最後の初恋


監督:ジョージ・C・ウルフ

出演:リチャード・ギラ、ダイアン・レイン、スコット・グレン、クリストファー・メローニ、ビオラ・デイビス、ジェームズ・フランコ


「夫は浮気の末出て行き、娘は反抗期、人生に疲れていたエイドリアンは親友の頼みで海辺の小さなホテルを五日間だけ手伝うことになった。お客はたった一人、外科医のポールも過去の手術の悩みを抱えてやってきていた。」


「きみに読む物語」は好きだったんですけどね。

私どうもこれは・・ちょっと合わなかったようです~


エイドリアンがポールを好きになるのはとっても解ります。日々に疲れ、自分とは一体何なのか?誰からも必要とされていないんじゃないか。そんな思いにつぶれそうになっている時に女性として扱ってくれる男性との出会い。これは恋に落ちないわけないでしょう~。

ポールも又、家族と離れ独りぼっち。息子とは心通わすこともできず過去の手術のことを心痛めている。エイドリアンに会って、彼女の言葉のとおり実行したことで、その重かった過去から解放された。彼もエイドリアンが自分にとってこれからの人生必要な人だと思った。

この辺りまでは好きでした。


その後離れ離れになっても気持ちは同じ。

手紙でのやりとりにウキウキして、今までと違って明るく輝くエイドリアンに娘も心を開いてくれるようになる。

幸せの絶頂で突き落とされた。


ここからがどうにも・・・


落ち込むのは解りますよ~そりゃあ。これから輝く日々が待っている筈だったのに、人生で最愛の人に出会えたと思ったのに・・って。

でもね~

この恋はたった数日間の出来事だったわけで、長年連れ添った夫とかじゃないわけで・・


あの落ち込み方は見ていてものすごく感じが悪かった。

子供の世話もないがしろ、子供が話し掛けても気付かない答えない。

「いつか眠りにつく前に」「あの日の指輪を待つきみへ」でも感じたような気持ちが沸沸と湧き上がってしまって終盤は全然乗れませんでした~


あとあと、電話が不通で息子の喘息の発作を知らずにいたことを自分を責めるのは構わない。でもそのことで何ポールに八つ当たりしちゃってるの?

「あなたとは違う!」とか言っちゃって~

もし二人でベッドにいなかったとしても、どっちにしても連絡は取れない状態だったんだから仕方ないじゃない~

あ、この辺りからどうものめりこめなくなったのかも!


ラストの馬も何だかな~

そんないきなり何頭も現われるか?って醒め醒めな目で見てしまいました。


それにしてもリチャード・ギアはいくつになってもダンディで素敵です♪

あの優しそうな微笑、スマートな振る舞い。

近くにいたら誰でも恋しちゃいそう~