ガイドブックを片手に、堂々とカメラを手に持って歩ける喜び。
こちらは世界の中心、ニューヨーク。

世界中のあらゆる人々がこの街に集い、あらゆる情報がこの街から発信され、あらゆるエンターテイメントがこの街には存在し、あらゆる可能性がこの街には秘められている。

お互い二度とその鞘から剣を抜かない、と誓った国際連合本部の宣言を熟読し
世界の金融の中心で何かをさけぶ、気にもなれずウォールストリートを徘徊し
ネオンに彩られたタイムズスクエアで、とめどなく流れる人々の往来を観察し
世界を震撼させた9.11の舞台、WTCの跡地であるグランドゼロに思いを馳せ
自由とは何であるか、と真剣に女神に問いかけるも答えは返って来ず。

それでもここはやっぱり世界の中心なんだなって何度となく実感。

そんなNYは、楽しみ方も無限大。
100人いれば100通りの楽しみ方がこの街にはあると思う。

まずは、ブロードウェイミュージカル。
1時間半並んでやっと手に入れた念願のチケット。
(※当日売れ残ったチケットを最大半額で毎日15:00からタイムズスクエアで売り出すので人々は長蛇の列を作ってそこに並ぶのです)
演目は「CHICAGO」。大学の後輩が高校時代にこのミュージカルで主役を演じてたってことで、迷うことなくこれに決定。
英語力が極度に乏しいため、ストーリーは5割程度、笑うタイミングは3割程度しかわからなかったけど、雰囲気だけは存分に堪能。
10月には日本で来日公演やるみたいなので、興味のある方は是非。
言葉のいらない「Blue Man Group」もアメリカにいるうちに機会があれば見たいです。

それから世界を代表する美術館の数々。
ニューヨーク近代美術館(通称MoMA=The Museum of Modern Art)には、美術の教科書でよくお目にかかる作品が多数所蔵されていて、「あ、これ見たことある!これもだ!」と一日いても飽きません。
ピカソの絵画だって、バルセロナのピカソ美術館より充実してました。
ブックストアでは、世界のNaoto HukuzawaやTadao Andoに関する本を読んでたら数時間が経っていました。
フランスのルーブル美術館、イギリスの大英博物館、ロシアのエルミタージュ美術館と並んで世界の4大美術館と称されるメトロポリタン美術館にいたっては、ちょうど繰り出した日が休館日の月曜日で、まさかの門前払いを食らいました。

マンハッタンでは街を歩いているだけで立派な観光になります。
AvenueとStreetが碁盤の目のように綺麗に走っていて、特にAvenueはその一本一本の雰囲気が異なる。
雑然とした繁華街といった趣のブロードウェイ、一流ブランド店や高級デパートが立ち並ぶ5th Av.、NY証券取引所や連邦準備銀行があるフィナンシャルディストリクト、お洒落なブティックやカフェ、ギャラリーが点在するSOHO、ニューヨカーた ちの憩いの場所となってるセントラルパーク―
特に、天高く競うように聳え立つ摩天楼はさすがに圧巻でした。
代表的なエンパイアステートビルからロックフェラーセンターのビル群、名もないそこらのビルまで、そのユニークなシルエットや色、質感が見るものの心を楽しませてくれます。
香港の高層ビル群もなかなかだったけど、NYのそれは香港をはるかに凌いでいました。
東京にもああいう面白いビルがたくさん出来たらなー。

もちろんスポーツだってニューヨークでは存分に楽しめます。
NFL、NBA、NHL、MLBと4大リーグを有するスポーツ大国アメリカ。
マンハッタンには、NBAのニックスとNHLのレンジャースの本拠地もあり、すぐ近くにはあのヤンキースやメッツの本拠地もあります。
ただ、今回の旅ではスポーツ観戦とはとことん縁がない。
ヨーロッパサッカーもシーズンオフ中だったし、アメリカではNBAを一度観戦してみたかったけど、これまたシーズンオフ。
極めつけは、啓くんとのパブでのサッカー観戦。そう、MBAの同期の近ちゃんです。
なんとたまたま夏休みを利用して、1ヶ月間NYに語学留学中ということで、急遽パブで行われるプレミアリーグ第3節のマンUvs.アーセナルの一戦に深夜召集をかける・・・
も、深夜12時キックオフかと思ったら、昼間の12時キックオフで実はもう試合は終わってたっていう。
日本の感覚で、欧州サッカーは深夜にやるもんだと勘違いしてました。
アホ丸出しです。啓くん、その件はマジでごめん笑。
でも鬼の修士論文を投げ出してこっちに来れるって、彼はさすがですね。
そして、大金を稼ぐことが確実な啓くんはもちろん太っ腹。ごちそうさまでした。
さらに街中でバルサのウィンブレを来て歩いると、同じくバルサのシャツを来たおじさんがやってきて、今日広場で試合があるから参戦してくれないかって声をかけられます。
そんなスポーツに満ちた街、ニューヨーク。

まだまだ楽しみ方はあります。
ここは英語圏。英語の勉強をするにも事欠きません。
普通に生活していると、そこらじゅうから英語が耳に飛び込んできます。
トルコ人の友達が3人もできました。トルコ人はほんと日本人に好意を抱いてるようです。
そしてトルコ語は語順が英語とはまったく異なるため、英語のレベルも僕らと似通っていて、話すペースも同じくらいで親しみが湧きます。
20カ国以上旅した中で、トルコが一番好きだといったらお土産をくれました。笑
ホステルのテレビでは、常に字幕つきで英語のアニメやニュースが流れていて、それを見ているだけでも英語の勉強になります。
あと1ヶ月アメリカにいたらどれくらい上達するか楽しみで仕方ありません。
最後のほうにもう一回ミュージカルを見たい、ラスベガスで。

その他にも、そこらじゅうでジャズやロックの野外ライブが行われていたり、そういうバーやクラブもたくさんあるみたいだし、音楽好きにはたまらないでしょう。
ありとあらゆるブランドが揃っていて、巨大なショッピングモールもたくさんあるし、買い物好きにもこの街はたまらない。お土産屋さんも星の数ほどあるし。個人的にはm&m専門店があって、かわいすぎて思わず妹にお土産を買ってしまいました。
「食」だってアメリカの食事はまずいって言われてるけど、今まで行ったどの国よりもバリエーションに富んでいます。ただ、アメリカ料理ってのはほ んと大雑把だけど(そもそも野菜を料理に取り込もうとかそういう概念がないのかな)、中華、日本食、イタリアン、フレンチ、メキシカン、トルコ、インドと どの国の料理でも気軽に楽しめます。そういった意味でグルメにもこの街はたまらない。


そんな無限の楽しみ方を秘めたニューヨークですが、もちろん危険がないわけではありません。
啓くんと飲んだあと深夜3時頃に街中を歩いてたら、黒人に突如お金を投げつけられました。盗られたのではありません、もらえたのです。
まったくもって謎です。

そう考えると日本の治安ってほんとにほんとに素晴らしいなと思います。
日本が世界に誇れる点の一つです。


さてさて、ニューヨークの次はちょっくらカナダに行ってきます!!
ナイアガラの滝に打たれて修行を積んで来ようかと思います。
そしてみなが喜びそうなお金儲けのお話でも・・・。