今日は父の日でした。

皆さんはどんなプレゼントをされましたか?^^


ー私の父ー

私の父は、どうしようもないくらいの酒好き。

仕事も出来なくなる程の飲んだくれだったので

うちはずっと貧乏だった。


だが、酒さえ飲まなければ完璧な父親。

家事全般や日曜大工が得意で

必要なものは何でも自分で作れてしまう

理想の父だった。


家族をとても愛していたし

義理人情に厚く、他人の面倒見も良かったので

父の周りには絶えず人が集まっていた。

おかげで我が家には毎晩のように人が訪れ

そしてまた酒を飲むのである・・・。


不思議なほど・・・

父のことを悪く言う人を見たことがなかった。


しつけや礼儀には特に厳しく、私はよく叩かれた。

しかし頭を殴られた事は一度もない。

決まって太ももだった。

理由は・・・

「これ以上アホになったら困るやろ!」

だった・・・。


悲しさ倍増なんですけど・・・・?


ある日、隣の部屋で弟が父に怒られていた。

弟は酷く泣いていた・・・。

私達他の兄弟は怖くて震えながら、

父の怒りが鎮まるのを待っていた。


すると突然父が「お前ら全員来い!!」と叫んだ。

ビクビクしながら行くと、父は言った。


「弟が怒られてこんなに泣いてるのに

何で助けてやらないんだっ!大事な姉弟だろがっ!!」

結局全員怒られた。

(泣かしたのはお父ちゃんやのに・・理不尽だ・・・。)


だが、私は後悔した。

あの時、ちょっと勇気を出して

「お父ちゃん、もう許したって!」と言っていれば

こうやって全員泣かなくてすんだのでは?と・・・。


私は泣きながら弟に謝った。

「これからは何があっても助けるからな~」

弟も泣きながら言った。

「もう二度と悪いことせえへんからな~」

その夜は、兄弟みんなで一緒に寝た。


私たち兄弟が周りから「あんたら変っ!」と言われるほど仲が良いのは

父のおかげかもしれない(笑)


最後は誰にも看取られることなく、一人で逝ってしまった父。

あなたは幸せだったのだろうか・・・?


なぁ?

今日くらいはこっち戻ってこ~へんか?

大好きなお酒いっぱい飲ましたるから

今日は朝までゆっくり語り明かそうや~

なぁ・・・お父ちゃん・・・。