回答 | 恋愛小説 くもりのちはれ

「あの・・・でも・・・あー今の聞かなかったことに・・・できませんか?」


妙な告白をした後・・・パニックに陥る


「ていうか・・・無かった事に・・・してください!


だって・・・先輩の彼女に悪いし・・・気にしないで・・・私は平気です・・・」


あたふたとする私を『斉藤!まじで落ち着け!』と静止する。


そしてテーブルにマグカップを置き『とりあえず座って飲め』


そう言って先輩は、向かいの椅子に座り『ほら、はやく座れ』と私を促した。


『あのさ、お前なんかさっきから、言ってる事おかしくないか?』


私がコーヒーを飲み、落ち着きを取り戻したのを見て、先輩が私に問う。


『俺はお前に惚れてるって言ったよな。


でも、無かった事になってないか?


それに、俺さ、彼女なんていねぇし・・・何でそんな風に思うかな・・・


実際、彼女がいるのにお前に告るような男だって、お前、思ってんの?』


私の顔を覗き込むように『んっ?』と視線を合わせてくる。


私は慌てて首を横に振る。


『じゃ、何で俺に彼女いるとか言ってんの?』


俯きかげんの顔をあげる。


『言ってみて』と優しく微笑む先輩。


覚悟を決めて、先輩を見つめる。


「あの・・・この前の部活の休みの日に・・・駅で私・・・見たんです・・・」


『はっ・・・駅?』考えるように首を傾げる先輩。


「なんか女の子が、今日はわたしね!とか・・・言ってて・・・」


『えっ・・・それ俺だった?』


「あと・・・オールでいいよ!とか・・・いちゃいちゃしてた・・・」


『はぁー?駅で、俺が・・・いつだよ?』


身に覚えが無いかのように、少し苛立ち気味の先輩。


「だから、この前の部活の休みの時・・・」


でも、絶対あれは先輩だったし・・・間違いないし・・・


「男の人もいたけど・・・なんか・・・ピアスとかいっぱいしてて・・・


赤い髪の人やシルバーの人もいたよ?」そう言ったと同時に


『ははっははは、わかった、フッ・・・ははは、あー駅ね・・・ははは』笑いだす先輩。


「女の子が甘えるように先輩にじゃれてたもん・・・」


何笑ってるのよ・・・やっぱり先輩だったんじゃん・・・と私はムッとした。


『かなちゃん・・・完璧、ヤキモチじゃん・・・はははっ』


もう、腹が立ってきた・・・「先輩、茶化さないでよ・・・ごまかそうとしてる!」


涙目になって先輩を睨む「彼女じゃなくても、遊びの女の子なんでしょ?」


そんな私のセリフに先輩は、私を唖然とさせる回答をした。


『かなちゃん!勘違いだって・・・だってあいつら・・・


あの時の女たち・・・中学生・・・なんだけど』



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