壁男


監督:早川渉

出演:堺雅人、小野真弓


道新ホールにてプレミア上映会。行ってきました~

上映終了後には監督&出演者のトークもあり見応え十分。


この作品は札幌在住の監督と主演のお二人と数人のキャストを除くとほぼ北海道のスタッフで作り上げた札幌発信の映画です。オール北海道ロケ。

原作では東京の湿度の高い空気の中でのジメッとした怖さが描かれているようですが、あえて冬の札幌を舞台にしたそうです。


「テレビ局の町の噂情報隊のレポートをしている響子の元に壁男の噂を知っているかというハガキが届いた。番組で取り上げ、噂がどんどん広がって都市伝説のようになっていった。響子のカメラマンの恋人仁科は、次第に興味を持ち壁の写真ばかりを撮りつづけるようになった。そして壁男との交信をしようと段々とりつかれたようになっていく」


ホラーテイストですが、そんなに怖くないです。

ホラーは苦手なジャンルでほとんど観ませんが、これは大丈夫でした!


札幌が舞台ですが、名所や所謂観光スポットは登場しません。言われないと、雪のある街ということしか気付かないかも。でも、本当に普通の札幌の人たちが過ごす日常のような感覚で映像化されていて、特にテレビのCMやローカル番組が本当にリアル。これ観たことある!と実在のもののように錯覚してしまいそうなくらい。

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kabe


(携帯のカメラで構えていたのですが、目の前を何人もに通り過ぎられてしまい・・こんな写真しか写せず。終了後には壁男との交信手段のたくさんの紙も貼り付けられていてそれにはおまけで堺さんと小野さんのサインもありましたが・・やはり写せず・・)

司会の方は監督と主演のお二人の紹介のみで、トークは早川監督&堺雅人さん&小野真弓さんの三人きり。監督が進行したりインタビューしつつ、笑いあり裏話ありでかなり面白かったです。


一番印象的だったのは、監督の「今の邦画というのはほぼ東京で作られている。だから、地方のその土地のメンバーで作られる映画があってもいいんじゃないか、そういう人たちが作るからこその、そこの日常が描かれると思う」というような言葉。

本当に、地方からのこういう映画がどんどん出来ると面白いだろうな~と思います。