先日のエントリ(ユーザーの声は本当に正しいのか?) で取り上げたようにFacebookのデザイン変更がアメリカでもかなり議論になっています。

その中で、VentureBeatがかなり秀逸な分析をしていました。少し長いのですが、必見です!
 Facebook’s redesign: Good concept, but not there yet:Venture Beat

この中で述べていることをかい摘んで説明すると、Facebookが描いている未来のSNSの使い方に、ユーザーがまだついてこれていない。ただ、Facebookは現状で満足するつもりは無いから、将来の発展のために今、ユーザーの不評を買うのを覚悟の上で今回の変更に及んだということです。

ユーザーの不満で圧倒的に多いのが、友達の写真投稿や、アプリでの活動、イベント情報更新など本当に重要だと感じる更新が、どうでもいいStatus updateでNews Feedが埋まってしまうという点です。これをmixiで説明すると友達の日記の更新やコミュニティの更新が、どうでもいい、エコーで埋まってしまう。こんな状況だと思います。

ここでポイントになるのはユーザーにとって本当に重要な情報は何か?ということです。

Facebookが描く未来図は、世界中の全てのその人に関わる情報を、整理して伝えるということです。ここでいう情報は当然友達の写真投稿や日記なども含まれますが、それ以上のネットにあふれている全ての情報のことを指します。

それを進めるために一番重要なのがFacebookConnectです。

FacebookConnectが本格的にスタートすると、これまでとは比べ物にならない情報量が、自信のNews Feedにあふれてきます。この情報の洪水にユーザーを慣れさせることがFacebookが描く未来を実現させるためには必要です。その手始めとして今回のデザイン変更があると思います。

今、不便を感じているユーザーは、サイトアクセスの頻度が少なすぎるからです。もっと、ログインの頻度をあげれば(1時間に1回とか)全く不便を感じなくなります。

そんなにしょっちゅうFacebookに来たくないと思う人も多いと思いますが、そういった利用方法がFacebookが意図している利用方法で、そして僕もそういった利用が主になると信じています。

インターネットを過去の集積から今の集積に変える。これがネットの次の進化です。

過去の情報をいくら整理したとて、ユーザーが真に望む情報を提供することは不可能です。

この挑戦に成功したとき、FacebookはGoogleを超えるときだと思います。