• 27 Feb
    • かごしま

      某童話賞の授賞式がてら鹿児島観光に行ってきました。 式は近代文学館・メルヘン館の小部屋でしっとりと行われました。 係の人もメルヘンな感じの女の子でした(笑) 受賞作品(最優秀と入選)を掲載した冊子は、同人誌みたいな小ぶりのものかと思っていたら、学校の地図帳くらいの大きさの分厚い冊子に大きな文字で印刷されていて、鹿児島市内の小学校や幼稚園で読み聞かせなどに活用されるとか。5冊いただいたので、かなり重い……。挿絵が2枚ずつ入っていて、原画もいただきました(絵を描いてくださった方はアラフィフ?の笑顔の素敵なおしゃれな女性でした) 額入りの賞状と楯もいただきました(佳作は楯なし。冊子にも載らないので入賞と佳作の差が大きい!)   審査委員長の講評は、とても優しいコメントで、ただ「対象年齢と作品内容がずれているものが多い」「ストーリーが平板で山のないものも目立った」とのことでした。冊子末尾のぼくの作品の講評にまさに「対象年齢~」のことが書いてありました。でも「テーマが難しすぎ、低年齢の部に応募したのが惜しまれる」と傷つけないよう?配慮した表現で、この賞の“優しさ”をしみじみ感じました。   最優秀の一人は長く童話を書いていられるとかで、「先生が亡くなられる病床で必ず賞を取りますと言った約束が13年目に果たせました」とお話され、胸を打たれました。 じつは30代くらいの和服美人がいらっしゃって、ずっと気になっていた(笑)んだけど、その人がもう一人の最優秀でした。こちらは初めて書いた童話だとか。とてもきれいな人でした(しつこい!)   その後、記念撮影があっておしまい。最優秀の人が地元新聞のインタビューを受けていました。さくさくとした式でした。   館内を見学。不思議の国のアリスなどの世界に触れられ、小さな子が喜びそうな施設です。鹿児島で小学生時代を過ごした向田邦子さんの企画展をやっていました。よかった。   となりの市立美術館も見ました。ダリやシャガールを含め、ヨーロッパの有名画家の作品がけっこうあって(えっ、これ、ここにあったの!という作品も)入館料300円はお得感満載でした。   泊まった中では、霧島国際ホテルと指宿休暇村が◎でした。

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  • 20 Feb
    • 降臨

      TOBE「落とし物」のアイデアが、とつぜん降臨しました。 かなりいい。 うん。これはいけそう。(ほんとか) こんな落とし物、だれも思いつかないだろナ。 ふっふっふ。(ダークな笑い!) ブロ友のみなさん、ごめんなさい。 最優秀は決まってしまいました。(は?) がんばって佳作をねらってくださいね❤ (あほかっ!)   そういうわけで、あす、一気に書きます。   で、あさってから鹿児島へ行ってきます。 某童話賞で入選をいただいたので、その授賞式がてら、かみさんと温泉旅行をしてきます。 リコメとかできませんので、よろしくおねがいします<(_ _)>

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    • 断片5

      これは学生時代に書いた“詩”みたいなもの。 ストーリーも何もなくて、ほどんど ビョーキ決定!な内容です。 思えば、ずいぶんまともになったような気がします。 よかったよかった……        月明かりのにじむ小さな部屋の隅で、ぼくは異物のようにうずくまっている。こおろぎの鳴き声が耳の奥に響き、窓の外では(きっと)冷たい夜が廃墟のように練り歩いている。 ドアがきしんだ音を立てる。のしかかる人の気配がぼくの首筋を締めつける。誰も入ってくるはずがないんだ。ぼくは誰も中に入れない……噛みしめた歯から鱗のない魚がぬるぬると無数にこぼれ落ち、思わず立ち上がろうとしたその瞬間、かすれた風の音がドアをゆっくりと閉じてしまう。 誰も入っては来なかった。ほっとして溜息をつき、窓ガラスの底に沈んだ骸骨のような顔に向かって呟いてみる。いつまで夜は続くんだろう…… この左胸の深くえぐれた洞穴を誰にも見せはしないぞ。固く身構えたぼくの背後から、黒い影が煙のように立ちのぼる。影の切ない愛撫にやっと眼を閉じて眠りにつき、明るい草原の夢の中で鳥になってしまうのを夢見ながら、ふと熱い胸騒ぎに目を覚まし、こおろぎの鳴き声の中のかすかな物音を聞き取ろうとしてみる。 いったいいつまで夜は続くんだろう……  

