子犬救出大作戦 | ひとさんと愉快な仲間たち

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愉快な仲間、6匹の猫と外猫たち

今日は、雨..時々ひどい雨が降ってきます。

夕方、犬のクンの散歩をお姉ちゃん(中1)に頼みました。

それで、家の外に2人で出ました。すると「キャン、キャン、キャーン!」犬の叫び声です。

お姉ちゃんと私はその叫び声のする方へ慌てて走りだしました。

声のする方は向かいの工場です。そこには、お母さん犬と、4匹の子犬がいます。

工場の壁伝いに囲いを作ってもらって、暮らしているのです。

しかし、犬ハウスの反対側は、田んぼで、そちらを背に囲いがしてある筈なのですが、

子犬があばれていたのか囲いが壊れています。大変な事が起こってます。

子犬2匹が田んぼに落ちているのです。間に側溝があり、今日はひどい雨の為、水量は増しています。

溝と田んぼの分かれ目さえ分からなくなっています。

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私たちが目をやった瞬間、1匹の子犬が深い側溝に落ち溺れて沈んでいったのです。

これはたいへん!早く助けないと子犬が溺れてしまう!お姉ちゃんが田んぼに入りましたが

大雨で、側溝と田んぼの堺が分からず、その上溝がとても深かったので、先へは進めないのです。

お姉ちゃんでさえ、はまってしまいます。それなのにお姉ちゃんは、田んぼに跳び入ったのです。

私は、驚いて「危ないし、はまるでー!いかんとき」

お姉ちゃん「大丈夫!早く助けな、子犬溺れるやんか!」

私「まだ大丈夫やから、家から、早く長靴を取ってきーいぃ!」

「お母ちゃんは、向かい側にまわるからなあー!」


お姉ちゃんは猛ダッシュで、走って長靴を取りに行きました。

雨が降るなかを傘もささず、私たち親子は子犬の救出に必死でした。

1匹の子犬は、畔(あぜ)か側溝かわからない所を水にはまりながらも行ったり来たり..。

私がかなり子犬に近づいた所にお姉ちゃん来て向こう側から走って来ました。

その後には何故か骨折の妹がいます。心配して、掛け付けたようです。(ギブスの足で自転車に乗ってきた!)

お姉ちゃんは長靴の足で何のためらいも無く、田んぼに入っていきました。

「お母ちゃん、たいへん、もう1匹いないよぅ!」一瞬お互いに顔色が変わりました。

側溝を覗いてもいないのです。

「先にその子だけでも助けたり。早くしないとその子も落ちるで!」

子犬は知らない人間を見て、少し引き返そうとしたのですが

「こっち!こっち、チィッ、チィッ、チィッ。。」と呼ぶと近づいてくれました。

お姉ちゃんが、ずぶ濡れの子犬を抱き上げました。

救出成功です。そのまま抱いて戻りました。よかった、助かった!

心配していた溺れたかも知れない子犬は、側溝を飛び越え戻っていました。やれやれ…。

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子犬をタオルで拭いてやっていると、喜んで顔を舐めてきました。

私や、娘たちとも離れ様としませんでした。

クルクルの愛らしい目で見つめるのです。気持ちが通じたのでしょうか。

雨がひどくなり、お母さん犬の所へ返そうとしましたがなかなか戻ろうとしません

母犬がひどく吠えるので私たちは近づけないのです。

困っていると工場の若社長が戻って来たので、お願いしました。

子犬はサークルの中に返しました。落ちた所の修理を頼んでおきました。

夜中にでも落ちたら大変です。それからの私たちはと言うと、着替えやら洗濯でたいへんでした。