ケーブルテレビのチャンネルNECOで見てしまいました。
植村さん役の西田敏行もよかったですけど、
奥さん(公子さん)役の倍賞千恵子さんが秀逸でした。
彼女ほど「待つ女」を演じたら右に出る者はいないでしょう。
たぶん実際には創作シーンなのでしょうが、
植村と野崎公子(旧姓)が駅の階段での出逢いの場面、
公子が住む十条商店街での出逢いの場面はほのぼのとしていて
心休まります。
倍賞さん自身、十条の近く滝野川の生まれ。
撮影も地で行けたのではないでしょうか?
この映画は1986年の作品ですから倍賞さんが45歳の頃です。
役柄は30代女性ですが、
植村が渡した自分が書いた書籍を読むに付け遠ざけていた植村に
心引かれていく公子を演じる倍賞さんが
どうしても20代の娘さんにしか見えないのです。
最近ではおばあちゃん役がすっかり馴染んでしまいましたが、
今一度主役で映画出演をお願いしたいですね。