いつかきっと3 | 恋愛小説 くもりのちはれ

優が見えなくなると、すぐに涙が溢れ出した。


その場で、泣き続ける私に困った銀髪男が言う。


『あっ・・・クロには伝言を頼まれただけで・・・俺達が勝手にしちゃったから・・・


もしかして・・・クロ・・・怒ってた???悪かったよ・・・なぁ・・・』


赤髪男が銀髪男に『やべぇよ・・・俺らが何かしたみたいに周りに見られてるぜ』


まじ、やべぇ・・・ガードマンがこっちに来たっ・・・と騒ぎ出す二人。


『お前が目立ちすぎんだって!』


『はっ?お前だろ!』


『赤過ぎんだよっ・・・だっせぇ』


『おっ!お前にゃ言われたくねぇ!ギラギラ野郎!』


『トマト野郎っ・・・うっせぇよ』


泣いている私の横で揉めだす二人。


わざとじゃないその会話がおもしろくて・・・涙も止まる。


「クスッ・・・喧嘩しないでください・・・もう大丈夫です。」と涙をぬぐう。


そんな私の様子を見て、二人は安心した様に顔を見合わせる。


「優の伝言って何だったんですか?」


バスで帰ると言った私を、バス停まで送ってくれる二人に尋ねる。


すると、銀髪男は・・・


『ソラはひまわり園・・・あっ・・・クロん家の敷地にある施設に預けてるから、


ソラはさみしがりやだから、たまに会いに行って欲しいって伝えてって』


『それで・・・』赤髪男が話出す。


『クロは口にしては無かったけど・・・俺が勝手に感じた事だけど・・・


ソラの事を言いながら・・・会いたいって思ってんのはアイツじゃないかと』


「だから、私を優に会わせてくれたんですね」そんな私のセリフに頷く赤髪男。


「ありがとう」私は二人をまっすぐに見つめてから深く頭を下げた。


「優は、とても良い友達がいるんですね。」と顔を上げ笑う私に


『そそっそんなことねぇよ・・・やべぇ・・・可愛い・・・』と言う赤髪男。


『お前、手出したら殺すってクロに言われてんだろうが・・・』と


銀髪男は赤髪男の頭を叩き・・・『でも・・・まじ、やべぇ・・・』と頭を掻いた。


週末、私はコウ君と一緒に、ソラに会いに出かけた。



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