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    • 断片4

      ※これは30代のころ、いろいろあって転職した前後に書いたものです。       娘の手を引いて、夕焼けに赤く染まったどぶ川の土手を歩いている。 土手はまっすぐどこまでも延びている。川は重たく澱んでいる。川の反対側には民家の低いスレート屋根が連なっている。 娘の向こうの手を、妻が引いている。うつむきかげんの妻の横顔が、ぼんやりと影になっている。 「おさかな住んでるかなあ」川面を見つめて娘が言う。 「こんなに汚いからね。おさかなは住めないよ」私は言う。 ザブンと音がして、子牛ほどもある大きな魚が跳ねた。それから、それよりもかなり小さな魚が二尾、並んで宙に弧を描いた。 「家族ね」と妻が言った。 「そうだよ。きっと家族だよ」嬉しそうに娘が私の手を揺らした。 甘く懐かしい腐臭をのせた風が、静かに頬をなでていく。私たちは夕暮れの底を歩きつづける。 「パパ、まちがえちゃったね」ぽつりと私はつぶやく。 遠い昔に、同じような風景の中を歩いていたような気がする。 後ろの砂利道に、黒々とした三つの影が長く伸びている。  

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  • 19 Feb
    • 気がのらない時は

      もうひと月以上、創作の方がストップしています。 アイデアが全然浮かばない。 気がのらない。 困ったもんです。 といっても、創作しなくても困るわけじゃないんだけど。 と思ってしまうから困る。   こんな時は……そうだ。センリューだ。 と思って、この間、川柳のコンテストに3つ出しました。 オタク川柳、うなぎ川柳、鉄道川柳。 (並べるとなんか変) オタク川柳はさっそく候補作がサイトにアップされていて、拙作3句は全滅(^^♪ ちがった→ (;´Д`) うーん。候補作、意味わからないものがいっぱい。これは場違いだったか。 うなぎと鉄道に期待でつ☆   川柳って、ぼけっと散歩しながら考えられるから、いろいろ行き詰まってる時に、いい気晴らしになります。 みなさんもぜひどうぞ! ちなみに、去年の夏に北海道の知らない町から、そばセット3000円分をいただきました(^^♪   標語とかラジオCMなんかも、1日単発で考えられるので気分転換にgoodです。 成果はゼロですが(^^♪ ちがった→ <(_ _)>        

