スケジュールによると泰緬鉄道の乗車時間がそこそこ長く、一体どこへ連れて行かれるのかと少々不安に思っていたが、とある駅で降りると小学生と思しき子供らが大勢いいて、心が和んだ。今時、「子供らしい」なんて言い方をすると、決めつけだ!みたいな感じで非難されそうだけど、おそらく誰もが抱いているであろう「子供像」にドンピシャの子供らがいたのだ。

 

https://youtu.be/avg0dlZCj8Y

 

https://youtu.be/ibn1_t_-Z2U

 

 

 

 

 

参加者は皆一様に腹が減ったとブツブツ話していたので、歩みがやたら遅い。水上レストラン兼船着き場に入ると、待望の昼飯にありつくことができた。参加者はほとんどが欧州の人ばかりだったが、唯一フル参加の日本人男性が居て、自然と二人で行動するようになった。

神戸から一人で来たというその男性は、奥さんと娘さんが実家に帰省するのを良い機会に、出発の5日前に航空券を購入しホテルを予約したそうだ。これを聞いて、アジア各国はハイシーズンであっても、こういう手配の仕方ができるものなのだと実感。旅行会社に依頼するのではなく、ネットで調べてすべてネット上で済ませたそうだ。それほど驚くことでもないのだが、海外へ行くとなると数か月前から焦って準備しがちだが、せいぜいひと月以内で充分なのだ。

 

さて、メニューは焼飯、白米、中華風な野菜炒め、などで、飲み物は混みではなかった。広い割には座るところが限定されがちなレストランで、なんだか剽軽なドイツ人カップルとテーブルをシェア。大柄な女性と細身の男性のそのカップルとは川下りも同じ船で、仲睦まじさを見せつけられた。

 

その川下りだが、水上レストランで救命胴衣を着て大きめの筏に数人が乗り込み、上流へボートが引っ張ってくれて、30分ほど行ったところでタグを外して、またもとの水上レストランへ川の流れに乗って戻るというもの。自分らより先に出発した人の中には海パン持参で川を泳ぎながら下っている人がいて、筏を掴んでいないと船頭の兄さんに注意されるらしく、二人の年配の欧州人男性が筏を押して運んでいる光景を見て笑ってしまった。

 

川の水は熱帯地方にありがちな濁った水で、決して汚染されているわけではないが、あまり入って泳ぐ気にはなれない。結果的に顔を付ければ川の水を少なからず飲んでしまうだろうし。もちろん水道水で口をゆすいだぐらいで腹は壊さないが、長い滞在中、腹壊してホテルに寝たきりか、あるいは出かけてもティッシュが欠かせないでトイレばかり探しているなどという事態は避けたいものだ。

 

 

 

川下りを終えるとエレファントライディング、つまり象の背中に乗るアクティビティへ移動だ。そこは地面が平たんではないので、アユタヤで乗った時のように気楽なものではなく、身体が常に左右前後に振られることばかりで、腹筋が居たくなった。さきほどの日本人男性も一緒に乗ったのだが、人生初めての象乗りに、終始無言だった。おそらく怖かったのだろう。

 

 

最終目的地は滝だったのだが、雨が降らないので水は全くなく、近所に住んでいるらしく猫と戯れて時間をつぶした。

 

 

帰りは例の運転手ではなかった。安心して帰れるなと思った瞬間眠りに落ちて、気が付いた時にはバンコク市内まで30分ほどのところだった。カオサンで降り、ガイドの姉さんや運転手らに「コップンカー」とあいさつをして別れ、二人でカオサンロードのパブに繰り出した。