参考資料563 | シフル・ド・ノストラダムス

シフル・ド・ノストラダムス

ノストラダムスの暗号解読

ユダヤ予言では、真のメシアがこれから来る
「カギはある。それは3章で紹介した「油注がれるメシア」についてのダニエル予言の、すぐあとに隠されている。
 繰り返すが、ダニエルはあのとき、「エルサレムを立て直せという命令が出てから69週後、油注がれるひとりのメシアが来られます。でもその62週後、メシアは自分のためでなく断たれるでしょう」と言いきった。
 あれがいまから2000年前のイエス・キリストの出現を、その処刑までふくめて的中させた恐るべき予言だった、と前に述べた。この解き方は、このかぎりではもちろん正しい。
 だが、もっと突っこむと、もう一つ別の、もっと恐るべき解き方が現われる。お知らせするのが遅れて申しわけないけれども、じつは右の解き方は、キリスト教の立場だけから見た狭い解釈にすぎなかったのだ。
 ということは、キリスト教から一歩外に踏みだせば、救世主はイエスだけにかぎらない、ということである。現に異端のノストラダムス、異端だからこそ最も鋭かったノストラダムスは、「日の国が大きなメシー(メシアのフランス発音)を保つ」と、敬虔なクリスチャンなら目をむきそうな衝撃予言を遺していった。
 そしてこれは、ノストラダムスと時代こそ違え、ダニエルにしても同じことだったのだ。ダニエルは旧約聖書の中心的な予言者だから、キリスト教から見てももちろん聖なる大予言者。
 ところが旧約聖書は、もともとはユダヤ教の根本聖典なので、ダニエルは、れっきとしたユダヤ教の(つまり非キリスト教の)中心予言者でもあったのだ。
 そしてユダヤ教では、イエスを(聖書の中の予言者の一人とは認めても)、それ以上に、「終わりの日の人類を救うメシア」だとはけっして認めていないのである。
 ユダヤ教とキリスト教の、3000年にわたる宿命的な違いがここにある。キリスト教ではイエスが救世主だから、2000年前にイエスが現われたとき、メシア出現の予言は果たされたとし、あとは「終わりの日」の「イエスの再臨」を待つだけだ、と考える。
 ユダヤ教は絶対にそうは考えない。ユダヤ教では、予言のメシアはまだどこにも出現しておらず、近未来の「終わりの日」、はじめて出現して人類を(とくにユダヤ民族を)救う、と3000年来、かたく信じられているのである。
 とすると、さきの「メシアが来られます」というダニエル予言を、右のユダヤ本来の信仰から見た場合、解き方はキリスト教式の解き方と根本から変わる。
 それは絶対にイエス出現の予言ではなく、あくまでも近未来の真のメシア出現の予言。しかも時期は「エルサレムを立て直せという命令が出てから69週後」。―――これが真のユダヤから見た真のメシア出現の「時」ということになるのだ。
 そのため、この「エルサレムを立て直せという命令」も、古代の政府による命令などではなく、近未来の「終わりの日」に近い時期、たぶん現代の範囲内になければならない。では比較的近年、そんな命令が出されたことがあったか?」
「ユダヤ深層予言」五島勉著より

感想
>では比較的近年、そんな命令が出されたことがあったか?

五島勉氏によると、これは1948年5月のイスラエル建国であるが、私はイエス・キリストの再臨説を取っているので、未来に再び「エルサレムを立て直せという命令」が出るような状況になり、その時が再臨の時ではないかと密かに思っている。
その根拠は、ノストラダムスの3巻97番の詩。

新しい法が新しい地を占領する
シリア,ユダ,パレスチナの方で
偉大な異国の影響力がコリュエーする
フィービーが彼の時代を決定する前に (原文はロバーツ本で15年以上前の自分の訳)
http://www42.atwiki.jp/nostradamus/pages/491.html

ユダは現在のイスラエルの一部。http://zktx17zd95.sitemix.jp/439.html
この新しい法(戒律)は3巻95番の詩から「反キリストの法」(魅惑的なと訳した所の原語は悪への誘惑とも解釈される)と思われる。http://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-11954657040.html(ムーア人の戒律とはイスラム教の事。)

おまけ