神奈川県鎌倉市の鶴岡八幡宮(吉田茂穂宮司)は12日、雪交じりの強風で倒れた大銀杏(おおいちょう)の幹の一部を植え直し、再生を図る方針を決めた。同日朝、木を診断した東京農業大の浜野周泰教授に「埋めた株から根が出る可能性がある」とお墨付きを得た。

 八幡宮によると、下から約4メートルの部分で幹を切断して枝を払い、土中に残ったままの根の近くに植える。浜野教授は10日に倒れた直後は「再生は厳しい」との見方を示したが、12日の再診断後に「保証はできないが、埋めた株からも根が出るかもしれない」と述べた。残っている根からも、ひこばえ(幼木)が生えてくると期待されている。

 吉田宮司は「時間がたつと木が死んでしまう。再生へ向けて作業を始める」と話し、八幡宮工務所の技手(ぎて)は早速、工具などの準備を始めた。神奈川県の松沢成文知事は11日夕に視察し、「ご神木は非常に歴史的な価値があり、八幡宮の財産。どういうふうに未来につなげていけるか、八幡宮と相談して検討していきたい」などと述べた。【吉野正浩】

【関連ニュース】
特集:第3回伝統文化継承トークフォーラム 日本人と神社の関係、これからの役割は
鶴岡八幡宮:衝撃、大銀杏倒壊 吉田宮司、涙ながらに「つらい…」 /神奈川
ハローキティ:全国36神社でオリジナルスタンプ 「神社めぐり スタンプ帳」発売
ニュース交差点:話題 樹齢千年の大銀杏倒れる

「勢力誇示したかった…」 初日の出暴走などで暴走族の少年7人逮捕 警視庁(産経新聞)
(6)「いいから逃げろ」刺された被害者は婚約者に叫んだ (産経新聞)
消費税、福祉目的化する=鳩山首相(時事通信)
【月と太陽の物語】富士山 「日本一」光と角度で堪能(産経新聞)
救急救命士の業務拡大へ=ブドウ糖投与など3項目-厚労省検討会(時事通信)