アメリカの有名なベンチャーキャピタリスト
Paul GrahamさんのインタビューがTechCrunch で紹介されていました。

このインタビューの中にはすごく印象に残る言葉が多かったので、
何点か紹介させて頂きます。

このインタビューは今のアメリカのベンチャー市場を知るために、
とても参考になると思うので、
みなさん、ぜひ目を通してください。

以下彼の発言を参照します。

「今はバブルではない。スタートアップはビジネスモデルの心配をするな。いちばん良い会社は古い独占体制を打ち壊す会社だ」と信じている

「良いビジネスモデルを持つことはスタートアップにとっては重要ではない、なぜなら優秀なスタートアップは何度もモデルを変えることになる場合が多いからだ」

最初からビジネスモデルにあまり重点を置くな、ということだ。出だしで一番大切な仕事は、何であれ人々が求めるもの作り出すことだ。それができなければいくら巧妙なビジネスモデルを考え出しても役に立たない。

「まず何かスゴイものを作ることに集中しろ、金を儲ける方法を心配するな」

それはいろいろある。私が特に気に入っているのはネットワークの威力をうまく利用したものだ。Sunのキャッチフレーズじゃないが「ネットワークこ そコン ピュータ」だ。ただし今では単なるローカルなLANじゃなく、Internetプラス電話ネットークだ。これが全てを変えた。

率直に言って、私は投資家ということになってはいるが、私が一番興奮させられる相手は、必ずしも一番金を儲ける相手ではない。私が興奮するのは悪し き独占を打ち砕くようなものだ。たとえば私が共同的なソーシャルニュースを気にいっているのは、それが大金を稼ぎそうだからではなくて―稼ぐかもしれない が―オールドメディアがいかにだらしない仕事をしてきたか証明してくれるからだ。


まだたいていの人はスタートアップがどれほど強力な社会的力になりうるか理解していない。企業化されなければ決して実現できないような種類の変化が いろいろある。私の夢のひとつは、レコード会社をやっつけるようなスタートアップに投資することだ。だいたい自分の顧客を裁判に訴えなきゃならないような ビジネスモデルは破綻している。新しいビジネスモデルがある、どこかにあるはずなんだ。


私の考えでは悪い奴らをやっつける方法は政治的な道ではなく(少な くともそれだけではなく)、古いモデルにとって代わるような新しいモデルを発明することだと思う。


人が欲しがるものを作れ。“Make something people want” スタートアップを成功させるコツを4語で言えというなら、たぶんこれがいちばん適切なフレーズだと思う。

人が欲しがるものを作るいちばん簡単は方法は自分が欲しいものを作ることだ。まだ現在ないもので自分が欲しいものは何だ?


取り立てて新しいことを言っている訳ではないですが、
アメリカのVCの最先端で活躍している人が、
こういった考えを持っているところに、
アメリカの底力を感じました。