映画「ジェイソン・ベッカー NOT DEAD YET」 | H.M.projectのライブイベント

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ひっだーかーが主催するH.M.projectのライブイベントのおしらせ。

地元埼玉の西川口HEARTSさんを中心にやっていきます。

新宿シネマカリテにて映画「ジェイソン・ベッカー NOT DEAD YET」を鑑賞してきました。

10代で天才ギタリストと呼ばれ、後にMEGADEATHに加入するマーティー・フリードマンとのカコフォニーでデビュー。そしていよいよ世界的成功を収めようとした時、突如彼の体を蝕んだALS(ルーゲーリック病)という不治の難病。余命3~5年の宣告を受け、体の自由は奪われ、言葉を話すこともできなくなった彼はそれでも音楽を続けることを諦めてはいなかった。これはそんな天才ギタリストと家族の物語。


公式HP

http://notdeadyet.jp/


正直な話を言うと、自分はジェイソン・ベッカーというギタリストをよく知りません。自分がHEAVY METALとう音楽を聞き出して、彼の名前をちゃんと認識しだした頃には、既に彼は闘病中で、「かつて天才と呼ばれたが今は難病と戦っているギタリストがいる」というそれくらいの知識しかなかった。

だから、この映画のことを知った時も「そんなのがやるんだ~」ってくらいにしか思っていなかったのですが、たまたまこの作品をバックアップしている人達と交流を持ったことで、興味を持つこととなったわけです。


映画を見ながらまず考えたのは、自分がこの病に冒されたらどうなるか?そこから希望は見つけられるだろうか?はたまた家族がこうなったら自分はここまでの看護ができるのだろうか?

そして、夢に向かって突き進みまさにそれを手にしようとした時にどん底に突き落とされたら自分はどうなってしまうのか?

これは音楽だけでなく、スポーツの世界だって、ビジネスの世界にだって置き換えて考えられるはず。自分が長年積み上げてきたものが一気に崩れ落ちてしまう。


では、ジェイソン・ベッカーはどうか?

なんて活き活きとしてピュアな瞳をしているんだ。現在の彼の表情からは悲壮感など微塵も感じない。

この作品も現在の彼の状況を悲壮感たっぷりに煽って、観客を泣かせてやろうなんていう思い出は作られてない。あくまでも彼と彼の家族の今を伝えている。そこがイイ!!


自分の身の回りには多くのミュージシャンがいる。中には才能があるのに、時に壁にぶつかり音楽を続けることを諦めてしまう奴もいる。彼らにはぜひこの作品を見てもらいたい。きっとモチベーションは上がるはずだよ。だって、はたから見たら、想像も出来ないほどどん底の状態でもミュージシャンであり続けようとする人がここにいるんだもん。


追伸:感動・泣けるを謳い文句にするのは好きではありませんが、この作品は見ていて本当に涙腺ゆるみっぱなしでした。