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  • 18 Feb
    • 古典入門

       先日、「学級便り」をupしたら、思いのほかたくあんコメントをいただいたので、あれ?たくさんコメントをいただいたので、学校ネタをもう一つ。   今回は、みなさん大好きだった「夏休みの宿題」!(笑) 中3や高1を担当したとき、よくこの宿題を出しました(中高一貫校なので、この時期、受験勉強はない)。 趣味でこれから古典を読んでみようかと思う方がいらしたら、少し参考になるかもです(親しんでいらっしゃる方には今さらの話です)。 ちなみに、生徒たちは素晴らしい新聞をたくさん作ってくれました。優秀作品を廊下に掲示し、クラスごとに投票でベスト3を決めて表彰しました(^^♪ (なんか急になつかしく……)   角川ソフィア文庫というのは、原典のサワリをのせながら、口語訳や解説とともにその作品の魅力を初心者に紹介しようというシリーズ。5、6年前の宿題なので、ラインナップは大幅に変わっていると思います。   創作に気が向かないので、こんなことばかり……(*´Д`)       中3「国語」夏休み宿題――古典新聞づくり                                            以下の角川ソフィア文庫「ビギナーズ・クラシックス」(日本の古典シリーズ゙)から1冊を選んで熟読し、原文を引用しながら、その作品の内容やおもしろさを他の生徒に紹介する「○○(=作品名)新聞」を作成する。色づけしたりイラストを入れたりし、新聞らしく構成してください。  ・古事記  *「八岐大蛇(やまたのおろち)」「ヤマトタケル」などの神話から、大和朝廷が成立していく古代史の始まりまで……ぜひ知っておきたい「日本の原点」。  ・万葉集  *素朴でのびやかな古代人の哀歓。天皇から農民・兵士まで、世界に類を見ない幅広い階層の人々の作品が集められている。日本人の心のふるさと。  ・伊勢物語  *雅(みやび)で真情あふれる愛の短編集。在原業平(ありわらのなりひら)がモデルだが、無関係な話も。「歌物語」の傑作。  ・枕草子 *平安の才女・清少納言が、抜群のセンスで自然と人間を観察したエッセイ集。女性は特に共感?  ・源氏物語  *理想の貴公子光源氏と、彼をとりまく女性たちがくりなす王朝絵巻。世界で読まれている日本文学の代表作です。  ・徒然草 *「人生の達人」「おとなのプロ」による、味わい深いエッセイ集。古典入門に最適!  ・平家物語 *闘いと陰謀、愛と悲しみ、美と無常観……あらゆる要素がつまった壮大なドラマに圧倒されます。ぼくが一番好きな古典作品です!  ・大鏡  *藤原道長らの栄華を、批判精神にみちた目で活写する。雅(みやび)あり陰謀あり。歴史物語の傑作。  ・紫式部日記 *源氏物語の作者が、宮廷貴族の生活実態にせまる。清少納言とのバトルも面白い。  ・和泉(いずみ)式部日記 *恋人の死、冷めた夫との関係、亡き恋人の弟との新たな恋……恋多き美才女の揺れる心。  ・土佐日記 *土佐から帰京の途につく古今和歌集の編者(へんじや)紀貫之。任地で亡くなった娘を思い涙する。  ・竹取物語 *ご存じ、かぐや姫の物語。最古の「作り物語」であると同時に、日本初のSF小説でもある。  ・今昔物語集 *貴族から庶民まで平安期の人々の哀歓を生き生きと描いた、膨大な短編集。笑いあり、驚きあり、しみじみあり、ほんとに何でもあり! 鬼や妖怪も大活躍しています。  ・蜻蛉(かげろう)日記 *夫への愛に疲れ、息子の出世に生き甲斐を見出す…平安貴族女性のシビアな心。  ・更級(さらしな)日記 *千葉で育った文学少女、いざあこがれの都へ。地元の風物も出てきます。  ・古今和歌集 *平安びとの哀歓を、季節感とともに歌っています。日本文化の原点。長く歌作りの教科書だった。  ・新古今和歌集 *象徴主義的な和歌集。たぶん難しすぎ…。他の古典をいろいろ読んでからにしましょう(ぼくも少ししか読んでない ((^^;))  ・方丈記 *災害に飢饉に疫病に……ああ、人生つらいなぁ、とちょっとクラいエッセイ集(-_-)  ・うつほ物語  *琴の名品をめぐって展開する長編物語。数年前のセンター試験にも登場。ごめん読んでない。  ・南総里見八犬伝 *荒唐無稽(こうとうむけい)にして一気に読んでしまう痛快おもしろ物語。千葉が舞台です。  ・おくのほそ道 *「夏草や~」「静かさや~」有名な句がたくさん。ワビサビを感じたい人はぜひ。  ・御堂関白(みどうかんぱく)記 *頂点にのぼりつめた男、藤原道長の生活と思い。ごめん読んでない。〇〇先生(日本史)が詳しい。  ・とりかへばや物語  *男と女が入れ替わって……マンガや映画でおなじみ「ちぇんじ」の原典です。  ・太平記  *後醍醐天皇、足利尊氏、楠木正成ら南北朝の動乱期に生きた男たちの物語。軍記物の傑作。  ・堤(つつみ)中納言物語  *毛虫をかわいがる『虫めづる姫君』のほか、姫を盗み出そうとしたら祖母だったドジな貴公子の話などなど。  ・西行(さいぎよう)・魂の旅路  *武士を捨て、家族を捨て、出家放浪した歌人西行。魂を揺さぶる歌にはファンが多い。  ・近松門左衛門  *日本のシェークスピアと言われる劇作家。『曽根崎心中(そねざきしんじゆう)』など、人形浄瑠璃のほか歌舞伎でも定番。  ・謡曲・狂言  *謡曲は能の台本で、人間の情愛や妄執を悲しく描く作品が多い。まだちょっと難しいか。狂言は軽いコメディー物。  ・良寛・旅と人生  *「良寛さん」と親しまれてきた江戸時代の名僧。歌や文章などの作品から生涯をたどる(よく知らない、ごめん)  ・梁塵秘抄(りようじんひしよう)  *平家、源氏とのバトルに生きた後白河法皇が、当時庶民の間に流行した歌謡を集めた作品集。     ちなみに、ぼくの好きなベスト3は 1,平家物語 2,今昔物語集 3,古事記 かなあ。

