後藤健二さんに捧ぐ。 | シフル・ド・ノストラダムス

シフル・ド・ノストラダムス

ノストラダムスの暗号解読

ノストラダムスの予言集の3巻97番の詩

Nouvelle loy terre neufve occuper
Vers la Syrie, Judee, & Palestine:
Le grand empire barbare corruer,
Avant que Phebés son siecle determine. (ラメジャラー本の原文)

新しい法が新しい地を占領する
シリア、ユダ、パレスチナの方で
野蛮な大帝国が崩壊する
フィービーが彼の世紀を決定する前に

訳の解説
「Nouvelle」は「nouveau」(新しい)の女性形、「loy」は「loi」(法,法律,法則,定め,掟,戒律,教え)の古い形、「terre」(地面,陸,地球)、「occuper」(占める,占領する,雇う,働かせる)、「vers」(~の方へ,~のあたりで,~の頃に)、「Syrie」(シリア)、「Judee」は現代語の辞書にはないが「ユダ」で間違いないだろう。ユダは現在のイスラエルの一部。http://zktx17zd95.sitemix.jp/439.html「Palestine」(パレスチナ)、「le」(英語で言う所の「the」)、「grand」(大きい,偉大な)、「empire」(帝国,強国,支配,影響力)、「barbare」(野蛮な,残忍な,粗暴な,異国の)、「corruer」は古語辞典にも古い辞書の横断検索でもヒットしないのでお手上げだが、sumaru氏という人の「ノストラダムスの大事典」に「corruer はラテン語の corruere に由来する語で、「崩壊する」の意味」とあるので「崩壊する」で訳した。http://www42.atwiki.jp/nostradamus/pages/493.htmlただし、ダブルミーニングで「偉大な異国の影響力が万延する」という意味もあるかもしれない。(わざわざラテン語の変形を使う意味が分からないから。)「avant」(~の前に)、「que」はここでは英語で言う所の関係代名詞の「that」。「Phebés」もお手上げの単語だが、「ノストラダムスの大事典」に「つまり、「月」を意味する詩的表現と考えられる。」または「こちらの場合、「太陽」を意味する詩的表現ということになるだろう。」とあるので、1巻48番の詩の「月」か「太陽」を表しているのは間違いないだろう。http://www42.atwiki.jp/nostradamus/pages/492.html
月の天下の20年が過ぎ去った
7000年を越えて(彼は)その王政を保つだろう
太陽が残しておかれた日々を受け取るだろう時
その時(彼は)私の予言を実現させ終わらせるhttp://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-11935205567.html
「son」(彼の)、「siecle」は「siécle」(世紀,時代)の古い形、「determine」は「déterminer」(決定する,明確化する,決心させる,引き起こす,原因となる)の古い形の活用形。

フランス語がさっぱり分からない人でも大体の意味は取れると思うので、自分で訳してみて欲しい。

また、3巻95番の詩。
La loy Moricque on verra deffaillir:
Apres une autre beaucoup plus seductive,
Boristhenes premier viendra faillir:
Par dons & langue une plus attractive.(ラメジャラー本の原文)

人々はムーア人の戒律が衰えるのを見るだろう
その後遥かに魅惑的な別のものが
最高位のボリステヌスは贈与と弁舌によって
より魅力的なものに背くようになるだろう 
http://www42.atwiki.jp/nostradamus/pages/471.html 

「Moricque」は「Morisque」(ムーア人の)(現代語だが手元の辞書には載っていない。手元に辞書には「moresque(=mauresque)」(ムーア人の)は載っている。)とする。ムーア人は「15世紀ごろからはイスラム教徒全般をさすようになった」とあるので「ムーア人の戒律」は「イスラム教」と解釈する。
因みに、「Moresque」は1694年の辞書からで「Morisque」は1606年の辞書から載っている。
ただし、この詩はダブルミーニングと思われる。
http://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-10380443750.html
http://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-10396351064.html

後藤健二さんは友人の湯川さんを救うためにあえて危険なイスラム国に侵入したその「」の心を一人でも多くの人に受け継いで欲しいね。ご冥福をお祈り致します。

おまけ