体脂肪減少量と消費カロリーの関係 | ブルベ入門 (再入門編)

ブルベ入門 (再入門編)

自転車で走る200キロ、300キロ、400キロ、600キロ、1000キロ、そして1200キロ。 
スポーツであり、アドベンチャーであり、そして旅でもある「ブルベ」(オダックス)についてのブログです。 
膝故障による4年のブランクを経て、2014年5月に自転車再開しました。

体脂肪100gは、720kcal。
体内に蓄積された糖質(グリコーゲン)100gは、100kcal。

減らしたいのは体脂肪である。
体脂肪だけである。

体脂肪100g減らすためには720kcal消費すればいいかというと、そうではない。

カロリー消費にあたっては、体脂肪と同じ熱量の糖質を消費する。
つまり、体脂肪100g減らすためには、体脂肪分の720kcalに加えて、グリコーゲン720gを消費する必要がある。
合計1440kcal。

 1440kcalの運動
   →720kcalの糖質消費 グリコーゲン720g
   →720kcalの体脂肪消費 体脂肪100g

1440kcalは、(POLARの心拍計を信じた場合は)しっかり走って2時間半の運動量に相当する。
2時間半、平地で70kmほどを走って、めでたく100gの体脂肪が減る。

体内水分の増減、グリコーゲンの消費、消化器内容物の量の変化に紛れて、100gの削減など体重計からは読み取れない。

が、ダイエット効果としては、しっかり100gである。
体重が増えていようが、2キロ減っていようが、肝心の体脂肪削減は最大100gである。

最大、、、というのは、すっごい頑張って運動した時は、消費カロリーに占める糖質代謝の比率が上がっちゃうから。せっかく1440kcal消費しても、糖質の代謝が増えて脂肪の代謝が減る。

それを気にして心拍を低く保つ事を推奨するのが定説である。
良く言う「会話ができるレベルの心拍」というやつ。

ところが私の経験上は、気持ちよく運動して自然に心拍が上がり楽しくハーハー言う分には、1カ月2カ月と続けた結果の減量の効果がより高いのだ。なので私は、あんまり気にしていない。

1440kcalは、別に運動で消費しなくても、ただ生きているだけで消費する熱量であっても、脂肪を減らす効果は変わらない。
51歳の私でも、1日ベッドの上で寝て過ごすだけでその位のカロリーは消費する。
つまり、何も食べすに1日寝ていると、体脂肪を100g減らすことができる。

凄い! 惰眠ダイエットだ。

しかしこの方法は、せいぜい2日しか続けられない。
なぜなら、ほぼ無制限に蓄積できる体脂肪と違って、体に蓄えられる糖質の量はすごく少ないのだ。
わずか1600g、1600kcal分なのだ。

これが尽きると、糖質+脂肪のコンビ消費ができなくなる。
そうなると、糖質の代わりに蛋白質が使われる。

蛋白質は筋肉である。これを減らすのはご法度である。

食事できず輸液で生きている重病人は、水分でむくんでいるか、ガッリガリにやせている。
いずれのケースも、骨格筋が極端に失われている。
糖質が欠乏して骨格筋が代謝されたら、同じ状態になる。
そういうのは、誰もが望んでいるダイエットではない。


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