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  • 17 Feb
    • 私を構成する成分は2

      本名編。 げげげっ。さらに当たってる!!!     ▼私を構成する成分は・・・    \あなたはなにでできている!?/ 成分チェッカーで分析する  

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    • 私を構成する成分は1

      そらまめさんにならって、やってみました。まずハンドルネーム編。 げっ。当たってる!!   ▼私を構成する成分は・・・    \あなたはなにでできている!?/ 成分チェッカーで分析する  

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  • 16 Feb
    • 公開講座

      公募ガイドからメールが来ていて、阿刀田高さんの公開講座が3月25日(土)に渋谷であるそうです。以下、コピペ。   「選考委員が語る小説セミナー」 ~応募者が本当に書くべきこと~ 【日時】 3月25日(土) 第1部 10:30~12:00 阿刀田高先生による小説セミナー 第2部 13:00~14:30 読者交流会(参加は任意) 【場所】 アットビジネスセンター渋谷東口駅前 (渋谷駅より徒歩2分) 【受講料】 4000円 (mottomoプレミアム会員は3,500円) 【定員】 60名 【お申込み締切】 3月15日 正確には、公募ガイドのサイトをご覧ください。   講座とか講演会とか勉強会とか参加したことがないので、いっぺん行ってみるかと思い、 速攻でサイトから申し込みました。プロを目指しているわけではないので、場違いかもしれないけど、ま、一度くらい……。(場違いくさかったら第1部だけで) もしかしたらブログつながりの人と会えるかも(・∀・)  

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  • 15 Feb
    • 断片3

      引き続き、第3弾、行ってまえ! (それよか公募のアイデア考えろっヽ(`Д´)ノ )         女はカーテンの陰に隠れていた。私は冷たい紅茶を飲みながら、差しこむ朝日を眺めていた。窓の外では重苦しい行列が自分の順番を待っている。 ──どうしてわかったの。 と服を着ながら女が言った。 ──いつだってそこにいるじゃないか。 と私はつぶやいて新聞を広げる。 カーテンを引くと、ある朝、女はいなかった。 ──早く降りてこいよ。 と男たちが呼んだ。私は身支度をしてドアを開けた。 ──待たせたね。 ──かまわないさ。 私はポケットに両手をつっこんだまま、行列の後ろに並んだ。 前の方から微かに悲鳴が聞こえた。男の悲鳴。ついで女の悲鳴。そのたびごとに、行列が少しずつ動いていく。私は煙草を取りだして火を付ける。 ──階段の下で小鳥が死んでいたよ。 と男が言った。 ──そう。 と私はつぶやき、深く煙を吸いこんだ。

