マロン争奪戦 | ひとさんと愉快な仲間たち

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愉快な仲間、6匹の猫と外猫たち

もう3年前になりますが、実母が認知症になり

平和だった家族に危機がやってきました。


母一人子一人の私は、母の面倒を見るのが当然のことだと

思っていました。

母が元気なうちは、子供に迷惑をかけまいと

田舎で農業をしながら一人暮らしをしていました。


けれど、その元気な母も認知症になりました。

最初は私の家に連れて介護をしようとしましたが

夫の理解が得られず、

私が母の家に行き、そこで暮らし面倒をみることにしました。


雨の降る夕方、荷物をまとめ車で実家に向かいました。

もちろん、犬猫たちも一緒です。


タマはもともと母の飼っていた猫でしたから

里帰りのようなもので問題はありません。


クンも景色のよい涼しい田舎で暮らすのですから

こちらで過ごすより良い環境です。


しかし

問題はマロンです。

当時のマロンはタマと相性が悪く

近づくと吹いて威嚇していました。


ついにはタマと喧嘩をして怪我をしたのです。

化膿して大変なことになり

動物病院で手当てを受けました。

とりあえず、自宅に戻りました。


そして、おとんが言ったのです

「マロンは置いて行け!」


離婚危機の夫婦間で子供の親権を巡って

もめるのはよくある話ですが


猫を巡って、もめるなんて!


結局、相性の悪いタマとは一緒にしておけず

泣く泣くマロンを旦那の元に置いて

実家に帰りました。


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