原発事故収束作業員の労働環境
そしてですね、次に東電原発事故収束作業員の方々の労働環境について質問いたします。
本当に事故収束作業員の方々は最悪な労働環境の中、命を削りながら、本当に命を張って
我々が今日ここでこうやって話せるのも、
そしていままでどおりの生活が送れているように思えるような世界がつくられているのも
いま収束作業員の方々がそのように命を削られて頑張って下さるからだと、
本当に、心からそう思います。
けれどもですね、この収束作業員の方々、
労働環境が劣悪なだけではなく、賃金を搾取されながら、労働の対価というものも手にすることなく、
健康管理、放射線管理というものが杜撰なままにされている実状があるのではないかと、私は思ってしまいます。
そこでまず、厚生労働省に質問したいと思います。
所管する労働安全衛生法の電離則。
すなわち電離放射線障害防止規則。福島東電原発事故収束現場で厳格に守られていると断言できますか?
【厚生労働省 半田(ハンダ)安全衛生部長】:
東電福島第一原発の作業員の皆様につきましては、
ご指摘の通り放射線量の高い環境で作業していただいております。
ま、こういったことで被ばく線量管理、健康管理、非常に万全にしていく必要があると考えております。
このためわたくしどもでは、被ばく線量の低減、被ばく線量の迅速な測定評価、
それから健康診断や日常的な健康チェック、こういった、あの、こういった事をですね、
東電および元請け事業者に対しまして、厳しく指導しているところでございます。
具体的には1日当たり1ミリシーベルトを超えるような作業につきましては、
「作業届」というものを出していただきまして、
被ばく線量の低減対策などが適切に実施されているかどうかを確認する、という事をやってございます。
合わせまして、継続的にこの発電所に対しましては、立ち入り調査を実施しているところでございます。
ま、これらの調査などによりまして、不適切なものが認められれば、
私どももこれを厳しく指導していくと、是正を指導していくという事で取り組んでおるところでございます。
【山本太郎議員】:
そうなんですよね、
電離則、電離放射線規則では作業員の方々に対して6カ月に1度、特殊健康診断を実施するらしいんですね。
たとえば、被ばく歴の有無の調査及びその評価。
白血球数及び白血球100分率の検査、赤血球数の検査および血色素の量
またはヘマトクリッチ(赤血球容積)の検査。
そして白内障に関する目の検査。
皮膚の検査。
これらを実施するという事なんですけれども、
この健康診断というのは在職中のみなんですって。
要は職を離れてしまうと行われないという事なんですよね。
厚生労働省、
職を離れた人についても緊急作業従事者に実施されている甲状腺検査、がん検診なども含めて、
生涯に渡って健康管理に責任を持つべきだと思いませんか?いかがですか?
【半田安全衛生部長】:
ご案内のとお福島第一原発でこの緊急作業に従事された方々、
こういった方々に関しましてはご案内のとおり、えー、あのー、
ステップ2完了時まではですね、私ども、被ばく線量限度を250ミリシーベルトにまで引き上げてございました。
ということで、この方々に対しましては、専門家の検討会の報告にも踏まえまして指針を定めてございまして、
通常の作業限度でございます、5年で100ミリシーベルトという限度がございますので、
このあたりを対象といたしましてですね、がん検診をやって頂くという事をやっていますし、
えー、あの離職後はこういった方々に対しては国が責任を持ってやっていくという事をやってございます。
ま、これ以外の放射線業務ですね、
通常の放射線業務と全く同じでございますので、
この被ばく限度を超えていない方々につきましては法令に基づきまして
これまで通りの放射線業務と同じ対応でやって頂くのが適当ではないかと考えているところでございます。
【山本太郎議員】:
東電原発事故収束作業者に対する搾取の問題についてお聞きしたいと思います。
以前から原発労働者の下請けの構造に対しては、いろいろと問題になっていたと思います。
事故収束に現場でも、例えば東京電力が元請けに8万円で発注したものが、
何十もの下請けの構造の中で、
末端の作業員の人達は数1千円しか受け取っていないという例があると聞きました。
本当にそのようなことが行われているのか?
