久しぶりに大型台風が上陸しました。


前日の天気予報で、ちょうど通勤時間帯を直撃されるなと思いましたので、仕事が溜まっていたこともあり、始発電車でかなり早めの出勤をいたしました。これが大当たり。


自宅の最寄り駅まで歩いた際、ちょっと風雨が激しくなって、ズボンの裾がかなり濡れましたが、会社の最寄り駅に着いたときには雨も風も無く、まったく平常に出勤できました。


ところが、7時前後になると、雨風が急に激しくなり、とても外を歩けた状態ではありません。いつもは8時過ぎには出勤してくる同僚も、始業時間間近となるのに出てきません。寮住まいの若手が出勤してきましたが、皆、激しい雨と風でさんざんだったようです。


まもなく、同僚の一人からメールが入り、鉄橋の前で電車がストップしてしまったと知らせてきました。


この路線は、風に弱く、ちょっと強い風が吹くとすぐに麻痺します。この電車に乗り合わせた乗客は災難でした。


1時間経って、またメールが入りましたが、ナント、まだ電車に缶詰となっているようです。


電車は、強風で鉄橋を通過できず、さりとて前の駅に引き返すことも出来ずに立ち往生しているらしいのです。


10時を過ぎると、雨は上がり、晴れ間さえ覗いて来ましたが、依然強風が吹き荒れております。電車の同僚は、まだ車内に閉じ込められているようで、雨も上がったことで、乗客が外に誘導されているとのことですが、乗客が一斉に線路に降りるのを恐れたのか、前後の2両だけドアを開け、順番に誘導されているようで、中ほどの車両の彼はいつになったら外に出られるか分からないとボヤいてます。


この同僚は昼休みも終わって13時頃になってようやく出社いたしました。


結局、電車は動かず、徒歩で2駅分歩いたとのことです。


こんな電車に乗り合わせたら、私ならパニックでしょうね。同僚の話では、周りの乗客は、一部気分が悪くなって倒れる人もいたそうですが、皆おとなしく運命を受け入れていたようです。日本人は辛抱強いですね。


ただの電車ではなくて、通勤電車ですよ。しかも、止まった時の時刻は7時前後で、最も込む時間帯です。恐らく車内は身動き一つ出来ないくらいの混雑だったでしょう。そんな状態で2時間以上の缶詰。


 これは立派な拷問です!


憲法にも拷問は固く禁じられているのに、何の罪も無い善良な市民がこんな目に遭わされて良いものでしょうか!と、憤ってみたくなります。


だいたい、こういう時にいつも思うのですが、鉄橋を渡れないなら、何で前の駅に戻れないのでしょうか?ひどい時は、駅を出たばかりとか、駅に着く直前に止められて、そのまま1時間缶詰ということもあります。


車両自体が故障したのなら仕方ありませんが、運転再開が長引きそうなら、とりあえず徐行で先の駅まで行くとか、前の駅に戻るとか臨機応変に対応できないのでしょうか。仮に最寄駅に別の電車が止まっていたとしても、そいつをちょっと動かして後の電車をたとえ半分でも入れてやれば良さそうなものなのに...。


実際、長時間の缶詰で急病人も出ているし、中には閉所恐怖症みたいな乗客がパニックに陥ることだって有り得ます。また、イラついた乗客同士が些細なことでトラブルにならない保証だってありません。


 尾篭な話ですが、トイレを我慢している人はどうしたらよいのでしょう


お腹が弱い私などは、電車内に缶詰とか、道路の大渋滞なんてニュースを聞くと、まず、このことが頭に浮かびます。


いろいろ難しい面もあるでしょうが、JRさんはもう少し乗客の立場で事に対処して欲しいものです。