皆さん、お久しぶりです!
実際に休載していた期間は 4日間ですが、かなり間があいたような気がします。

さて、この休載期間中のタイガースは と言えば、引分けを挟んで泥沼の8連敗。
全く、ジャイアンツに勝てず、貧打と和田監督の采配の悪さが目立ってしまった。

「チームとしては機能していない。」
「チームがバラバラで纏まりがない」
やはり、もっと前に手術が必要だった。


さて、昨日の試合。
負けはしたものの、将来への明るいきざしも見つけられた。
上本だ。
私が上本をじっくり見たのは、今シーズンは昨日が初めてだったが、将来性を感じさせる選手に成長した。

春先にケガをした後、一軍に合流後も、なかなか首脳陣に使ってもらえなかった訳だが、何故、起用されなかったのかが、非常に不思議だった。
大体、若い選手はインコースは得意だがアウトコースは苦手だったり、又は その逆だったり とどちらかに弱点があるものだが、上本は その両方に対応できており、私は、足の速さより打撃力に、とても感心した。

上本が、なかなか一軍に呼んでもらえなかったり、一軍合流後も、出場機会に恵まれなかった理由だが、首脳陣の判断は守備に難がある、という事だった。
ただ、以前のブログでも書いたが、そもそも走・攻・守の三拍子が揃った選手は、そうは居ない。
一長一短ある選手の個性を上手く引出し、若い可能性のある選手を指導し、チームを勝利に導くのが、首脳陣に求められる役割だと思う。

現在のタイガースの首脳陣が、三拍子揃った選手を求めすぎで、しかも、バント・エンドラン・進塁打等が上手く出来ないと烙印を押す傾向があり、
「打撃力はあるけと守備力がない」という若手選手にチャンスを与えない傾向がある。

そういう偏った野球観が今のタイガースの現状を生んだ。
一貫性が無かったり、能力を見抜けなかったり、調子を崩した選手に適切なアドバイスが出来なかったり、間違った選手起用、自分達は指導者として、三拍子揃っているのか?と問いたい。

現時点では、三拍子揃っていなくても、試合での経験を通じて、結果として、三拍子揃った選手に育って行けば良いと思う。
実戦を通じてしか得られないもがあるのだ。


また昨日の試合だが敗因は、2点。
1点目は、キャッチャー藤井の配球ミス。
何で、アウトコースにストレートを要求するのか意図が分からない。
エルドレッドへの配球は、インコースに速い球、アウトコースに緩い球であり、反対に、アウトコースの早い球とインコースの緩い球は長打になりやすい。
そんなバッターにアウトコースにストレートを要求するのは、長打を打って下さい、というものだ。
理解に苦しむ。

昨日の藤井は、上記の配球ミスに加え、2つ、後逸もあった。
記録はあくまでも ピッチャーのエラーであるワイルドピッチだが、私には藤井が反応出来ていない事がワイルドピッチになった原因に見えた。
肉体的にもキツい夏場に この連敗。
藤井も相当に疲労しているであろう事は、容易に想像がつく。
ここは、思い切ってメインを小宮山や今成に切り替え、藤井をサブにする事を提案したい。
そうする事で、チームの雰囲気が変わり、小宮山に成長のチャンスを与え、藤井自身も客観的に野球と自分自身を見直せるメリットがあると思う。

2点目は、和田采配である。
具体的には、能見の交代時期と8回ウラの鳥谷のバントである。
和田監督は何にこだわって、何をしたいのか、が分からない。
鳥谷にバントをさせての同点狙いの考え、投手のどこを見て何を根拠に投手交代するのかが、見えてこない。

場当たり的に見え、その場しのぎの選択・決断をしている様に見える。

目先の勝利より もう 来年を意識すべきである。
若い選手の育成に残りの試合を使うべきだ。
和田監督は連敗を気にしてるようだが 例え連敗が止まっても 又、連敗する。
残り試合が 45試合で あと何勝 出来ると思っているのか?
目先の勝利より 来年に生かす45試合にして欲しいものだ。





(野球評論家)
広澤克実