私のキーは何ですか? | 流血ピアニストは歌う!!

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オールアバウトミュージックな暴露話



no music no life

と、聞かれることが、たまーにあります。

特に、事務所などが絡んでいる場合、マネージャーさんにうちの歌手のキーは何ですか?(最低音がどこで、最高音がどこですか?の意味)と聞かれます。

こういってはなんですが、その質問は、愚問です。。

曲によって、同じ人でも、半音、全音くらいいやもっと変わってしまうことがあるからです。しかも、最高音って、張って歌える(地声で歌える)のか、裏声になって歌うのかもわからないし、ロングトーンは、どこなのか曲によって変わるし。。

しかし、曲を決めるときに、その曲のキー(調)は決めなければなりません。ですから、知らなければ決められない。

レッスンをしていれば、その生徒の声のことを理解できるので、キー決めをすることは、比較的容易です。もちろん、課題ということで、チャレンジのキーにしようなんてときもあります。

まあ、ごく一般的に言うなら、


1.その曲の一番美味しいポイントがどこかを知る。ロングトーンがどの音で、それが一番の聞かせどころなのか?など。

2.どんな声の質で歌いたいのか?

3.歌う人が、高音が得意か、低音が得意か?

4.その曲が英語(その他の外国でもいいと思う)か日本語か?

5.どんな音列が多用されているか(これは、1とも関係あるかもしれません)


どれが、優先ということはありません。どれも大切なファクターです。


そして、音域は練習していれば広がるので、変化していきます。年と共に、でにくくなるということもあるでしょう。


生徒に、今のキーは歌いやすかったか?と聞いても、実は、よくわかっていない場合があります。もちろん、私は、キーを決める時、生徒の意見は尊重していますが、でも、その後もよく観察しています。本当はどうかということを。

原曲キーにこだわりたいという気持ちはわからなくもありませんが、できるだけ、自分に適した形で曲を歌っていく方が、聞いている方は、どれだけ気持ちがいいかわかりませんよね。

歌は、確かにストレス発散になりますが、聞いてくれた人がよかったよといってくれたら、それも更にストレスから解放の一つになりますしね。