ケネディ新大使で日米関係は激変する | かこちゃんのブログ

かこちゃんのブログ

ブログの説明を入力します。

日刊ゲンダイ 11/18(月)

【ケネディ新大使で日米関係は激変する】

識者が見る新時代の到来

キャロライン・ケネディ駐日大使(55)が着任した。ケネディ元大統領の長女でオバマ大統領の朋友である。知名度と発言力は世界レベル。安倍右翼政治を打ち砕くパワーも秘めているキャロラインは弁護士出身だ。上院議員を目指したことはあるが政治や外交の実務経験はない。それでも彼女は日米関係を激変させるキーパーソンとなりそうだ。

メディアの論調を見ても分かるように、日本中がケネディ大使を歓迎しています。ケネディの看板は強力で、日本人も親しみやすい。たとえ彼女が日本に厳しい発言をすることがあっても、反発する国民は少ないでしょう。

だからオバマ大統領も彼女を日本に向かわせた。右翼化、軍国化を進める安倍政権を牽制する狙いです。(法大教授・五十嵐仁氏=政治学)

これまでの日米関係は「ジャパンバンドラー」と呼ばれる共和党系の勢力が重要な役割を果たしてきた。「知日派」や「親日派」の皮をかぶりながら日本を飼い馴らそうとする面々だ。彼らは安倍軍国家政権と馬が合う「シュー・ザ・フラッグ」「ブーツ・オン・ザ・グラウンド」と日米を戦地に引きずり込んできたのだから当たり前である。

キャロラインは違う。バリバリのリベラル左派で、イラク戦争にも最初から反対していた。訪米中に「右翼と呼びたければ呼べ」と居直った安倍とは真逆のスタンスである。

同じ政治家一家の生まれでも、格が違えば中身まで全然違うのだ。菅官房長官は、「日米関係をさらに発展させる上で素晴らしい大使だ」と持ち上げていたが、内心はひやひやではないのか。相いれない思想信条を持ち、日米の国民に力強く発信できるキャロラインの存在は、安倍政権の脅威となるはずだ。

もともとオバマは安倍と距離を置いている。2月にワシントンで開かれた首脳会談は「出迎え」「晩餐会」「共同会見」がない“3ない会談”明らかな冷遇だ。元外務省国際情報局長の孫崎享氏が言う。

「民主主義を破壊させる政治家だと見ているからです。大統領だけではありません。米国では、安倍氏は危ない発想の持ち主であるというのが当然の見方。外国特派員協会が安倍政権に対し、特定秘密保護法案の全面廃止か大幅修正という異例の要求を出したのも米国の雰囲気を浮き彫りにしています。ケネディ大使は今後、そんな米国のメッセージを伝えようとするでしょう。日本サイドにも彼女に呼応するリベラル勢力が生まれれば一部の政治屋や安倍マフィアによって日米関係が牛耳れていた時代は終わる。

ケネディ大使は日本向けのビデオメッセージで、20歳のときに広島を訪れて平和な世界を実現したいと願うようになった。と語りかけています。おそらく大使としても広島に行くつもりでしょう。核廃絶と訴えるオバマ大統領の訪問も視野に入れているかもしれない。軍備増強に突き進もうとしている安倍政権は頭を抱えるでしょうね」(孫崎享氏)

日米新時代の到来に期待したい。