元々エッセイ系はそんなに好みではないし、作家じゃない人の本もそう読むことがないので、この話題作も読む予定はなかったのです。でも昨年あまりにもヒットしベストセラーとなったので、読んでみました。
「お笑いタレント麒麟の田村の自伝的エッセイ。
中学生だったある日、家に帰ると家財道具が外に出されドアには差押の張り紙があった。兄と姉と3人で途方にくれているとやってきた父は一言『ご覧のとおり家はなくなりました。厳しいとは思いますが各々頑張って生きて下さい・・解散!』と」
ちょっと聞くと笑えるような嘘のような話。
でも・・自分だったら・・・しかもまだ中学生。目の前が真っ暗でしょう。
やっぱり作家という職業ではない人の書く文章。
ややぎこちないです。読みづらいというほどではないけれど。
面白かったですけど、ベストセラーになるほどの人気の良さはイマイチ私には・・あまり理解できずでした。
近所の人の温かさに触れ無事に成長できて、今は売れっ子芸人さんになって本当に良かったね。とそんな感想くらい。
読んでいる時はサクサクと面白く読めましたが、感動や涙ということもなかったですし。
お腹が空いて、お米を兄弟3人で何度も何度も噛むエピソードと、しゃべりながら食べている人を見て「もっと真剣に食べ物に向きあえ!」と思ったエピソードは好きでした。
私はこれ文庫待ちでよかったな~