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    • 断片2

      断片1をほめてくれる方々がいらしたので、調子に乗って第2段、行きますっ!       ──ほら、海が見えるよ。 木立の生い茂る崖っぷちに立って、私は彼女を呼んだ。 間の長い足音が近づいてきて、私の後ろで止まった。彼女は私を突き落とすかもしれない、と私は思った。 ──本当。きれいだわ。 私は振り向いて彼女の肩を抱いた。近くの寺の鐘の音がひとつ聞こえた。彼女は目を閉じ、かすかに顔を上向けた。私はその細い首に両手を当て、軽く絞めてみた。心もち開いた唇から吐息のような声がもれた。 手を離し、煙草を取り出して火をつけた。 ──どうしてやめたの。 彼女が無表情に言った。私たちはいびつに歪んだ岩の上に腰をおろし、やわらかな陽光を浴びながら海を眺めた。 ──あそこの防波堤へ行ってみようか。 ──おもしろそうね。 私は煙草を押し消して立ちあがった。彼女は土を払い、そっと私の腕に手をからませた。

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  • 13 Feb
    • 断片1

      ボケ防止には指を動かすのがいいと聞き、タッチタイピングの練習のため、むかし同人誌にのせた古い文章を打ち込んでみます。高校~大学時代に書いた、小説とも詩とも言えないような短い文章です。まさに題名もない、ただの「断片」。 ほんとは、新しい作品のアイデアが何も浮かばないから、昔の物でも懐かしんでみるか……というモノグサな試みです(*´Д`)     <断片1>   風景のない薄暗い荒野を、ぼくたちの車は全速力で走っていた。 運転しているのはサングラスの男で、ぼくの古い友人だった。後ろの席には若い男女が乗っていて、女の方はぼくの初恋の人らしかった。二人は陽気にしゃべりながら、ときどきぼくの目を盗むように、抱き合ったり接吻したりしている。 気にしなくていいんだよ、とぼくは何度か言いそうになったが、気にしていると思われるといやなので黙っていた。運転席の男もずっと口をつぐんだまま、関心なさそうにハンドルを握っている。ぼくは何となく不安になって、 ──ねえ、どこへ行くんだい。 と尋ねてみたが、声が小さくて聞こえないらしい。 後ろでサワサワという音がして、女が服を脱いでいるようだ。エンジンの音に重なって、荒い、かすれた息づかいが聞こえてきた。 ぼくは、中学生のころの女のしぐさを思い起こしている。 ──平気なのか。 と運転席の友人が言った。ぼくは黙って煙草に火をつけ、体じゅうに煙を吸む。後ろの席から、泣いているような、笑っているような、かすかな女の声が漏れてくる。 ──ねえ、いつになったら着くんだい。 たまりかねて、ぼくは言った。 ──まだまださ。 と友人が静かに言った。降りたければ降りたっていいんだ。だれも止めはしないよ。 風景のない荒野の闇を見つめながら、 ──やはりもう少し乗っていよう。 とぼくは思う。      

