Facebook、Googleを中心に、Myspace、Yahoo、MSなども加わって、ソーシャル化したネットの覇権争いが激しくなってきています。この争いはネット界の巨人たちの争いかと思っていたら思わぬ伏兵が登場してきました。Meeboです。




インスタントメッセージングサービスのMeebo が、「コミュニティインスタン トメッセージング」という新製品を今夜発表した。これはいわば、“即席インスタントメッセージング”で、既存のサイトの既存のコミュニティに簡単にチャッ ト機能を付けられる。仲間を広げる機能があり、ユーザは同じくMeeboを使っているほかのSNS上の友だちにもアクセスできる。DanceJam、 Flixster、myYearbook、Nickelodeon/MTVN Kids、そしてFamily GroupのAddictingGames、Piczo、SparkArt、Sugar Publishing、TaggedなどがMeeboの立ち上げパートナーになると表明している。


コミュニティで簡単にチャットができるMeebo
:Techcrunch


Meeboはブラウザベースでチャットができるサービスで、WEB2.0サービスがどんどんと立ち上がって、ブックマークや写真、動画などを全てブラウザベースに置き換わっていくのをみて、チャットもブラウザベースでやりたいというニーズがあるのではというアイディアから始まりました。最初はパットしなかったのですが、自サービスを他のサイトでも利用できる様にしたところから躍進が始まりました。今では自サイトでのアクセスよりも他サイトでのアクセスの方が多くなるところまで来ました。

今回の発表はその延長線上で、これらをさらに拡大していこうというものです。ビジネスモデルはMeeboはチャット機能を無料で提供し、広告を入れる。広告収入はパートナーサイトと折半するというものです。

今のWEBの一番大きな潮流はソーシャルです。

そうした中SNSは規模を拡大して、ものすごい影響力を持つまでになりました。ただ、前回のエントリ でも指摘したのですが、人はソーシャルな体験をしたいのであって、ソーシャルネットワークをしたい訳ではないのです。SNSの中にコミュを作るのではなく、既存のサイトをソーシャル化させる。ネット中のどこにいってもソーシャルに友人や共通の趣味を持った人たちと繋がれる。こういったWEBサービス同士を有機的に繋げるサービスというのが今後、存在感を増してくると思います。こうしたサービスの代表としてMeeboやTwitter、Seesmic、Slide、RockYouなどがあります。

既存のサイトをソーシャルにする。

これは間違えなく「Next Big Thing」です!


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