参考資料573 | シフル・ド・ノストラダムス

シフル・ド・ノストラダムス

ノストラダムスの暗号解読

秘密の別天地へ去ったダニエル
「「なるほど。ではそれからどうなる?ミカエルだか天使だか知らんが、そやつは“終わりの日”をうまく救うのか?そちが会った光る生きものとやらは、それがうまくいくと言ったか?」
 ダリウス大王は鬚をしごいて聞いた。エロヒムと会ったあと、部屋にこもって記録や瞑想にふけっていたダニエルが、七日目、またペルセポリス離宮のドームに姿を見せたときだった。
 七日間、何かを考えぬいていたらしく、ダニエルは少しやつれていたが、大王に問いつめられると、ほほえんで静かに答えた。
「はい、ミカエルによる救いは、半分はうまくいくと思います。前にも申し上げましたが、“終わりの日”の前、角に打たれて星が落ち、“北の王”は“南の王”と闘い、多くの人が地のちりに埋もれる。これは避けられませんが、その災厄をミカエルはできるだけ少なくするからです」
「何によって?」
「光によってです。そのときミカエルは、すごい光と力を持っています。“北の王”さえひれ伏す光と力。・・・・ミカエルはこれでまばゆい像をつくり、一部の天使にも助けられて、戦いと荒廃を鎮めます」
「それは結構じゃ。ならば、そのあとはずっとうまくいくのだな?」
「いいえ。救われるとはいっても、“終わりの日”は“終わりの日”です。それは人間の定めの日でもあります。それをきっかけに、生き残れた人々も生き残った世界も、激しく変わります。
 最も大きな理由はちりです。人々は地のちりを避けてあちこち移ります。木が多少ともある国から国へ。山から地の下へ。また前にも申し上げたとおり、ついには星へ。何万人もが星へ。巨大な角に乗って・・・・」
「う、う・・・・」
「そして最後には人間自体も変わってしまいます。磨いた青銅のようなもの、輝く金銀、あるいは陶土をはめこんだような人間ができます。金属や陶土との混血とでも言ったらいいでしょうか。・・・・彼らはものすごく長く生き、星と星の間を飛びまわり、とどのつまり、人間とは呼ばれなくなります」
「では何と?そしてそやつらは何をするのか?いつごろのことか?」
「いまから3000年ほどあとです(つまり現代から約500年後)。遅くとも3100年後にはそうなっています。しかしその者たちが何をするかまでは、ぼくにもわかりません。その300年前に、星の上の人々が別の星の冷たい騎士たちと出会う。そこまでは見えていますが、それ以上は・・・・。
 ですから大王様、それを知るため、もしお許しがあれば、ぼくはもっと東のほうへ行ってみたいのですが・・・・」
 ダリウスがこれを許すはずはなかったが、ダニエルは引きとめられるのを振り切って、野菜ジュースを入れた壺だけを持ち、ペルシャから東へ伸びる一本の道を―――つまりシルクロードを、「天に届く山」めざして去っていったという。
 そこに秘密の別天地があった。ダニエルはそこで14歳の美少年または美少女の姿のまま、「いつまでも生きた、そしてついに宇宙と生命の完全な真理を悟った」と「外典」は伝えている。
 目ざめた人類が“終わりの日”を越えてなお生きるのは、やがてある星の上で、想像を絶する目的を果たすためだ、と。
 しかし、それが何かは、「ダニエルよ、定められた終わりの日、きみは運命に従ってまた立ち上がる」。こう約束したエロヒムの別れの言葉とともに、解けることのない永遠の謎である。」
「ユダヤ深層予言」五島勉著より

感想
>「はい、ミカエルによる救いは、半分はうまくいくと思います。前にも申し上げましたが、“終わりの日”の前、角に打たれて星が落ち、“北の王”は“南の王”と闘い、多くの人が地のちりに埋もれる。これは避けられませんが、その災厄をミカエルはできるだけ少なくするからです」

やはり、「いまは言伝えしか残っていない「ダニエル書外典」」だけあってインチキだね。「終わりの日」は神の計画なんだから「半分はうまくいく」とか「災厄をできるだけ少なくする」とか怪しい。ただし、「ブロワ城の問答」も成立していると考える立ち位置ではシンクロニシティーが起こると仮定する。

>前にも申し上げましたが、“終わりの日”の前、角に打たれて星が落ち、“北の王”は“南の王”と闘い、多くの人が地のちりに埋もれる。

「角に打たれて星が落ちる」とは、地球すれすれに通る小惑星をあえて人類が「終わりの日」を作るためにミサイルで軌道を変えて突っ込ませるとは考えられないだろうか。(念のため、そんな事起こらない方がいいに決まっていると思っている。)

「ところが、そこに「荒らす憎むべきもの」が現われると、いっぺんに緊迫が訪れる。また、その前に、あるとんでもない非常事態が、「天の数個の星」によって起こる。これが「荒らす憎むべきもの」の恐ろしい出番につながり、七つの国家ブロックが入り乱れ、互いに生き残りをかけて戦いながら「終わりの日」へと、なだれこんでいくらしいのだ。」
「ユダヤ深層予言」五島勉著より

以前から思っていたが、小惑星一つだけでは粉塵のちりと大洪水の水のどちらか一つだけだと思っていたが、数個の星なら納得出来る。
「その“終わり”は地のちりと洪水のような性質を持っている。」http://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-11951778462.html

>「光によってです。そのときミカエルは、すごい光と力を持っています。“北の王”さえひれ伏す光と力。・・・・ミカエルはこれでまばゆい像をつくり、一部の天使にも助けられて、戦いと荒廃を鎮めます」
http://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-10389805818.html(3章94番の詩の所。あくまでもシンクロニシティーとして。ミカエル=イエス・キリストと考えている。)

>そして最後には人間自体も変わってしまいます。磨いた青銅のようなもの、輝く金銀、あるいは陶土をはめこんだような人間ができます。金属や陶土との混血とでも言ったらいいでしょうか。

やはり、作り話だろうね。現在の延長だったらiPS細胞で人工臓器(生身)で不老長寿という所だろう。一応、前回の考察も可能性は0じゃないが。http://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-11958720690.html

おまけ