陶と山アジサイ展
今日は「陶と山アジサイ展」を見に「花独楽」さんへ。
陶芸を見るだけでなく、こだわりの店主のうんちくを聴くのも楽しみ。
山アジサイの素朴で可憐さに見惚れた。
焼き物とお花がお互いをいっそう引き立てている。
今日は店主から街づくり活動で近くの公園に山アジサイを育てていらっしゃるお話を伺った。
帰りに寄ったみたらたくさんの素朴なアジサイがきれいに咲いていた。
大切に育てていらっしゃるおかげで街の中の小さな公園が素敵な憩いの場所となっていた。
まだ植えられたばかりのちびこいアジサイもいた。
野球をはじめようとしてる子供たち
「ここは硬いボールはだめよー。花が折れるけん。」
とみんなで話してる。
アジサイだけでなく子供たちにもやさしい心が育っている。
素敵な街づくり見つけた。
陶と山アジサイ展
(花入・鉢・皿・ぐい呑・等)
金子信彦・末石泰節・天狗寺陶白人
永地博正・中村芳楽・乗松俊行
乗松建行・三輪和彦・横山伸一
期間 6月9日~6月15日
花独楽(ハナコマ)
広島市南区出汐1丁目3-11
高松伸講演会
エネハク2006特別記念講演会の「高松伸講演会」へ行った。
今までいろいろな人の講演会に行っているけどこんなの初めて!!というくらいインパクトの強い講演会だった。
まるでショーを見ているよう。
事務所の作られている映像がポップでアクの強い音楽とともに流される。
建築家はモデルのようで建築は美術品のように映し出されていた。
目が釘付けになり緊張が終ったときスポットライトが当てられ黒い服(ヨウジヤマモト?)に身を包んだ建築家が現れる。
かっこいい!!
何から何まで隅から隅までかっこいいのだ!!
まばたき1回に2枚見せますと言われたほどの数のスライドが用意されていてリズムよく見せる。
コンセプトがどうだとか廻りの環境がどうだとか何を思い考えただとかのくどくどした説明は一切ない。
中国天津市の「天津博物館」のコンペの依頼のときから現地調査、コンペ作品を創るまでの過程、現場の様子そして完成までのスライドを興味深く見た。
膨大な数の高松氏自身のスケッチがすべての素になっている。
手がよく映されていた。
手で創るというのがここの事務所の基本。
(ちょっと以外・・・?!)
高松伸建築設計事務所では仕事はコンペが主。
そのためか高松氏は「勝つ」ということばをよく使われた。
作品を見ると「勝つ建築」ということが納得できる。
刺激になりました。
天津博物館夕景
「建築は能力を持っている
時を超え忘れていた大切な過去に触れることができる。
またここにありながらここにない未来に触れることができる。
これが建築の魅力である。」
高松伸
「原爆市長」
おすすめBOOK
今日(6月7日)の中国新聞の朝刊に「原爆市長の歩み再び」という見出しで元広島市長故浜井信三氏の著書を長男浜井順三氏らが復刻された という記事が出ていた。
紹介されている
「原爆市長」という本は縁あり最近手にすることができた本で心に残ってる一冊。
「原爆市長」著浜井信三
原爆投下の日から始まり原爆ドーム永久保存で終っている。
原爆直後の広島の様子や
浜井氏や廻りの人たちがが被爆した市民のために食料・医療・住居・衣料確保に東奔西走する様子
そして焼け野原から始まった都市計画などが
脚色や装飾もなく浜井氏のことばで誠実につづられている。
本の中で
「一番欲しいものはお金」という箇所がある。
広島復興のためのお金。
決して自分のためのお金ではない。
お金が欲しいということばの純粋さに感動する。
広島がどのようにして復興していったか
広島の人も他県の人もどうぞ知ってください。
広島市中央図書館で借りれます。
コーポラティブハウスのつくり方
「コーポラティブハウスのつくり方」- 知りたい 住みたい つくりたい -
NPO都市住宅とまちづくり研究会【編】
清文社
定価1.800円(税抜)
ISBNコード:4-433-36606-4
・入居者座談会「としまち研のコーポラティブハウスの魅力」
・としまち研のコーポラティブハウス事業は住まいとまちづくりの提案である
・としまち研のコーポラティブハウス事業には独自の進め方がある
・としまち研のコーポラティブハウスの設計、監理、建築工事、コーディネートは大変である
・としまち研の建設組合契約、登記と税務、建物管理の基本を整理する
・としまち研の事業実績を紹介する
経験したから言えること、苦労の末に決めたこと、失敗から学んだことなどが惜しみなく書かれているコーポラティブの教科書のような本。
なぜコーポラティブなのか?
