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2016年08月22日(月)

物理に反する打者

テーマ:2016タイガース
連日、熱戦が繰り広げたリオ五輪が終わった。

この間、夏の高校野球もあり、昼は高校野球、夕方からプロ野球、そのあとは リオ五輪と、24時間中TVをつけていた時間は 20時間ぐらいあったと思う。

連日、一喜一憂していたわけだがオリンピックや高校野球が終わってしまい胸にポカンと穴が開いたような寂しい思いになった。しかしこれだけ楽しませてもらったのだ。リオ五輪や高校野球の選手はもちろん、監督やコーチ、そして、その関係者の皆さんに 改めて感謝の意を表したい。


さて、私は 現役を退いてからは野球というスポーツを物理的や理論的に考える事にしている。ところが野球には「感覚」や「感性」は大切なものがあるので、どうしてもフィーリングの話になってしまう。しかしそれでは人には上手に伝わらない。従って、野球の解説や選手を指導する時など「あんな感じ」や「こんな感じ」といった表現を極力避けるようにしている。

ボールを遠くへ飛ばしたり速いボールを投げるには 物理的な要因がある。これはなかなか一言では片づけられないのだが、野球中継やスポーツ紙の評論には時間や文字数が限られている。

そこでどうしたら短い時間や限られた文字数で、それらを説明できるのか、あれこれ考えているうちに、失敗してしまうなどということもある。これを限られた環境で如何に上手く説明するかは私に与えられた大きな課題である。

幸いブログには文字制限がない。従って、今回は その名誉挽回の意味も含めて、遠くへ飛ばしたり速いボールを投げるエネルギーについてたっぷりと物理的なお話しをしたい。

皆さんも リオ五輪は ご覧になったと思う。ご存知だと思うが、そのリオと日本の位置は ちょうど地球の真反対にあり、時差が12時間ある。

地球の周囲の長さは 赤道付近で 約4万㌔あるので リオと東京は 約2万㌔離れている事になる。という事は、地球は自転しているので12時間で2万㌔移動している事になるわけだ。これは時速に直すと 1667㌔になる。

つまり、地球の自転スピードは 1667㌔という事になり赤道付近にいる人は1667㌔というもの凄いスピードで移動しているのだ。これは 民間の旅客機の約2倍のスピードだ。音速は 秒速340メートルで、時速に直すと1225㌔だ。

要は 音速よりも速いスピードで地球は回転している事になるのだ。遊園地のクルクル回る乗り物や公園の回転する乗り物が1667㌔で回転していたら その乗り物に乗っている人にはもの凄い遠心力が働き、吹っ飛んでしまうと思う。

では、なぜ、我々は吹っ飛ばされず この地球で暮らしていけるかと言えば、それは その遠心力よりも強い地球からの重力に引っ張られているからだ。そしてこの重力こそが遠くへ飛ばしたり速いボールを投げたりする事に大きく関わる。

体重が60㌔の人は 地球から60㌔で引っ張られ、体重が100㌔の人は 地球から100㌔で引っ張られている。例えば、5メートルの高さから 体重が60㌔の人と100㌔の人が飛び降りた時、地面に落下した時のエネルギーは100㌔の人の方が数段に高い。

その反対に、地球から引っ張られてる反対の方向へ動く時も同様に100㌔の人の方がエネルギーを要する。つまり、60㌔の人は60㌔のエネルギーしか地球から得られないし、体重100㌔の人は 100㌔のエネルギーを地球から得られる。

ボールを遠くへ飛ばしたり、速いボールを投げるには、地球から引っ張られる反対のエネルギーを使う。これを反射エネルギーと言うのだが、この地球から受ける反射エネルギーを利用して 遠くへ飛ばしたり、ボールを投げるのである。

という事は、反射エネルギーの大きな人の方が遠くへ飛ばしたり速いボールを投げるには有利になるという事だ。ただ、これには限界もある。例えば、一般的にベンチプレスは体重の2倍、スクワットは体重の3倍が限界と言われている。

従って、ベンチプレスで200㌔を持ち上げようとすれば 単純に体重を120㌔ぐらいに増やせば 持ち上げられるし、逆に体重が70㌔の人には 200㌔のベンチプレスを持ち上げる事は物理的には不可能ということになる。スクワットも同様で すべて 地球からの反射エネルギーが関わるのだ。

長い説明になってしまったが、これらのことを単純に言えば、一般に「パワー」というものは 体重のある人の方が有利という事なのである。

柔道やボクシングのように体重別の競技があるのは全て、地球からの反射エネルギーが左右するから細かく階級を分けるのである。このように、地球上で生きている限り 重力とは無関係ではいられないのだ。

