で
今週の空模様ですね。
一大イベント、木星の移動が先週9日に終わったわけですが
今週もまた、追い打ちをかけるように大きな動きがあります。
17日の、魚座の月食です。
明け方に少しだけ暗くなる「半影月食」なので、
http://www.astroarts.co.jp/alacarte/2016/09/17/index-j.shtml
見た目にはあまりハデではないのですが
星占い的には、射手座の火星とほぼスクエアで、
太陽・火星・月のTスクエアになるという、
かなりハデな配置になっています。
このミュータブルのTスクエアは、
去年の後半くらいからのミュータブル強調の「最後のヤマ」みたいなタイミングで、
なんというか、
どんどん名前が変わる出世魚が、とうとう最後の名前に到達する
みたいな感じもあります。
http://www.naruyama.com/gyosoku_syusse.htm
こんな感じです。どんなだ。
もとい、
蝶々の幼虫が様々なイモムシの形態を経た後、
最後に「イモムシじゃなくなっちゃった！」みたいな
ある意味どんでんがえしになるわけですが
今週、もしかしたらそんなことも
起こるかもしれない・・・かもしれません。
なぜ日食や月食を
ことさらに昆虫や魚などに喩えたくなるかというと、
見た目は素晴らしく意外な変化でありながらも
メカニズム的には、着々と準備されてきた、
本人的には予定通りの変化である
という点が、似ているように思われるからです。
食にはある種の意外性がありますが
それはあくまで、見た目だけのことで、
決してそのとき出し抜けに変なことが起こっている
というわけではなく
その変化への準備は、全員納得づくで積み重ねて来ている
というところがあるんですね。
なるべくしてなる
という点が、生き物のメタモルフォーゼに
なんか、似ている、という気がしているわけです。
私だけかもしれませんが。
特に、
月食は、いわば「特別な満月」で、「満ちる」タイミングです。
積み重ねて来たことの結果として、花が咲き、実が成る
という節目といえます。
食は、満月よりもひとまわり上手というか、
スケールが大きい節目、ということで
意外性、というイメージが出てくるのかなと思います。
三日会わない相手と
２年会わない相手とでは
後者の方が様変わりしている可能性が高い
みたいなことです。
いずれにせよ
「これまで」の経緯が、ちょっと面白い形で「化ける」ような、
ワクワクするタイミングであるようです。
天秤座にベネフィックが２つ、
射手座にマレフィックが２つ、
たいへんコントラストが強く、くっきりしています。
とはいえ、マレフィックの並んでる射手座を支配する木星はベネフィックで
これが、金星と並んでいるわけですから、
どちらかと言えば「光の方が強い」みたいな感じもします。
強い光の中で、闇もしっかり黒々としていて
その中で、物事を「ばらけさせる」段階から「起ち上げる」段階へのシフトが
水面下で急ピッチに進んでいる
みたいなイメージもわきます。
なぜ「水面下で」かというと、水星が逆行中だからです。
射手座も天秤座も、
それぞれのやり方で「正しさ」「正義」「法」を目指す世界です。
天秤座は法曹、裁判と関係が深い世界ですし、
射手座もまた、「法（ロゴス）」の世界です。
天秤座は「ルール」「きまり」「契約」「調整」というような、
人間社会のリアルに密着した「正義」の世界です。
一方の射手座の「法」は、宗教や哲学、道徳といった、
もっと大きな、包括的価値観、世界観のようなものに近い「法」です。
身近なルールや人間社会における裁定、調整ごとが華やかな光を浴びると
私たちは自分の内なる道徳や考え方、信念などの扉を
自ら叩かざるを得なくなる、ということなのかもしれません。
ルールが脚光を浴びるのは、
ルールを適用しなければならないような問題が起こったときですが
そのルール自体の是非が問われるような場では
ルールの向こう側にある（または、あったはずの）思想が
深く問われることになる、
ということなのかなと思います。
すべて現世的なルールは人間が作ったものですから
（宗教的にはそうではないかもしれませんが）
「なぜそのルールが作られたのか」が問われるとき
私たちは自分の心の扉を開かざるを得ないのだろう、と思うのです。
今週はそんな感じです。
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