昨日の記事でも触れたのですが、やはりどう考えてもGoogleがTwitterを買収すると思います。

John BattelleはTwitter=Youtube と論じてますが、これに関しては僕も100%賛成です。Googleは動画メディアとしてのYoutubeを買収したのではなく、動画検索としてのYoutubeを買収したのだと思います。事実、今世界で2番目に検索件数が大きいのはYahooではなくYoutubeになっています 。動画検索をページランクを中心にしたGoogleのアルゴリズムだけで的確に検索するのは無理で、当然、動画につけられたタグ、視聴回数など色んな要素が必要です。ただ、YouTubeを買収することなく、これらの検索を実施するのは困難なので、GoogleはYouTubeの買収に踏み切ったのだと思います。

Twitterもまさに同じで、Twitterはミニブログというよりは、みんなの今をクロールするものです。Googleの検索は過去の積み上げでしかありません。今、生成されたばかりのコンテンツはGoogleのロボットもクロールすることが出来ません。当然、クロールされていないコンテンツは検索結果にも表示されません。ましてや、その中での重要度を評価することなど不可能です。

情報というのは新しければ新しいほど価値があります。昨日の新聞にお金を出す人はいないでしょうし、明日の新聞が手にはいるとするとその価値は計り知れません。ただ、Googleは最新の情報を見つけ出すすべを持っていないのです。さらに、彼らはメディアをつくるのが凄く下手で、結局SNSもVideoサービスも成功させることが出来ていません。

TwitterのEvanは以前にもBloggerをGoogleに売却した実績もあるので、今回も時期をみて売却するもは間違えないと思います。

今後、Googleの最大の敵は間違えなくFacebookです。MSなどではありえません。

FacebookはGoogleの持ちえない、個人に関する趣味趣向などの動的な情報の宝庫です。そしてこの情報こそが、これからのネットの検索にとって最重要なデータです。Facebookはこのデータをさらに手に入れるためにFacebook Connectを導入しました。

Googleもこれに対抗してFriend Connectを導入しましたが、Facebook ConnectがそのサイトでのアクティビティをFacebookの友達のFeedに戻せるという強力な武器(インセンティブ)を持っているのに対して、Friend Connectはサイトが導入するためのインセンティブが殆どありません。

個人に関するデータを集めるという意味でこの「Connect」勝負は本当に重要です。ここにおいてもTwitterの重要性は疑う余地はありません。アーキテクチャー的にもオープンなTwitterはGoogleとの相性は抜群だと思います。

やっぱりどう考えても近々GoogleによるTwitterの買収は不可避だと思います。


当然、FacebookもGoogleにとって最重要なパイの一つなのですが、この買収が起こらない理由は簡単で、ザッカーバーグの自信とプライドだと思います。