コーポラティブの魅力がわかる本。
としまち研のコーポラティブはコミュニティが不可欠。
住民同士や地域とのコミュニティを自然発生させるしかけがあり
押し付けでなく詰め込みでもなく参加者を同じ方向に向わせるわざがある。
この本の編者の「NPO都市住宅とまちづくり研究会」は小さな勉強会から始まっている。
毎月第一木曜日に開かれている勉強会「一木会」は平成7年から始まり今130回。
ここでの勉強、研究がコーポラティブ住宅の事業へと発展していく。
小さいこととでも継続するには信念がいる。
熱い人たちのピュアな思いが次々と実を結んでいく様には感動し、勇気づけられる。
私の目指すコーポラティブがここにある。
コーポラティブに興味ある方
コーポラティブを知りたい方
コーポラティブを創りたい方
是非読んでください!!
「ひと」がいなければ、「まち」ではない。
「ひと」のつながりがあって、「まち」になる。
「ひと」と「まち」がひとつになって「とし」になる。
NPO都市住宅とまちづくり研究会
http://www.tmk-web.com/
水の教会
水の教会
アルファリゾートトマムの中にあるチャペル。
閉ざされた階段を降りると目の前には一面ガラス。
ガラスは十字に切られていて ガラスの向こうは水面が見える。
このガラスは横にスライドされ 少しづつ少しづつ内部を外に開放していく。
そしてガラスの十字に隠れていた水の中の十字架が姿を現す。
外部を取り込むという感じではなく、外部と一体化させているいう表現が合う。
ガラスが動き出してから全てが開け放たれるまでの時間は息を呑むとき。
見せますね。
自然の森と
綿密な計算により創られた建物と
建築家の創った空間の中の自然の水との関係を素晴しいと感じた。
水がいいです。
水の教会
設計者 安藤忠雄
用途 教会(礼拝堂)
竣工 1988年3月
構造 RC造
延床面積 520.0m2
敷地面積6730.0㎡
所在地 北海道勇払郡占冠村字中トマム
聖ミカエル教会
札幌聖ミカエル教会
大正12年帝国ホテル設計のためフランクロイド・ライトに同行来日したアメリカの建築家アントンニン・レーモンド設計。
木材・煉瓦・砂利などすべて北海道産の素材を使っている。
ガラスのステンドグラスは和紙でできていてノエミ婦人のデザイン。
この模様は十字架をイメージしている。
今年46歳の教会が時代に流されず、変らぬ美しさを見せているのは
教会の人たちに愛されている証拠。
内部に入ると何かに包まれたような不思議な気持ちになる。
この不思議な気持がじわじわと感動に変る。
木と砂利とガラス。
簡素で素朴。
その中から生まれるこの力強さとやさしさはさすがとしか言いようがない。
小手先のデザインではなく真の設計力とはこういうことなんだと感じさせられる。
「簡素と軽快は複雑なものより美しい」アントニン・レーモンド
札幌聖ミカエル教会
設計 アントニン・レーモンド
施工者 竹中工務店
竣工 1960年
構造 木造平屋建