先日、「学級便り」をupしたら、思いのほかたくあんコメントをいただいたので、あれ?たくさんコメントをいただいたので、学校ネタをもう一つ。
 
今回は、みなさん大好きだった「夏休みの宿題」!(笑)
中3や高1を担当したとき、よくこの宿題を出しました(中高一貫校なので、この時期、受験勉強はない)。
趣味でこれから古典を読んでみようかと思う方がいらしたら、少し参考になるかもです(親しんでいらっしゃる方には今さらの話です)。
ちなみに、生徒たちは素晴らしい新聞をたくさん作ってくれました。優秀作品を廊下に掲示し、クラスごとに投票でベスト3を決めて表彰しました(^^♪ (なんか急になつかしく……)
 
角川ソフィア文庫というのは、原典のサワリをのせながら、口語訳や解説とともにその作品の魅力を初心者に紹介しようというシリーズ。5、6年前の宿題なので、ラインナップは大幅に変わっていると思います。
 
創作に気が向かないので、こんなことばかり……(*´Д`)
 
 
 
     中3「国語」夏休み宿題――古典新聞づくり 
                                         
 以下の角川ソフィア文庫「ビギナーズ・クラシックス」(日本の古典シリーズ゙)から1冊を選んで熟読し、原文を引用しながら、その作品の内容やおもしろさを他の生徒に紹介する「○○(=作品名)新聞」を作成する。色づけしたりイラストを入れたりし、新聞らしく構成してください。
 
 ・古事記 
 *「八岐大蛇(やまたのおろち)」「ヤマトタケル」などの神話から、大和朝廷が成立していく古代史の始まりまで……ぜひ知っておきたい「日本の原点」。
 ・万葉集 
 *素朴でのびやかな古代人の哀歓。天皇から農民・兵士まで、世界に類を見ない幅広い階層の人々の作品が集められている。日本人の心のふるさと。
 ・伊勢物語 
 *雅(みやび)で真情あふれる愛の短編集。在原業平(ありわらのなりひら)がモデルだが、無関係な話も。「歌物語」の傑作。
 ・枕草子 
 *平安の才女・清少納言が、抜群のセンスで自然と人間を観察したエッセイ集。女性は特に共感?
 ・源氏物語 
 *理想の貴公子光源氏と、彼をとりまく女性たちがくりなす王朝絵巻。世界で読まれている日本文学の代表作です。
 ・徒然草 
 *「人生の達人」「おとなのプロ」による、味わい深いエッセイ集。古典入門に最適!
 ・平家物語 
 *闘いと陰謀、愛と悲しみ、美と無常観……あらゆる要素がつまった壮大なドラマに圧倒されます。ぼくが一番好きな古典作品です!
 ・大鏡 
 *藤原道長らの栄華を、批判精神にみちた目で活写する。雅(みやび)あり陰謀あり。歴史物語の傑作。
 ・紫式部日記 
 *源氏物語の作者が、宮廷貴族の生活実態にせまる。清少納言とのバトルも面白い。
 ・和泉(いずみ)式部日記 
 *恋人の死、冷めた夫との関係、亡き恋人の弟との新たな恋……恋多き美才女の揺れる心。
 ・土佐日記 
 *土佐から帰京の途につく古今和歌集の編者(へんじや)紀貫之。任地で亡くなった娘を思い涙する。
 ・竹取物語 
 *ご存じ、かぐや姫の物語。最古の「作り物語」であると同時に、日本初のSF小説でもある。
 ・今昔物語集 
 *貴族から庶民まで平安期の人々の哀歓を生き生きと描いた、膨大な短編集。笑いあり、驚きあり、しみじみあり、ほんとに何でもあり! 鬼や妖怪も大活躍しています。
 ・蜻蛉(かげろう)日記 
 *夫への愛に疲れ、息子の出世に生き甲斐を見出す…平安貴族女性のシビアな心。
 ・更級(さらしな)日記 
 *千葉で育った文学少女、いざあこがれの都へ。地元の風物も出てきます。
 ・古今和歌集 
 *平安びとの哀歓を、季節感とともに歌っています。日本文化の原点。長く歌作りの教科書だった。
 ・新古今和歌集 
 *象徴主義的な和歌集。たぶん難しすぎ…。他の古典をいろいろ読んでからにしましょう(ぼくも少ししか読んでない ((^^;))
 ・方丈記 
 *災害に飢饉に疫病に……ああ、人生つらいなぁ、とちょっとクラいエッセイ集(-_-)
 ・うつほ物語 
 *琴の名品をめぐって展開する長編物語。数年前のセンター試験にも登場。ごめん読んでない。
 ・南総里見八犬伝 
 *荒唐無稽(こうとうむけい)にして一気に読んでしまう痛快おもしろ物語。千葉が舞台です。
 ・おくのほそ道 
 *「夏草や~」「静かさや~」有名な句がたくさん。ワビサビを感じたい人はぜひ。
 ・御堂関白(みどうかんぱく)記 
 *頂点にのぼりつめた男、藤原道長の生活と思い。ごめん読んでない。〇〇先生(日本史)が詳しい。
 ・とりかへばや物語 
 *男と女が入れ替わって……マンガや映画でおなじみ「ちぇんじ」の原典です。
 ・太平記 
 *後醍醐天皇、足利尊氏、楠木正成ら南北朝の動乱期に生きた男たちの物語。軍記物の傑作。
 ・堤(つつみ)中納言物語 
 *毛虫をかわいがる『虫めづる姫君』のほか、姫を盗み出そうとしたら祖母だったドジな貴公子の話などなど。
 ・西行(さいぎよう)・魂の旅路 
 *武士を捨て、家族を捨て、出家放浪した歌人西行。魂を揺さぶる歌にはファンが多い。
 ・近松門左衛門 
 *日本のシェークスピアと言われる劇作家。『曽根崎心中(そねざきしんじゆう)』など、人形浄瑠璃のほか歌舞伎でも定番。
 ・謡曲・狂言 
 *謡曲は能の台本で、人間の情愛や妄執を悲しく描く作品が多い。まだちょっと難しいか。狂言は軽いコメディー物。
 ・良寛・旅と人生 
 *「良寛さん」と親しまれてきた江戸時代の名僧。歌や文章などの作品から生涯をたどる(よく知らない、ごめん)
 ・梁塵秘抄(りようじんひしよう) 
 *平家、源氏とのバトルに生きた後白河法皇が、当時庶民の間に流行した歌謡を集めた作品集。
 
 
ちなみに、ぼくの好きなベスト3は
   1,平家物語   2,今昔物語集   3,古事記
かなあ。