友人Mの証言5(寄道2) | 恋愛小説 くもりのちはれ

『ジュースとお菓子で良いよな?』


無言のままコンビニまで行き、裕也が吐いた第一声。


「えっ?あぁ・・・それで良いと思うけど・・・」


何?何なの・・・コイツ。


適当にジュースとお菓子をかごに入れ、レジに向かう裕也。


そしてお菓子の軽い方の袋を、私に『はいっ、こっち持って。』と手渡し、


公園に向かって歩き出す。


はっー?本当にただの荷物持ちなの?私・・・。


そうだよね・・・あの中で私が一番使いやすいかもね・・・フッ・・・バカだな。


ホントにバカだ、私、何かあるって・・・奈緒と裕也がグルで・・・なんて・・・


ちょっと期待しちゃってたりした。


「どこに行けば良いか知ってるの?」横に並んで裕也に話しかける。


すると『フフッ・・・』と笑う裕也。


「なっ何?何笑ってるの?」意味がわからないよ、まったく・・・


『イヤ、全然変わんないなって思ってさ。モテモテって聞いたのにさ・・・


前と同じだなって・・・いつも冷静だよな。なっ、自分でも、そう思うだろ?』


輪を掛けて判んなくなったよ。何が言いたいの?コイツ・・・


「訳わかんないし・・・あっ『遅えから、迎えに来た』現れたのは、ハル。


『みんな来たのに、ミキを裕也が連れってたって言うからさ』


ハルが私の荷物をさりげなく持ってくれる・・・優しいな・・・やっぱり。


サッカー部のハル・・・最近・・・アプローチなのか、積極的なんだよね。


菜緒には『まだ告られてないの?』って言われるほど、あからさまで・・・


『ミキ?どうした?何かあったのか?』


顔を覗き込まれて、慌てて「イヤ・・・何も」って首を横に振る。


でも、何か感じたのか・・・なぜか優しいはずのハルの口調が一変した。


『裕也、ミキに何かしたのか?』


※番外の番外みたいないろんな意味で寄道・・・(苦笑)riko

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