しかし、今のプロ野球界には物理に反する不思議な現象が起こっている。ヤクルトの山田哲人である。体重70㌔そこそこの山田がホームランを量産できるのは この物理の法則から考えると非常に不思議な現象なのである。

絶対的に不利な状況にも関わらず体重の軽い山田がホームランを量産している現象は ボクシングで言えば フライ級のボクサーがヘビー級のボクサーと戦ってパンチ力で勝ってしまうようなもの。

そんなことは物理的には不可能であり、私程度の物理学知識では到底解明できない。まさに 不思議なホームランバッターと言える。

投げる方でも江川卓さんやかつての藤川球児みたいに浮き上がるようなストレートを投げるられる不思議な投手がいる。本来、物理的にはボールが重力に反して浮き上がるなどあり得ないことである。彼らもまた不思議な投手と言える。

物理的視点で野球を観ていると、いろいろと理に叶っていることを発見できるのだが、稀に物理学では説明できない極めて不思議な光景を目の当たりにすることがある。こうした物理の概念を超越した人間の力を見るということは楽しいものである。


さて、先週のタイガースは 1勝4敗、手負いのドラゴンズに快勝して 「もしかしたら」と良い方向へ確変に淡い期待をしていたのだが、カープやジャイアンツに惨敗してしまった。

特に印象的だったのが 陽川の2軍降格だ。陽川が既に3拍子 揃っている選手ならば1軍で活躍しているだろう。何か問題があったから2軍で調整していたわけで そのような選手をたった一つのエラーで2軍降格とは 感情が優先された人事と言わざるを得ない。

しかも、あの場面は、1死 1・2塁で 阿部のセンター前ヒットで センター中谷が3塁へ送球した時に投手の青柳は 3塁のベースカバーを怠っていた。

1・2塁の場合、投手は打球判断をし 捕球した外野手が本塁へ投げても3塁へ送球しても良いように 3・本間に行き、その送球を見て 本塁へ行ったり3塁へ行ったりとするのだが 青柳は この時本塁のベースカバーへ行ってしまった。そこに3塁へ送球されたボールを陽川が後逸、ボールが転々とする間にホームインされたのだ。

つまり、陽川がボールを後逸しても青柳がしっかり 3塁のカバーリングをしてれば無駄な失点は防げたのだ。もちろん、陽川にも過失があったが過失の割合は 陽川が6で青柳は4、というところだろう。

従って、当然、青柳にも何らかのペナルティが与えられても良いハズだが 陽川のみ2軍降格で事が収まった。

陽川は横田同様、もうチャンスがないかもしれない。しかし、あれだけの逸材を たった一つのミスで2軍へ降格させるのは「育成」という観点から見ても もったいない。

若い選手には ミスを怖がらずにプレーをして欲しいのだが、ミスをすれば2軍降格というペナルティが常態化してしまったら 思い切ったプレーなど出来るハズがない。

2度も3度も 続いたミスならペナルティを課せられるのも仕方ないが 1軍へ昇格後、最初の先発で 一度のミスで降格させられた陽川の気持ちを思うと可哀想で仕方がない。

「育成」と「我慢」は ワンセットだと思う。また、陽川にチャンスを与えて欲しいと祈るばかりである。


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2016年08月15日(月)

アホらしいと言う前に

テーマ:2016タイガース
この一週間は カープ戦で大敗し、またチームの状態が下降してしまうのかと心配したが 幸い、ドラゴンズに助けられた。

11日のカープとの試合は 本当に嫌な負け方をした。藤浪のバントを処理した際の1塁への悪送球にゴメスのまずいプレーが重なり勝ちゲームを落とした格好となった。

この最悪のムードの中で突然の谷繁監督の事実上の解任でチーム内がゴタゴタしているドラゴンズに当たるとは 本当に助かった。


おかげで当たりの出ていなかった選手にもヒットや本塁打が出て、さらに先発投手にも勝ち星が付いた。

チームの上層部がゴタゴタし、このようなチーム状況に陥ってしまったドラゴンズの選手達には気の毒な気持ちにもなるが これも運命と受け止め、ここから這い上がって欲しい。

さて、その11日のカープ戦でみっともない負け試合をしてしまったタイガースだが 翌日の新聞に「高代ヘッド「アホらしい」…一塁ゴメス、大暴投で逆転許す」という見出しが躍った。

