米同時多発テロで殺人の共謀罪などに問われたモロッコ系フランス人、ザカリアス・ムサウィ

被告(37)の公判が3日、米東部バージニア州の連邦地裁で行われ、12人の陪審員は

死刑求刑を退け、保釈なしの終身刑とする評決を下した。


今朝のNYは、この評決のニュースで持ちきりです。

ブッシュ大統領は、このケースは終焉を告げたが、テロとの戦いが終わったわけではない。

として、まだまだ戦うつもりのようだ。

元NY市長ジュリアーニ氏は、がっかりだ。死刑になるのが当然と思っていたのに

と述べている。

ザカリアス・ムサウィ被告が死刑にならなかったことに対し、涙を流して悔しがっている

9・11のテロの犠牲者の遺族の姿がテレビに映し出されていた。

この国では、3000人もの殺人を犯しても、死刑にならないのよ。

こいつを生かしておくために、何で私達の税金が使われなきゃなんないの?

遺族の声が新聞に載っていた。

オクラホマ・シティでの爆破事件のマクベイ被告に対しては、すぐさま死刑判決を言い渡したのに

対し、彼が死刑判決に至らなかったことに疑問を抱く人もいた。

中には、終身刑で自分の人生を終えるくらいなら、さっさと死刑になった方がラクだという意見も。


生きたまま地獄を味わうか、死んで苦悩から逃れるか?


どっちがいいだろう?

私なら、死を選ぶかなぁ・・・・

そっちのほうが簡単な気がするしなぁ・・・

でも、残された子供は?親は?と考えると、やっぱりダメ、ダメ。


屈辱に生きるよりも、報復に死ぬ方がいい、というようなアラブのことわざがあったと思う。

だったら、この判決は、彼にとって死刑よりも辛いものであろう。

なんで、自爆テロなんかするかなあ?と疑問に思っていたが、このことわざを知って、

なるほど、と思った。

宗教による、死に対しての捉え方の違い、というものでしょうか?



ザカリアス・ムサウィ被告は、'' America, You lost........I won.'' と言ったらしい。

これを負け惜しみと取るか、それとも心から勝利を喜んでいると取るか?


このニュースの後、地下鉄に乗って、子供を学校に連れて行った。

地下鉄の駅では、警察による持ち物検査が再開されていた。

ちょっと、こういうニュースが持ち上がると、NY市はテロ警戒のためか、

ピリピリした雰囲気に包まれる。


ああ、やだな。

何はともあれ、犠牲になるのは普通に生活している一般市民なのだ。

ブッシュが何を考えていようと、アメリカがどう動こうと、私には関係ない

とは言ってられないんだなぁ・・・・