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    • 新人

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  • 11 Feb
    • 学級だより

      突然ですが、 きのう、去年まで勤めていた職場(学校です)の後輩たちと飲みました。 敬老精神にあふれたいい後輩たちで、ぼくが昔書いた学級だよりのことをやけにほめてくれました。うれしくなってきょう読み返してみたら、たしかにかなりいい感じ……(笑) 拙ブログを読んでいただいている方々、お母さんが多いようなので、ひょっとしたら何かお役に立つかも……と思い、ひとつupしてみます。 中学1年生を担当したときの、4月最初の記事です。テーマは「ご家庭へのお願い」。      *思春期の子供は「勉強だけの機械」にはなれません。社会に目を開き、社会の中での自分の存在意義を考えることが成長に不可欠で、そのためには回り道をしてしまうこともあります。 ぜひ御自分の青春時代を思い出して、人生や社会を一緒に考えてあげてください。そうやってつかんだものが、ひいては学校生活や勉学のホンモノの活力源になります。 *ほかのお子さんとむやみに比較しないでください。人にはさまざまな才能や能力があります。学力だけで人の価値は測れません。 通知表などの「学級順位」は、努力しているかどうかの指標の一つとして御覧ください。優秀な子を目標にするのはいいですが、追いつけなければ自分の価値がない、と思うまで追い込んでしまったら、子供の可能性をつぶしてしまいます。 特に、兄弟姉妹との比較は避けてください。仮にほめられる方であっても心が傷つきます。 *学校や教師の批判を、お子さんの前であまりしないでください(特に担任の悪口は禁物です^_^;)。お子さんの学校に対する不信感をつのらせることになり、いいことは何もありません。 おかしいと思うことがあったら、直接ご連絡ください。真摯に対応します。 *家の手伝いはきちんとさせてください。家族みんなの協力で家庭が成り立っているのだ、という当たり前のことを、当たり前に実践させてください。 *「挨拶しなさい」と言うより、朝夕、玄関で言葉をかけてあげること。「新聞を読みなさい」と言うより、新聞に出ている話題を食卓で話してあげること。「頑張りなさい」と言うより、親自身ががんばって生きている姿を示すこと――子供の一番の教師は親です。 *成長期の心身のアンバランスや、学校という社会の中での人間関係などで、子供は子供なりにたくさん悩み、苦労しています。 叱咤激励し、厳しくしつけることももちろん大切ですが、最終的には家庭は「安息の場」であってほしいと思います。     いやあ、何だかえらそうですね(´□`。) もちろん、ほかの記事や学級懇談などでフォローしていますよ(^^;) 進学校で、成績に対する親の意識が高いので、行きすぎないようにとの思いが込められています(こわれてしまう子もいるので……)。 生徒に向けてする話は、もうちょっと 「しっかり勉強せいっ!」という感じです(^^♪

