育てること | ギター芸人 DAOのブログ

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8割嘘で2割が冗談の世捨て人

前回のギターの選び方 2 の最後に

「ギターは弾けば弾くほど育つ」と書きましたが

誤解がないように付け加えておきます合格




「ビンテージ」って聞いたことありますか?


いわゆる、昔作られた名器です。



その名器たちはもともとの素材がよく、とても高い精度でできているので

新品だった当時もきっと物凄くいい音だったんです。



それが、長年弾きこまれてきて更にいいギターに成長してきました音譜



その、成長ってのは例えば…

いい音だけど少し音に硬さがある場合など


長年の弾きこみで硬さがとれてまろやかな音色に変化していったりすることを

「成長」って言っています。



このように、ギターは数年かけて自分の好みの音色になるように

育てる必要があります。


どころがビックリマーク




ビンテージのレプリカなど新品なのに長年弾きこまれてきたような音が出てしまう

比較的安いギターもたくさんありますDASH!




これって、どういうこと!?って感じですよね。。。



これは、ギターの表板の作り方にあるようですひらめき電球


アコースティックギターの表板ってスピーカーのブルブル震える紙と同じような役割をしていて

薄くすれば小さな音でもたくさん振動しますヘッドフォン



でも、薄くしすぎちゃうと表板が弦の張力に耐えきれなくなってしまうので

変形しないギリギリの薄さにして

更に強度を補うために裏から支える木が張り付けられています。


逆に言えば、変形しないギリギリの厚みは確保しなくてはいけないので

数年の弾きこみで楽器全体を振動に慣れさせる必要があるんですね音譜



ところが初めから数年弾きこんだような音色の新品ギターってのは

表板を更に更に薄く削って

強度を裏の補う木だけで形を保てるように作ってあるようです。




だから、音の第一印象はいいのですが…

物凄く薄く薄く削られた表板は弦の張力や振動を支える力がない為

長持ちは難しいし

いくら弾きこんでも…成長の限界がすぐに来てしまうんですね叫び







だから、一点豪華主義っていうのかな…


そこそこギターを何本も…より

チョーご機嫌ギター、一本を弾き倒した方がいいというのが

僕の考えですねチョキ