まず、このブログでも再三指摘しているがこのケースでの大暴投は誤用である。

そもそも「暴投」とは ワイルドピッチの事で、ワイルドピッチは投手にしか出来ないミスである。野手であるゴメスの場合は「悪送球」にしかならないのだ。

ただ、「大悪送球」というのもおかしい。多分、この記者も「暴投」と「悪送球」の違いを知ってて、あえて「大暴投」と書いた可能性もあるが 野球のルール上、正しい使い方ではない。

ただ、これとは別の理由で今回私はこの見出しに嫌悪感を抱いた。「大暴投」にではない。「アホらしい」にである。

去年の晩秋の頃、山口県に講演に行った時の話である。そこで山口県のある町の教育委員会の方とお話をさせて頂いた。

その先生は 私より 2・3歳上の方で 若い頃は山口県下でも有数の進学校の数学の先生をされていたという。

進学校と言えど クラスの生徒が45人居れば、3・4人は落ちこぼれが出るらしい。その時、その先生は「こんなものも出来ないのか」と言葉には出さないが心の中で思ったらしい。

そりゃそうだ。県下で有数の進学校となれば 国立大学や名門と呼ばれる大学へ進学する訳で 集まった人達は みんな優秀な生徒ばかり。その中で落ちこぼれれば そんな感情になってしまうのは仕方ないと思う。

先生も教育指導のスケジュールに追われ、できる生徒をドンドン指導し、落ちこぼれの生徒は それなりの指導になってしまったのだろう。

ところが、その先生が 40歳を過ぎた頃 今度は県内の養護学校へ転属となったそうだ。そこでその先生は「こんなものも出来ないのか」から「どうすれば覚えてもらえるのか」に考え方が変わったそうだ。

今日は こんな指導をしようとか、こんな風にアプローチしようとか、一生懸命、覚えてもらう為の指導を考えたという。

ちょっとずつしか覚えて貰えなかったが 少しでも覚えて貰えた時は嬉しくて その喜びは 今でも忘れられないと言っていた。私は その話に感動した。

野球界の場合も同様ではないか。アマチュアで伸び悩んでいる人は、プロの、しかも一軍しかコーチをしてない人に野球を教わっても上手くならない。

言うまでもない、優秀な人間しか指導していない彼らの発想は「こんな事もできないのか」になってしまうからだ。

できない人間は、二軍へ落としたらいいのだ。二軍で出来ない選手はクビにしてしまう。どうしたら上手くなるのか、という考えになり難い。これがプロの厳しさでもあり、選手を育成できない一因でもある。

とかく、才能の有る人間を指導する事は簡単である。例えば、バッティングに才能の有る人間を指導する時は 根気よく バットを振らせておけば それなりの格好になる。

守備に才能の有る人間を指導する時はノックさえ打っていれば 勝手に上手くなってくれるのだ。

しかし、プロどころか 高校野球でも レギュラーになれない様な下手な選手を上手くする事は プロの一軍クラスしか指導していない人間には至難の技だろう。

従って、アマチュアの指導者の方が往々にして指導者としてのスキルは高いことがある。手を替え品を替え どうしたら上手くなってくれるかを日夜 考え指導しているからだ。

ゴメスみたいに元々守備力が劣る選手のミスを「アホらしい」と片付けるのは 誰にでもできる。

「アホらしい」という前に あなたはどんは指導をしたのですか?と私は聞きたい。

ただノックしていれば上手くなる選手もいれば、 オーソドックスなノックでは上手くならない選手だっているのだ。

大和なら誰がノックしても上手くなるわ!しかしゴメスのように守備力が劣る選手はそうもいかないのだ!

指導者の責任も大いにあるというのに全部選手に責任を押し付けた発言にはほとほと腹が立った。

少し、興奮して荒っぽい書き方になってしまったが、あの山口県の先生みたいに 指導者とはどうあるべきかを早く気付いて欲しいと願うばかりだ。


さて、今週のタイガースは カープ戦が2試合で その後 ジャイアンツ戦が3試合と上位チームとの戦いだ。タイガースにとって分が悪いチームだが ドラゴンズ戦の勢いをそのまま上位チームへぶつけ 今までのうっぷんを晴らして欲しいと願っている。
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2016年08月08日(月)

おしらせ

テーマ:ブログ
ブログ読者の皆さま
いつもご愛読ありがとうございます。
申し訳ないのですが、今週は仕事の都合で沖縄にいるためブログ更新ができません。
勝手ながら来週以降に更新させていただきます。
ご了承のほど、宜しくお願い致します。
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