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  • 06 Feb
    • 落選作1

      黒縁眼鏡   老人が店を訪れたのは、三月半ばの、新学期に向けた特別セールで大忙しの日だった。応対していた親子連れにケース入りの眼鏡を渡し、私はフレームの棚を見ていた老人に近寄った。 「いらっしゃいませ。初めてですか」 そう声をかけたのは、老人が眼鏡をかけていなかったからだ。老眼が進んで新たに必要になったのだろう。 「いや。初めてではないんですが。──大丈夫ですよ。自分で選べますから」 横に立たれるのが煩わしいのかもしれない。「何かありましたら…」決まり文句を言ってカウンターに戻った。 目元に人生の疲れのようなものがにじんでいたが、ごま塩の髪をきちんと分け、茶色いブレザーの背筋もぴんと伸びている。まだ六十代の始めだろうか。 五分ほどして、老人がカウンターにやってきた。 「これをください」オーソドックスなデザインの黒縁フレームを差し出す。 「レンズはどうされますか。いろいろなタイプのものがありますが」下からカタログを取り出すと、 「いや、レンズはいいんです」老人が片手を上げた。「これだけもらっていきます」 いま使っているレンズをはめるにしても、新しいフレームに合わせてレンズをカットしなければならない。もっと小さなフレームでないと合わないかもしれませんよ、と説明したが、 「いいんです」老人は微笑するばかりだった。               * ふたたび老人を見かけたのは、一週間ほどたった、寒の戻りを思わせる冷え込んだ朝だった。 店に向かう途中に、道路にはさまれた小さな公園がある。老人はベンチにすわって、本を読んでいた。先日うちで買った黒縁フレームが、ちょこんと鼻の上にのっていた。 ちょうど登校時間なのだろう。楽しげな小学生の一団とすれ違いながら、前を通り過ぎようとしたとき、老人がふと顔を上げた。そのまま本に目を戻そうとして、もう一度顔を上げ、かすかな笑みをうかべて会釈した。私もつられて会釈を返した。 眼鏡にはレンズが入っていないように見えた。なぜフレームだけをかけているのだろう。何かの変装? 何のために? 自分には関係ないと思いながらも、妙に気になった。                 * 疑問がふくらんだのは、その日、店からの帰りに公園を通った時だった。老人は朝と同じようにベンチにすわり、フレームだけの眼鏡をかけて、薄暗い街灯の明かりで本を読んでいた。 こんな時間に読書なんて。もしかして、朝からずっとここにいるのだろうか。まさか……。 前を通り過ぎるとき、やはり老人は一瞬私を見上げ、今度は少しぎこちなく会釈した。そしてそのまま本に目を落とした。   この季節は、日が沈むと急に気温が下がる。老人は肩を丸めて、寒さをこらえているようだった。五十メートルほど歩き、信号待ちでふり返ると、老人は街灯の光のなかで小さな影になっていた。 ふと、老人の読んでいた本に挿絵が入っていたことに気づいた。なぜ子供向けの本なんか読んでいるのだろう。ますます私はわけが分からなくなった。                * 「きのうが小学校の卒業式だったんです。五十年前に」   次の朝も、その夕方も、老人は公園のベンチで本を読んでいた。黒いフレームをかけ、同じ本を読みながら──。思いきって声をかけた私に、老人は「たしかに怪しいですよね」とおかしそうに何度もうなずいた。 「思いを寄せていた女の子がいましてね」照れくさそうに老人は続ける。私はとなりに腰をおろしていた。 「卒業式のあと、勇気を出して打ち明けたんです。中学は別になってしまうから。そしたら、その子がちょっと考えて言ったんです。『五十年後に二人とも生きていたら会いましょう』。──どこで、と私が聞くと、この公園でって。学校はすぐ近くなんです」 「がっかりはしません。むしろ彼女と会う約束をしたことがうれしかった。あきれるでしょ。五十年という時間の長さがよく分からなかった。からかわれたんだろうとは、一年もせずに分かったけど、なぜか、その言葉がずっと忘れられなくてね。きのうがちょうど五十年目。未練がましく、もう一日だけと思って、きょうも待っていたんです」 「でも、なぜ伊達眼鏡なんか」私は尋ねた。 「あのころ私は、度の強い黒縁眼鏡をかけていたんです。そして、いつも教室で本ばかり読んでいた。五年ほど前にレーシック手術を受けて眼鏡はいらなくなったんだけど、この黒縁眼鏡がないと、彼女が私に気づかないかもしれないと思いましてね」老人は寂しそうに笑った。 「さあ、帰りますか」老人が大きな声で言って立ちあがった。私も黙って立ちあがった。     TOBE『眼鏡』の落選作です。 新しいものが全然思い浮かばないので、古いの(再利用もできそうにないもの)をupしてみました。 しみじみした“いい話”をねらったんですが、ありがちなストーリーで、オチというほどのものもありません(バレバレ(*´Д`))。応募2作目くらいで、ショートショートの何たるかもわかってない感じですね。落ちて当然だっ(笑) 文もあまりに下手だったので、upするに当たって少し手直ししました。 (ってことは、いくらかは文も上達してるということかな……) あんまりぼろくそに批評しないでくださいね。まだ一次落ちから立ち直ってないので(笑) よろしくです(*´`) めめしいぞ。ゴルァヽ(`Д´)ノ  

