殿で大々神楽をあげました。(=神楽をあげての御祈祷をしていただくこと)

大々神楽の「神楽(かぐら)」は「神遊び(かみあそび)」ともいって、わが国の上古から神事に用いられてきた歌舞。
現在では
宮中で奏するものを他と区別して「御神楽(みかぐら)」と呼び、
諸国の神社のものを「里神楽(さとかぐら)」「かぐら」「おかぐら」と呼ぶようです。

ちなみに伊勢神宮というのは俗称で、正式な名称は「神宮」だそうです。
ですから神宮のサイトでは「伊勢神宮」とはいわず、「伊勢の神宮」といういい方をしています。


写真右が神楽殿

神宮のサイトに「大々神楽の種別と舞」という一覧がありました。
参拝者の祈願を大御神さまにとりついでくださるということで、
大々神楽の中に次の4種があり、我々一行があげたのは「別大々神楽」でした。
http://www.isejingu.or.jp/kaguraden_3.html

・御神楽(おかぐら)         [倭舞]
・大々神楽(だいだいかぐら)     [倭舞・人長舞]
☆別大々神楽(べつだいだいかぐら)  [倭舞・人長舞・舞楽1曲]
・特別大々神楽(とくべつだいだいかぐら)[倭舞・人長舞・舞楽2曲]
所要時間は演目数によって25分から40分程。



・倭舞(やまとまい)は巫女さん達の舞。
・人長舞(にんじょうまい)は、神楽人の長である人長(にんじょう・にんちょう)が武官の装束で一人で舞います。烏帽子の形状で武官か文官かがわかります。

・舞楽1曲、私たちが拝見したときは朱色の衣裳に金の仮面をつけた「蘭陵王」という演目でした。

およそ百畳敷とおもわれる大広間一杯に我々参拝者が控え、その先の少し高くなった板の間で神楽が奏されます。
太鼓、笛、篳篥、笙、和琴などの美しい音色の中、次第が進行します。

御神楽奉奏次第
先 願主着座
次 修祓
次 大麻 神饌ヲ供ウ(此間奏楽)
次 祝詞奏上
次 倭舞奉奏
次 人長舞・舞楽奉奏
次 大麻 神饌ヲ撤ス(此間奏楽)
次 大麻 撤下神饌ヲ授与ス
次 退下

参拝者着席ののち、お祓いが行われ、
雅楽が奏でられる中、御神札と神饌とが供えられます。
次に祝詞(願い事)が神前に奏上され、
舞(倭舞・人長舞・舞楽)が捧げられます。
再び雅楽が奏でられる中、お供えが下げられて、大々神楽の儀は終了


蛇足ですが、赤穂義士の討入りを題材にした「仮名手本忠臣蔵」の大星由良之助(大石内蔵助がモデル)のセリフにこんなのがあります。遊里で遊ぶ由良之助が、敵をあざむくために口にするセリフです。
「はつち坊主の報謝米程取ってゐて、命を捨てて敵討ちせうとは、そりゃ青海苔貰うた礼に太々神楽を打つ様なもの」
=わずかな俸禄をもらったからといって、その主君のために命がけで敵討ちするなんて割に合わない。まるで、青海苔(のような安いもの)をもらった返礼に、とても良いことがあったことへの感謝として大々神楽をあげるようなものだ。


神楽殿でお隣に座った知人に「アマテラスオオミカミ様って舞や雅楽がお好きなんだなあと感じた。きっといままで何万回もご覧になっているだろうけど、飽きていらっしゃらない気がする」といわれ、ふだん舞台等で雅楽や舞楽を見聞きするとき、仕事柄ついつい観賞用パフォーミングアーツとして見てしまいがちだけど、本来はこうして神様をお慰めする為に演奏されるものだよね、ということを思い出させていただきました。


