一期一会 「ただこの一瞬に生きる」
いずれ人は誰しも死を迎える。
頭ではわかっていても、心がそれを納得していない。もがき苦しむほどの悲しみがそこにはあります。
葬儀の席で、私はお檀家さんに話をします。
「涙が枯れるまで泣けば良い。悲しみを避けて通ろうとせず、真正面から悲しみを受け止めてください。人目も憚らずに、心の底から泣いてください。悲しみを和らげるために、人は泣くことを知っているのだから。」
『親孝行したいときに親はなし』という言葉もあります。
大切な人がいつまでもいるとは限りません。
命の炎が一瞬にして消えることもあります。
そのときになって「あれもしてあげたかった」「これを言ってあげればよかった」と後悔しても遅いのです。
何かをしてあげたいと思ったら、そのときにしてあげること。感謝の気持ちを伝えたいと思ったら、すぐに電話をかけて伝えること。
その一瞬を大切にしましょう。
共に生きている時間も、実は限りがあるものです。
常にそういう気持ちで人と接することです。
「ありがとう」「ごめんなさい」。そんな言葉を大切な人にかけましよう。
枡野俊明先生のお言葉。
感謝。