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  • 04 Feb
    • ヾ(_ _*)・・・

      小川未明文学賞の予選通過者が発表になってると某巨大掲示板に出ていて、 見よう! いやダメだったらショックだから見るのはやめよう! 1次くらいは通ってるだろうからそれでもいいじゃないか! いやそれもだめかもしれないぞ! ……と迷ったあげく、つい見てしまいました。 かぴーん 1次も通ってなかった。けっこう自信作だったのに。まさかと再確認。 かぴーん かぴーん しばらく創作はしばらく休憩です。だぶった。あぶないヾ(_ _*)・・・   景気づけ写真は、スペインのクエンカ。マドリッドからバスで日帰り。急峻な断崖の上に家々が建っていて、目を見張る風景でした。    

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  • 02 Feb
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    • 感想2

      「守り人」の感想、大事な点を書き忘れました。 たぶんたくさんの人が言ってることだろうけど、 登場する人物、精霊すべて、どこにも“悪”がいないことが、 一番の魅力かもしれません。 アニミズム的多元論を思考の基礎にする日本人にとっては、 実は昔から慣れ親しんできた発想なんですが、 西洋キリスト教文化の「善悪二元論」(日本を含めグローバルスタンダードになりつつある) とは根本的に異質な世界観です。   20世紀後半から、ようやく西洋文明が“価値の相対性”を重視する方向に動いてきたのに、 イギリスやアメリカ(どちらも功利主義の国)が最近、 世界を「敵と味方」に分ける二元論に逆戻りしているのが、とても残念です。 これからの世界を作る子供たちに、「守り人」の世界観がじんわり染みてくれればと思います。 自然との共生、という面でも。   きょうはすごい強風。洗濯物が吹き飛びそう。 早く乾いて! 取り込んでしまわないと動けない(干し係なので)。 あっ。ぬか漬けの世話、2日間忘れてた。 珍しくこれだけ半年続いてるので、死なすわけにはいかない。 行ってきます。   PS; なかむさん。感想を「カメラ」のコメント欄に書き込みました。

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  • 01 Feb
    • 「守り人」読みました

      『精霊の守り人』読了しました。 面白かった。&とてもよくできた作品だと感心しました。 ストーリー作りのうまさや文章の巧みさはもちろんですが、世界観のベースにしっかりした教養があり、それが絵空事でないリアリティーと深みを生んでいると思いました。 古代のオセアニアから、日本を含む東アジア島嶼地域、さらにアラスカ、南北アメリカをつなぐ、いわば環太平洋文化圏のアニミズム信仰にもとづく世界観でしょうか。 日本の国家成立にかかわる神話や史実もうまく援用されているようです。 おそらく渡来系である弥生民が、土着の縄文民を駆逐し、社会の下層におしこめつつ新政府を築き、古事記や日本書紀などの“歴史”で身を飾っていくことを下敷きにしているんでしょう。 それにしても、短槍の使い方、戦い方など、戦闘場面の描写はどうやって勉強したのかなあ。 世界観がよくても、そういう細部のリアリティーがしっかりしていないと小説は成功しないので、その点でもすごいと思いました。 おかしな表現だけど、児童向けのファンタジーを読んでいるというより、三国志を読んでいるような、手に汗握る面白さでした。   これから、貸し出しカウンターにアラフォー美人がいる市立図書館へ行ってきます☆  

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      テーマ:
  • 30 Jan
    • あっ!

      アメンバー限定記事をいそいそとupしたけど、考えてみれば、おいらのブログ   アメンバーいないんだった! リアルの友達みたいに、「友達になろうね→いいよ」で、 双方の友達関係が成立(^^♪ だとなんとなく思ってました。 それじゃだめで、 それぞれがお互いに「↑」をやり合わないといけないんですね。 申請メールがきて、初めて気づきました(,,´д`)   ブロ友のみなさん、ぜひ申請してね(*´`)  

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