書&文章
心に届く手書き毛筆 田坂州代

アミューズミュージアム 実用を超えたアート 刺し子細工

邦楽の似合う街、浅草を訪れました。
弊誌「邦楽ジャーナル」を取扱って頂いているお店も複数あります。
太鼓や御神輿を扱う宮本卯之助商店さん
レコードのヨーロー堂さん
そして、現在開館5周年記念の特別展を開催中のアミューズミュージアムさん

その展覧会を見学させて頂きました。
「ワークウエアを超えたアート ~布への想いが美を作りだす~ 重要有形民俗文化財 南部タッツケ」

ひと針ひと針、気の遠くなる作業を経て完成する刺し子細工が施されています。このミュージアムを訪れるたびに、ほんの100年程前まで、今の私たちには想像もできないくらいに「布、糸、針」が貴重品であり、大切にされていたことを知らされます。

2014年3月30日まで開催中

ミュージアムショップで「邦楽ジャーナル」もお求め頂けます。


ミュージアムの正面 人力車も走る浅草


コンセプトが壁にもデザイン化されて


オシャレな入口


展示品は手で触れて鑑賞できます


展示品のディスプレイ方法もふつーの博物館とひとあじ違います


刺し子の細かさをぜひ生で見て下さい








手書きのポップまで添えていただいて嬉しいです。ありがとうございます。


「邦楽ジャーナル」最新号のみならずバックナンバーもございます




アミューズミュージアムのお隣の浅草神社にはこんな可愛い夫婦狛犬さんも居ますヨ

おかざき匠の会三人展2014 東京展示会

おかざき匠の会三人展2014 東京展示会

渋谷(表参道)で開催された「おかざき匠の会三人展2014 東京展示会」にお邪魔しました。

三人の匠は
・三浦太鼓店の三浦彌市さん
・和ろうそくの磯部亮次さん(磯部ろうそく店)
・がら紡製品ファナビスの稲垣光威さん

見ているだけで楽しくなる品々が並べられていました。


オカザえもんがお出迎え


美しい装飾が施された太鼓




「本気布」と書いて「マジギレ」と読むそうです


細やかに花々が描かれた和ろうそく


ご結婚記念に太鼓のプレゼントはいかが

1月12日(日)13:30 邦楽ジャーナル編集長の田中隆文がコント?

1月12日(日)13:30 たかふみ君に会いに来てね。八王子市芸術文化会館だよ。

「伝統芸能面白体験ワールド」で、邦楽ジャーナル編集長の田中隆文がコント?
役名は「たかふみ君」、奥さん役はアレンジスコアでおなじみの作曲家、高橋久美子嬢。

舞台はたかふみ君の家。家庭にある身近なものをなんでも楽器にしてしまうたかふみ君。そうじの邪魔と奥さん(作曲家の高橋久美子)はおかんむり。そこへ、次々に来客が。八王子車人形の西川古柳座、sakura project(大平光美〈箏〉・荒井美帆〈琵〉・入山ひとみ〈Vn〉)、カート〈箏〉&ブルース〈尺〉が、お得意の音楽を披露しあう。最後には今年大ヒットした「あまちゃんメドレー」を全員で賑やかに! 40分の休憩時間はステージとロビーで「面白体験コーナー」を展開、キャッパチくんや日用品楽器、虚無僧や車人形の体験などが楽しめる。宇宙箏も展示する。

 

Youtubeでこの公演を宣伝中
http://www.youtube.com/watch?v=PG1nLqFeuBo

公演概要
http://www.dento-wa.jp/program/p01-07.html

八王子市芸術文化会館への行き方
http://ambase.info/gym2/tokyo/ichohall.html

お正月五日目 明日六日より通常営業致します

お正月五日目に伺ったライブです。

新宿のデパートにて、尺八のブルース・ヒューバナー、箏のマクイーン時田深山のお二人が、和装姿も麗しく長沢勝俊『萌春』などを演奏しました。



邦楽ジャーナルの年末年始休業は本日まで、明日六日より通常営業致します。どうぞ今年もご贔屓お引き立ての程、お願い申し上げます。(州)
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