mixiアプリプラットフォームの素晴らしさについては昨日語りました。
mixiアプリプラットフォームの衝撃!本当にスゴイ!

では、これに対して国内3強の残り、モバゲータウンとGREEはどう出るでしょうか?

これに対して僕の考えは、モバゲーは追従せざるを得ない。GREEは追従できない(しない)。そう思います。

今回のmixiアプリプラットフォームで本当に重要なのは課金APIを開放したことです。これによってサードパーティはしっかりとしたビジネスモデルを構築することができ、結果、質の高いアプリがmixi上にたくさん出来ることに繋がり、1つの大きな生態系が生まれると思います。

mixiがなぜ、これが出来たかというと、逆説的ですが、課金ビジネスに出遅れていたのが功を奏しました。

既にアイテム、アバター課金で相当の収益をあげているモバゲー、GREEの場合、mixiと同じようにサードパーティーに8割を戻すなどという分配制度を導入すると、単純に課金売上げの8割がぶっ飛んでしまうことになりかねません。

たとえばGREEの「釣りスタ」を他社が開発していたら、その会社に「釣りスタ」で上がった売上げの8割を戻す。そんなことになってしまうのです。

もし、ゲーム数が倍になって、ユーザーが落とすお金が倍になるのであれば影響は少くなると思いますが、当然1ユーザーがゲームに掛ける時間、お金はそんなに変わるものではありません。

モバゲーは今でもレベニューシェア型のゲームはあるのですが、これとて50%:50%がいいところです。GREEに至っては全て自社製作です。

彼らがmixiと同じことをしようと思うと、最大で課金売上げの8割がなくなってしまうことを覚悟しなければいけません。

これだけ、厳しい経営判断を本当にできるのか?

GREEは幸いなことに、日本No.1のソーシャルアプリ開発会社でもあります。なので、彼らは自分たちの企画、開発力を信じて単独で戦っていく道を選択すると思います。

一番苦しいのがモバゲーで、単独で戦っていく力は無く、プラットフォームを開放すると売上げ激減は不可避。ただ、最終的にはオープンにしないと立ち行かなくなるのも明白なので、どこかの時点で苦渋の決断を迫られることになると思います。

ただ、プラットフォーム間の競争が無いことには、更なる発展もないと思うので、モバゲーには一日も早い決断を願っています