先日の説明では今年の4月25日「東京電力の適正な労働条件確保の為の元請け企業の取り組みについて
という調査結果は承知しているが、具体的な金額などは知らない」という事でした。
経済産業省、
今後の事故収束や廃炉事業などで必要な作業員、労働者を確保するためにも、
経済産業省が責任を持って適正な労働条件というものを確保するべきだと思うんですけれども、
いかがでしょうか?
【資源エネルギー庁 萱谷(カスタニ 粕谷)汚染水特別対策官】:
廃炉汚染水問題の対処におきましては、厳しい状況の中
作業員の方々が安全に安心して働ける環境を整備することは不可欠だと考えております。
その観点からあの、
具体的な賃金レベルに国が、あのー、口を出すということは控えるのが良いと思いますけれども、
我々といたしましては作業員の方々がしっかりと賃金や仕事の内容、作業環境などについて説明を受けられて、
納得した上で働いていただくことが大事であるというふうに考えております。
政府といたしましては廃炉作業に向けた中長期ロードマップの中で、
少しでも働きやすい環境を整備するために、
作業員の作業安全管理ですとか、放射線管理、健康管理等に継続的に取り組むべきことを定めて、
その進捗を確認しております。
東京電力は東京電力で、元請け各社に対しまして、
作業内容や賃金の書面での明示、雇用主、雇い主からの説明の徹底、
作業員の理解と納得。
合意した通りの賃金の支払いがされているかどうか?
この点について確認作業に取り組んでいるという理解をしております。
で、国といたしましてもその状況を自ら検証しながら、
必要に応じて東電の対応を促して参りたいというふうに考えております。
【山本太郎議員】:
本当にこの国のために、
この国がこの先も続けられるように命を削理ながら作業をして下さっているみなさんです。
その賃金の問題にしても、労働者が納得したからというところではなく、
本当に国が責任を持って、健康管理と共にその賃金という部分に関しても
労働の対価を作業員のみなさんに納めていただけるような考えというのをぜひ進めていただきたいと思います。
特定秘密保護法
それでですね、続いての質問なんですけれども、
最後です、これ。
特定秘密保護担当、森大臣またよろしくお願いいたします、ありがとうございます。
この法案で原発情報を特定秘密になるのかならないのか?
すみません、1分しかないんでここまででいいですか?
森内務大臣】:
原発事故に関する情報は特定秘密になりません。
他方、たとえば警察による原発の警備の実施状況に関する情報については、
別表第4号イに規定する「テロリズムの防止のための措置に関する情報」として、
特定秘密に指定されるものもあります。
【山本太郎議員】:
そうなんですよね、
先日資料請求したんですよ、僕。
ベトナムへの原発輸出の資料なんですけれども、
もう、このように
ほとんど真っ黒で。
これって、特定秘密、あれ?この秘密保護法案は通っていたのか?と思う位の内容なんですよね。
もうほとんど真っ黒という。
是非ともですね、この線引きというか、
(時間?やめるよう指示?)
あ、すみません失礼しました。
ありがとうございました。
(山本太郎議員着席)
【議長】:いえいえ、終わりますか?ご自分で判断して。
【山本】:い、いいんですかありがとうございます。是非ですね、
【議長】:まとめて下さいね。
【山本】:
この秘密保護法。
ここのライン引きがあまりにもざっくりし過ぎていて、
あのー、分かりづらい。
もっとはっきりと細かく、細かく何が保護されて、
そしてここまで踏み込めば犯罪になってしまうというものがもっと詳細に発表されないと、
これ、本当にこの国に住む人々の首を絞めてしまう、
権利をはく奪してしまうような法案になりかねないなと思いました。
すみません、ありがとうございました。
ありがとうございます。
議員になっての初質疑
(。・∀・ ハ)'`゚チ'`゚チ゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*