コウⅣ2 | 恋愛小説 くもりのちはれ

『コウ君・・・?』


どうしたの・・・何かあった?


「あっ、ゴメン・・・」


高木のメールの話・・・メールは俺から見たら普通の物だった。


でもリコにとっては、何か引っかかるのだろう。


「ふつうじゃん。考えすぎじゃないか・・・」と携帯を返す。


そうかな・・・とまだ不服そうな顔。


「元気だってさ、返信してあげな。高木も外国で心細くなってるんじゃないか」


『うん。そうする。』と微笑むリコ。


でも、本当のところ・・・高木のメールは、俺が関係している。


あの時、黒岩の話を聞いて・・・俺自身、不安に苛まれた。


俺が黒岩に返した言葉、行動・・・間違っていなかったといえるだろうか?


啓太に相談をすると


『お前は、お前の思うとおりでいいと思う。


でも、佐奈には話しておくよ・・・と啓太は高木に連絡をした。


俺には言えない事や相談を、リコは、高木にするのだろうか。


高木の存在は、俺にとっても、リコにとっても救いかもしれない・・・でも・・・


俺は高木にも嫉妬するほど、独占欲が強いようだ。


最後に、リコが頼るのは、助けを求めるのは、俺であって欲しいと思っている。





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