夏の終わり秋の始まりの海からの帰り道に出会った、とんでもなく可笑しなおっさんの話 おまけ | 恋愛小説 くもりのちはれ

~それは、それは・・・何とも可笑しいオッサンの話  おまけ~(ミッキー見参!天使の悪戯より)



ある日の放課後


ダチと一緒に小腹が空いて立ち寄ったラーメン屋。


『おじさん、しょうゆ2つ!』


いつもの様に客は一人もいない。テレビの音だけが大音量で店内を賑わせている。


『おじさん、チャンネル変えても良い?』


ダチがカウンターのチャンネルに手を伸ばしたその時、テレビの画面に映ったのは


〝CMのあとは・・・フライングパン、パリで大流行!〟


字幕テロップと共に、今時珍しいWピースのスーツ男。


「おっ、おいっ!今の・・・今のって・・・ミッキーさんじゃなかったか?」


『あっ?ミッキー??』


ダチがテレビを見上げるが、画面に映るのはお菓子のCM。


『見間違いじゃないか?』


「イヤ、絶対にオッサンだった。ちょっと待ってろ。また出てくるから!」


そして・・・CMが終わり流れ出す情報番組


〝日本製のフライパンがフランス、パリで大流行!その名もフライングパン!


開発会社の専務に直撃です!〟


現れたのは、緊張なのだろうか?カチコチに固まったオッサン。


〝『専務取締り中のミ・・・あっ、えっとマウッスです・・・ます。』


『ははっ・・・面白い専務さんですね♪ところで、フライングパンは普通のフライパンと


どこが違うのでしょう?』


『それは、ですますね・・・えっと、ですますね・・・ングが違いますです。』


『ングですか?』


『はい。名前は、空飛ぶフライパンですます。』


『あの開発者の私が変わりに説明いたします。』〟


呆然・・・


ミッキーが画面から消え、現れた開発者の男性が、わかりやすく図解使い説明


しだした世界に誇れるフライパンの構造とデザイン。


〝『最後に専務様から一言お願いします。』


『はいっ。我が社のフライングパンは、一振りも二振りもふりかけてますです!!』〟


向けられたマイクへ目線を向けて、再度Wピース。


それじゃマイク目線じゃん!つうか、いい大人がピースは無いだろ?


でもって、また・・・ふりかけ?それも日本中に向かって・・・ジョークか本気か知らねぇ


けど・・・ありえねぇ。


「何か俺達、スゲェもの見たんじゃねぇ?」


『あぁ・・・すげぇ・・・専務だったんだ。』


ダチがテレビに目を向けたまま、ボソリと呟く。


おいっ違うだろ!そこじゃねぇだろ!もっと突っ込み所あったじゃん!


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