愛車Vmax1200のシートの話。ノーマル・シートは尻と接地面の相性が悪く、長時間乗車で尻が痛くなるのと、尻のおさまりが悪いため、米国製の粗悪品(笑)であるコルビンシートに替えて20年ほど経つのだが、このシートはノーマルより4センチほど低い。低いことの利点は足つき性が向上することぐらいで、股関節、膝関節、足首の屈曲がきつくなり、ハンドルも遠くなるなど、バイクを運転するにあたっては利点など皆無なのである。

 

そこで、いま装着しているコルビンシートの座面を嵩上げしようと、尾張旭市のシート加工屋に作業依頼をした。職人さんは、俺の細かい注文に難色を示していたが、「一旦引き受けたんだからやってくれ!」の一言で正式に請け負ってくれた。試着日にバイクで駆け付け、まだ皮を張っていない嵩上げしたシートを装着して跨ってみた。想像通り目線が高く、ハンドルが近くなり、股関節、膝関節の屈曲も楽になった。足首は実際に運転して観ないとわからないが、自然と背筋が伸びてくれるのが嬉しい。高さとしてはノーマルと同じなので、これが本来のVmaxの運転姿勢のはずだ。現状皮張り中だが、出来上がりが楽しみだ。

 

ところで今はもう一方のコルビンシートにゲル素材の3センチ厚の敷物を装着して運転しているが、この敷物でさえ運転姿勢が各段に良くなっていることを考えると、嵩上げしたコルビンシートが如何に心地の良い出来栄えになるかが予想できる。工賃、材料費で数万円かかるだろうが、世界にただ一つのコルビンシートになりそうだ。

 

以下詳細!

これは古い方のコルビンシートにでアンコ入れせずに数年前にシート張替を行なっている。

一見、楽な着座姿勢に見えるが、この高さより座面が4センチ嵩上げされると景色が激変するのである。

 

こちらは4センチ座面を嵩上げしたコルビンシート。よく見ると、いや、良く見なくても股関節、膝関節の屈曲具合が上の画像と較べて余裕がある。上背部が丸まって、なおかつ反り腰気味だった背中が改善されて力みが無い。ハンドルが近くなったために肩がすくんで見える上の画像に較べて、肩がリラックスしている。画像ではわからないが、メーターの見え方も全く変わっていて、体重がバイクにかかる感じも良くなった。

 

これが嵩上げしたコルビンシート。これに皮を張って仕上げます!

 

#vmax